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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1703  1. 基礎理論-(1)
日時: 2010年10月23日(土) 13:00 - 14:18
部屋: 情報工学部棟 2203室 (→地図)
座長: 太田垣 博一 (岡山理科大学)

1-1 (時間: 13:00 - 13:13)
題名誤検出率指定下におけるDWT利用型画像電子透かし法の統計的解析
著者*中本 昌由, 左山 紘平 (広島大学大学院工学研究科), 棟安 実治 (関西大学システム理工学部), 原野 友敬, 大野 修一 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 526 - 527
Keyword電子透かし, 相関, 離散ウェーブレット変換(DWT), 統計的解析, JPEG圧縮
Abstract画像電子透かし法は,対象の画像に透かしデータを埋め込むことによって所有者の著作権を保護する手法である.Barniらによって提案された相関を利用した電子透かし法は各種攻撃に対してロバストであるが,検出性能が秘密鍵と画像に依存するという問題点がある.本研究では,透かしの検出に相関の絶対値を使用する方法を提案し,統計的解析によってBarniらの手法に対する優位性を明らかにする.また,実験では,提案手法によりJPEG圧縮に対する耐性が向上することを示す.

1-2 (時間: 13:13 - 13:26)
題名導波管に挿入した同軸プローブの等価回路について
著者*佐薙 稔, 藤森 和博, 野木 茂次 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 528
Keywordマイクロ波, 同軸線路, 矩形導波管, 同軸プローブ
Abstract導波管に挿入した同軸プローブについて、その等価回路について検討した。電磁界シミュレーションによりその等価回路パラメータの算出を行った。

1-3 (時間: 13:26 - 13:39)
題名第一原理計算による金属窒化物硬質被膜の探索
著者*安井 孝宏 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科機械情報システム工学専攻), 中西 亮太 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科システム工学専攻), 末岡 浩治 (岡山県立大学情報工学部)
Pagep. 529
Keyword第一原理計算, 窒化物, 被膜
Abstract金属窒化物は様々な分野で硬質被膜として使用されており,中でもTiNは古くから用いられている.しかしながら, 生産の高効率化に対する要求が厳しくなるにつれて,TiN以上に硬質な被膜が求められている. また,この硬質被膜においては,低コストで長寿命であることも重要な条件である.本研究では,体積弾性率と硬さに相関があることを考慮し, 第一原理計算により体積弾性率を求めることで,より硬質な金属窒化物を探索した.その結果から,Cr1-xWxNやCrCが非常に硬質である可能性が高いといえる.

1-4 (時間: 13:39 - 13:52)
題名アミノ酸少数クラスター系の構造解析
著者*浅井 信貴 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻能動デバイス学研究室), 奈良 重俊 (岡山大学大学院自然科学研究科産業創成工学専攻)
Pagep. 530
Keyword水素結合, タンパク質
Abstractタンパク質のつくりはわずか20 種類のアミノ酸がつな がった高分子化合物であり,生命を支えるあらゆる機能を 受け持つ.水素結合は常温において,タンパク質の形状や 構造を変化させることが知られている.本研究ではタン パク質などの生体高分子における水素結合を含む構造転 移に着目し,研究を行う.それにより,ナノスケールで発 熱の少ないスイッチング素子の可能性も期待できる

1-5 (時間: 13:52 - 14:05)
題名非線形光電子能動素子の拡散結合ネットワークモデルにおけるカオスパターンダイナミクスの研究
著者*鍋田 敬一郎 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻), 奈良 重俊 (岡山大学大学院自然科学研究科産業創成工学専攻)
Pagep. 531
Keywordカオス, D-SEED, パターンダイナミクス

1-6 (時間: 14:05 - 14:18)
題名三原子クラスターの構造解析
著者*森分 雄太 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻能動デバイス学研究室), 奈良 重俊 (岡山大学大学院自然科学研究科産業創成工学専攻)
Pagep. 532
Keywordタンパク質, 分子軌道法, 電子相関効果
Abstract生体におけるタンパク質は生命現象及び生体現象にお いて重要な機能を果たしており, またその構造は複雑で, 固有の立体構造を持っていることが知られている. その ようなタンパク質の構造変化に重要な役割を持つと考え られているのが水素結合である. 脳の神経細胞膜では, 選 択的にイオンの流入出を行うイオンチャネルと呼ばれる 膜貫通タンパク質が存在しており, その動的な構造変化 により, 細胞膜電位を変化させて神経興奮を制御してい る. そこで, このようなタンパク質における水素結合解 析の準備として, 水素原子が横一列に3 個並び, 電子が2 個存在する場合のクラスター系を考え, 分子軌道法(MO 法) を用いて断熱ポテンシャルの近似的解析を行った. さ らにMO 法における電子相関効果を一部取り入れる試 みを行った.