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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1801  6. 照明デザイン・視覚・光源・点灯回路-(1)
日時: 2010年10月23日(土) 9:00 - 9:52
部屋: 情報工学部棟 2204室 (→地図)
座長: 加藤 隆 (岡山県立大学)

6-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名点灯回路の種類が蛍光灯の電極スポット位置に与える影響に関する研究
著者*玄馬 勇輝 (津山工業高等専門学校/電子・情報システム工学専攻), 植月 唯夫 (津山工業高等専門学校/電気電子工学科), 神田 隆司 (パナソニック電工株式会社)
Pagep. 543
Keywordfluorescent, lamp, life, emitter, spot
Abstract現在、蛍光灯は主照明として多くの場所で使用されており、蛍光灯の多くは高周波点灯回路(インバータ回路)により駆動されている。筆者らは蛍光灯の寿命を把握する上で、電極上に発生する電極スポットの位置を把握することが重要であると考え、その位置を把握する手法を確立した(1)。そして代表的なインバータ回路3種類を用いて蛍光灯の寿命試験を行い、電極スポット位置が寿命試験時間と共にどのように変化するのかを調べた。その結果、蛍光灯を点灯させているインバータにより、電極スポット位置の時間的変化に大きな差が生じることを確認したので報告する。

6-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名磁気結合型無電極ランプの始動メカニズムの解明に関する研究
著者*藤田 将雄 (津山工業高等専門学校/電子・情報工学システム専攻), 植月 唯夫 (津山工業高等専門学校/電気電子工学科), 請川 信 (パナソニック電工株式会), 齋見 元洋, 掛橋 英典 (パナソニック電工株式会社)
Pagep. 544
Keywordelectrodeless, inductively, lamp
Abstract現在照明用の多くのランプは電極を有しており、電極が損耗してなくなったときが寿命となる。それに比べ、近年発売された磁気結合型無電極ランプは電極を持たないため長寿命である。しかしこのランプの始動が高いため、高耐圧回路素子が必要となりコストが高い。したがってランプの始動電圧を低減するために、始動メカニズムの分析を行った。無電極ランプの始動において、一般に言われているように、E放電とH放電が観測された。今回の観測で、そのE放電の発生は比較的低い電圧で生じること、E放電からH放電に移行させるのに高い電圧が必要なことが確認できた。

6-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名LEDと蛍光ランプによる物体色の明るさ比較
著者*松本 雄多, 野村 泰弘, 前谷 大紀 (広島工業大学工学部電気・デジタルシステム工学科 湯尻研究室), 湯尻 照 (広島工業大学工学部電気・デジタルシステム工学科)
Pagep. 545
KeywordLED照明, 蛍光ランプ, 等価明度, 照度
Abstract近年,LEDが照明の省エネルギー化を目的として利用されつつあるが,その分光分布特性は蛍光灯とは異なり偏りがある.したがって、LEDで物体色を照明した際に,その物体の明るさを評価することは重要な課題である.そこで,本研究では,LEDを照明光源に用いて物体色の明るさを調べることを目的として実験を行った.その結果,LED照明による物体色の等価明度は,照度レベルと演色性の影響を受けることを確認した.

6-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名LED照明による色の見えの質的評価
著者*谷口 尚宏, 横田 誠人, 上甲 明宏 (広島工業大学 工学部 電気・デジタルシステム工学科 湯尻研究室), 湯尻 照 (広島工業大学)
Pagep. 546
KeywordLED照明, 省エネ, 照度, 演色性, 色の見え
Abstract環境保全のための照明の省エネルギー化を図るためLED照明の普及が著しいが、その質的要因については明確でない部分が多く、照明する物体色の色の見えを調べることも非常に重要な課題である。特に照明する物体色の見えの色み成分が照度を下げても維持できれば省エネ効果になる。そこで、本研究では,LED照明による基準照度での色み成分を維持できる照度の範囲を調べることを目的とし実験を試みた。その結果、刺激による多少の差異はあったものの演色性のよいLEDが色み成分を維持できる照度の範囲が広くなることが明らかとなった。