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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1804  4. 電気機器・電気応用-(2)
日時: 2010年10月23日(土) 14:30 - 15:35
部屋: 情報工学部棟 2204室 (→地図)
座長: 今尾 浩也 (松江工業高等専門学校)

4-6 (時間: 14:30 - 14:43)
題名線間無絶縁高温超電導コイルの分流特性による過度安定性向上に関する基礎研究
著者*金子 武志, 斉藤 彰浩, 門田 貴昌, 朱 鎮弘, 金 錫範 (岡山大学), 金 鎬民, 権 永吉 (韓国電気研究院)
Pagep. 561
Keyword超電導, コイル, 無絶縁
Abstract超電導線材をコイルに応用するためには,線材内での常電導転移を抑え,常電導転移が起きた場合においてもコイルがクエンチに至らないようにする必要がある.複合安定化材の線材を巻線とする超電導コイルの場合,クエンチが生じると,超電導体に流れていた通電電流のほとんどは周囲の安定化材へ分流される.超電導コイルの線間絶縁を施さないことで,常電導転移が起きた場合でも,臨界電流を超える分の通電電流は線間方向へ分流し,発熱を抑えられるので超電導コイルの過度安定性が向上されると考えられる.そこで,本研究では,高温超電導コイルの線間無絶縁がコイルの過度安定性に及ぼす影響について検討,評価したので,その結果を報告する.

4-7 (時間: 14:43 - 14:56)
題名高温超電導バルク体を用いた磁気遮蔽型限流器開発のための基礎研究
著者*矢野 順一, 木本 敬章, 今井 諒, 金 錫範 (岡山大学)
Pagep. 562
Keywordバルク体, 磁気遮蔽型限流器
Abstract我が国では,都市部を中心に電力需要が増加する傾向にあり,電力系統における事故時の故障電流は増大する一方である.この問題の対処策として遮断器の容量向上が挙げられる.しかし,遮断器は系統中に数多くあり,それらすべての容量向上を図るとなると経済的な負担が大きくなる.そのため限流器が必要不可欠となり,超電導技術を利用した限流器の開発が進んでいる.特に,超電導バルク体を用いる磁気遮蔽型超電導限流器は,動作原理と構造が非常に簡単なため,その有効性と共に期待が高まっている.本研究では,磁気超電導遮蔽型限流器を開発する際に必要不可欠となる高温超電導バルク体の磁気特性を明らかにさせるための実験的な検討を行った.

4-8 (時間: 14:56 - 15:09)
題名電気学会Dモデルをリラクタンスモータとしてインバータ駆動した際のトルク特性
著者*小野 修毅, 宮城 大輔, 高橋 則雄 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagepp. 563 - 564
Keyword回転機, 有限要素法, PWMインバータ, トルク
Abstract電気学会「電磁界解析による回転機の実用的性能評価技術調査専門委員会」では,回転機の解析手法検討用に埋込磁石型モータの実験モデル(Dモデル)を作成し,実験並びに解析による検討が行われている.それに関連して,我々はDモデルの磁石を取り除いてリラクタンスモータとした際の,インバータ駆動時のトルク特性についての検討を行っている.今回,インバータ駆動時のキャリア周波数と電源周波数の関係が同期,非同期の違いによってトルク特性に及ぼす影響の検討,並びに回転の刻み角度がトルクの誤差に及ぼす影響についての考察を行ったので報告する.

4-9 (時間: 15:09 - 15:22)
題名DCマイクログリッドを中核とするユビキタスパワーの構築
著者*加藤 慶一 (山口大学 工学部), 岡本 昌幸 (山口大学 大学院理工学研究科), 平木 英治, 田中 俊彦 (山口大学 山口大学 大学院理工学研究科)
Pagep. 565
KeywordDCマイクログリッド, 大規模自然災害, 戸建てシェルタ, 燃料電池, 太陽電池
Abstract近年,大規模自然災害が頻発し,被災者は避難所生活を余儀なくされる。この対策として,早期設置型の戸建てシェルタの研究がなされている。本論文では,これら自然災害対応用戸建てシェルタへの応用を目的とし,可搬であり,かつ短時間で運転開始可能なユビキタスパワーを提案し,主に燃料電池の給湯能力について検討したので報告する。

4-10 (時間: 15:22 - 15:35)
題名独立型太陽光発電システム用バッテリ充放電状態監視システム
著者*彼杵 祐子, 岡本 昌幸, 平木 英治, 田中 俊彦 (山口大学 大学院理工学研究科)
Pagepp. 566 - 567
Keyword独立型[太陽光発電システム, バッテリ監視システム, エネルギー容量, SHマイコン, シリアル通信
Abstract近年,山岳部や湖沼での不法投棄が増加しており,自然環境や地方経済へ深刻な影響を与えている。この対策として,図1に示す独立型太陽光発電システムを用いた監視カメラが利用されている。このシステムは, 商用電源が設置されていない場所でも運用が可能であるが,電源となるバッテリの充放電状態が把握できないという問題点がある。 本論文では,バッテリ充放電状態をFOMA網を介して監視できる独立型太陽光発電システム用充放電状態監視システムを試作し,その有効性を確認したので報告する。