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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1603  12. 光・量子エレクトロニクス-(1)
日時: 2010年10月23日(土) 13:00 - 14:31
部屋: 情報工学部棟 2202室 (→地図)
座長: 香川 直己 (福山大学)

12-1 (時間: 13:00 - 13:13)
題名屈折率分布型レンズを用いた単一モード光ファイバ用方向性結合器に関する研究
著者*中山 翔揮, 坂本 豊和 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科 電子情報通信工学専攻)
Pagep. 492
Keyword方向性結合器, 結合特性, 屈折率分布型レンズ, 単一モード光ファイバ, 光ファイバ通信
Abstract方向性結合器の設計方法の確立を目的として、2つの1/4ピッチの屈折率分布型レンズを対向させ、接合面に反射膜を蒸着させて構成される2×2単一モード光ファイバ方向性結合器の結合特性の理論的な解析を試みた。この方向性結合器の結合特性は、単一モード光ファイバの電界分布をガウス分布と仮定し、光線行列を用いることによって解析できる。そこで、集束定数gの異なる市販の屈折率分布型レンズ3種類において、光部品の公差であるレンズ長の誤差ΔZ 及び 組立て公差である光ファイバの横シフトx0による結合特性への影響を調べた。その結果、ΔZは±100μm 程度まで許容されること、x0の方がΔZより1桁以上も影響が大きいことが分かった。

12-2 (時間: 13:13 - 13:26)
題名曲面ミラーで構成される安定共振器半導体レーザのモード解析
著者*西山 健太 (岡山県立大学大学院/情報系工学研究科電子情報通信工学専攻), 大里 真実 (岡山県立大学/情報工学部情報通信工学科), 福嶋 丈浩, 坂口 浩一郎, 徳田 安紀 (岡山県立大学大学院/情報系工学研究科電子情報通信工学専攻)
Pagep. 493
Keyword半導体レーザ, 安定共振器, モード解析
Abstract現在,広く使用されている端面出射タイプの半導体レーザの共振器は,結晶の劈開面を利用した平坦な端面ミラーと1次元的な光導波路で構成されている.一方,半導体プロセス技術の進展により,今日では様々な共振器形状を持つ半導体レーザが製作され興味ある発振特性が観測されている.これらは,新しい半導体レーザを考える大きなモチベーションになっている. 本研究では,半導体レーザの高出力化を目的として,2つの曲面ミラーで構成される半導体レーザに対して安定共振器条件でのモード解析を行い,高出力動作を実現するための共振器パラメータの選択指針を示した.

12-3 (時間: 13:26 - 13:39)
題名光導波路アレイ型マッハ・ツェンダー光干渉計とその分子吸着センサへの応用
著者*吉田 博行, 日高 健, 塚田 紀昭 (広島工業大学)
Pagep. 494
Keyword光導波路アレイ, 電気光学効果, ビームスプリッター, ッハツェンダー型光干渉計, 光スイッチ及び分子吸着センサ
Abstract光波伝搬に伴う空間分散が無くなるように光導波路間の結合係数が特殊に設計された光導波路アレイにおいて導波路交互に位相(屈折率)変化を与えることにより光ビームスプリッター機能を実現できる。この機能を用いてマッハツェンダー型光干渉計及び分子吸着センサを構成することも可能であることを示す。

12-4 (時間: 13:39 - 13:52)
題名電界印加によるポリスチレン球コロイドの光学特性
著者*日高 健, 吉田 博行, 塚田 紀昭 (広島工業大学)
Pagep. 495
Keywordレーザ, 透過光強度, 電界印加
Abstractポリスチレン球コロイドに電界を印加すると、電気力線に沿ってポリスチレン球が配列することが以前の研究から分かっている。 本研究では、ポリスチレン球コロイドにレーザ光を照射した状態で電界を印加した時の透過光強度変化を測定した。

12-5 (時間: 13:52 - 14:05)
題名2層構造水素化窒化炭素薄膜を用いた白色発光素子の作製とその評価
著者*岸本 慎平 (津山工業高等専門学校), 亀友 健太 (岡山理科大学), 國次 真輔 (岡山県工業技術センター), 佐竹 聖樹, 山本 伸一 (龍谷大学), 伊藤 國雄 (津山工業高等専門学校)
Pagepp. 496 - 497
Keyword水素化窒化炭素, PL
Abstract近年、アモルファス窒化炭素はフォトルミネッセンス、カソードルミネッセンス、エレクトロルミネッセンスなどの光学特性の報告があり、単一で白色発光する可能性がある。本研究では、RFスパッタ法およびECRプラズマCVD法によって水素化窒化炭素薄膜の2層構造を作製し、その白色発光素子としての評価を行った。フォトルミネッセンスの結果から、可視光をカバーするブロードな発光が得られた。また、RFスパッタ法で作製した1層構造水素化窒化炭素薄膜からは赤色の発光が強い結果が得られ、ECRプラズマCVD法で作製した1層構造水素化窒化炭素薄膜からは緑・青色の発光が強い結果が得られ、2層構造の試料の発光波形はそれぞれの波形のちょうど間に現れたことが確認できた。これは、2層構造試料の発光が、RFスパッタ法で作製した薄膜の発光とECRプラズマCVD法で作製した薄膜の発光が合成された結果と考えることができる。

12-6 (時間: 14:05 - 14:18)
題名ECRプラズマCVD法による窒化炭素薄膜の作製に関する研究
著者*小林 大晃, 岸本 慎平, 金谷 英樹 (津山工業高等専門学校), 佐竹 聖樹, 山本 伸一 (龍谷大学), 伊藤 國雄 (津山工業高等専門学校)
Pagepp. 498 - 499
Keyword窒化炭素, 成長レート
Abstractアモルファス窒化炭素は近年、PL,CL,EL等の光学特性が報告されている。2003年にはR. Reyesらにより、ELで青白発光が確認されたという報告がされている。また水素化アモルファス窒化炭素のPLでは、水素の導入によって赤色成分が出たとの報告があった。本研究の目的は白色LEDの作製であるが、先ず成長レートの改善のために流量を変化させ、その評価を行う。次に今後のN型となるCNx半導体の実現に必要なSをドープした窒化炭素を作製するための基礎データを収集することを今回の目的とする。結果として成長レートの向上が見られた。そしてPLスペクトルに4つの顕著なピークが観測された。

12-7 (時間: 14:18 - 14:31)
題名RFスパッタ法によるホウ素ドープCNx薄膜成長に関する研究
著者*日下 鉄也, 岸本 慎平, 片山 靖也 (津山工業高等専門学校), 國次 真輔 (岡山工業技術センター), 亀友 健太 (岡山理科大学), 佐竹 聖樹, 山本 伸一 (龍谷大学), 伊藤 國雄 (津山工業高等専門学校)
Pagepp. 500 - 501
Keyword窒化炭素, フォトルミネッセンス
Abstractアモルファス状の窒化炭素(a-CNx)は興味深い電気・光学的特性を有しているということで近年注目を集めている。特に光学特性においてはPL,CL,EL等が報告されている。このようにa-CNxは白色発光素子の材料として期待されている。 今回の実験ではまずシリコン基板上にa-CNx膜を成長し、その上にa-BNx膜、さらにCN膜を成長した三層構造サンプル(以下BCN-01)を作製し、その特性を測った。 BCN-01のPL 測定ではBCN-01 からの青白い発光を実際 に目視確認することができた。また、同測定結 果よりCN にB をドープすることによって発光 のピークが短波長方向にシフトすることが確認 できた。これはB がCN に混ざることでバンド ギャップの広がりが生じたためと考えられる。