題名 | 宇宙からの降雨観測データを用いた全球降水マップの作成と応用 |
著者 | *岡本 謙一 (鳥取環境大学 環境情報学部), 重 尚一 (京都大学大学院理学研究科), 牛尾 知雄 (大阪大学大学院工学研究科), 久保田 拓志, 可知 美佐子 (宇宙航空研究開発機構 地球観測研究センター) |
Page | pp. 509 - 510 |
Keyword | 熱帯降雨観測衛星, マイクロ波放射計, 全球降水マップ, 降雨レーダ |
Abstract | 地球的規模の高精度高分解能降水マップの作成は、気候変動に伴う降水量変動のモニタリング、水循環モデルの構築、私達の生活に密接にかかわっている水資源管理および農業生産性予測等の社会基盤にとって必要不可欠なものである。TRMM(熱帯降雨観測衛星)搭載降雨レーダデータを参照し、マイクロ波放射計の観測データを用いて降雨強度を推定する降水強度推定アルゴリズムを開発した。また、多数の衛星に搭載されたマイクロ波放射計および静止衛星の可視・赤外放射計データを総合的に利用した全球の高精度高分解能降水マップの作成を行った。全球降水マップの作成ならびにその応用について紹介する。 |
題名 | 日本の各都市における熱帯降雨観測衛星(TRMM)降雨レーダ(PR)と 地上雨量計で観測された月降雨量の比較 |
著者 | *椿 和也, 岡本 謙一 (鳥取環境大学 環境情報学部) |
Page | pp. 511 - 512 |
Keyword | 熱帯降雨観測衛星, TRMM, 地上雨量計, 降雨レーダ, 相関係数 |
Abstract | 日本の18都市における熱帯降雨観測衛星(TRMM)搭載の降雨レーダ(PR)が観測した月平均降雨量と地上測定月降雨量の比較を行いPRの有用性について調査を行う。地上測定月降雨量は、気象庁のHome Pageの降雨量データを用いる。PRが観測した月平均降雨量は、TRMM 3A25において各都市の緯度、経度が含まれる0.5°×0.5°格子のデータを用いる。人工衛星による降雨観測は、サンプリング誤差や冬季の降雪により地上観測データとの誤差が生じるなどの問題があるが、世界的に見れば、海上や熱帯雨林などの地上雨量計の無い地域においては非常に有効であることが分かった。 |
題名 | AE信号による高温超電導コイルの温度上昇検出 |
著者 | *青木 大祐 (岡山大学 工学部), 米田 学人, 七戸 希, 村瀬 暁 (岡山大学) |
Page | p. 513 |
Keyword | AE信号, 高温超電導, 温度 |
Abstract | 著者らは,高温超電導コイルの過大な局所的温度上昇を検出するために,熱電対や電圧端子などを用いない,温度上昇に伴うAE信号を計測する方法を提案している。この検出方法は,温度上昇時の熱膨張による機械的変形,摩擦に伴う微小なAE信号をウェーブレット変換または包絡線検波により計測する方法であり,電気的・熱的な接触なしに計測ができる。これまでは,短尺線材や小コイルでその有効性を確認してきた。今後,実規模サイズのコイルに適用すべく,その第一段階として,高さ190mm,外径150mm,内径130mmのコイルにて有効性を検証した。 |
題名 | 温湿度計測システムに関する研究 |
著者 | *田口 好恵, 西村 悠樹, 田中 幹也, 若佐 裕治 (山口大学大学院理工学研究科) |
Page | p. 514 |
Keyword | 温湿度センサー, 環境制御 |
Abstract | 近年,ユビキタス社会と呼ばれる,あらゆる状況下でネットワークを介して様々なサービスを行う,社会づくりが注目されている.このユビキタス社会を実現するための技術の1つとして,センサーネットワークがあり,多岐にわたり利用されている.特に,農業のように人口減少の著しい分野では,センサーネットワークを利用して作業を自動化することが求められている.本稿では,ハウス園芸用の温室において,温湿度を自動で計測する手法を紹介する. |
題名 | LEDを光源とする芝の生育状況観測のための光学的簡易計測箱を用いた経日測定 |
著者 | *沖 慎之介 (福山大学/工学研究科 電子・電気工学専攻 修士課程), 香川 直己 (福山大学/工学部 電子・ロボット工学科), 田辺 和康 (福山大学/工学部 建築・建設学科) |
Page | p. 515 |
Keyword | 植生, 光学計測, 芝, 緑化基盤材, 簡易計測 |
Abstract | 土木工学の分野において土壌の土砂流出の防止や,景観整備のために芝等の植物が用いられている.荒廃した土地においても植物の育成を可能にする緑化基盤材の研究が行われており,著者の一人(田辺)は産業廃棄物のリサイクルによる緑化基盤材の開発を行っている1).そこで本研究では緑化基盤材の特性や効果を芝の植生状態から評価できる光学的簡易計測システムの開発を目指している.今回,SN比向上のために光学系の変更を行い,芝の発芽前からの経日測定を行ったのでその結果を報告する. |
題名 | 液槽式回転型定量PCR装置の精度効率向上のための光学系の検討 |
著者 | *樋本 友孝, 香川 直己 (福山大学/工学部), 山口 泰典 (福山大学/生命工学部) |
Page | p. 516 |
Keyword | 定量PCR, 測定精度, 光学系, 受光量, 液槽式 |
Abstract | 筆者らが開発中の液槽式回転型定量PCR装置の測定用光学ヘッド部は、励起光が直接受光素子へ透過することを防ぎ、検体のズレによる受光量の変化を少なくするために、励起光学系の中心軸と受光光学系の中心軸が直交する構成となっている。具体的には、キャピラリの蛍光量を計測する際、励起光線を検体の端面(真下)から入射させ、検体の側面から面発光した量を受光部で受光する1)。一方で、そのために受光側に放射蛍光の一部しか受光できないという欠点があった。そこで、放射蛍光の受光率を反射鏡によって向上させることを試みたのでその結果を報告する。 |