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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1301  26. 情報処理-(4)
日時: 2010年10月23日(土) 9:00 - 10:18
部屋: 学部共通棟(北) 8201室 (→地図)
座長: 吉田 誠 (岡山理科大学)

26-19 (時間: 9:00 - 9:13)
題名最適な確率的フラッディングの学習アルゴリズムに関する考察
著者*高木 聡, 岡村 寛之, 土肥 正 (広島大学大学院工学研究科ディペンダブルシステム論研究室)
Pagep. 387
KeywordP2Pネットワーク, 確率的フラッディング, 学習アルゴリズム
AbstractPeer-to-Peer(P2P)ネットワークでは,全体を管理するサーバが存在しないため,個々のピアが要求を満たす通信相手を探索する手段が必要となる.フラッディングは,隣接するピアに探索メッセージをリレーしていく事で通信相手を探索する手法である.フラッディングには,探索メッセージがトラフィックを圧迫するという問題点があるため,メッセージ総量を削減する確率的フラッディングが提案されている.本稿では最適な確率的フラッディング方策を各ピアが自律的に学習するアルゴリズムを示す.

26-20 (時間: 9:13 - 9:26)
題名MIRとCFSに基づいたチェックポイント配置の効果について
著者*別所 典明, 土肥 正 (広島大学大学院工学研究科)
Pagep. 388
Keywordチェックポイント, クラスタシステム, 多重障害, 期待オーバーヘッド, 環境分散
Abstract計算機クラスタには複数ノードが存在するため, 各単独ノードに対する障害だけでなく複数ノードに対する多重障害を考慮しなければならない. そこで,効率的な環境分散技術としてチェックポイント(CP)配置が注目されている.特にファイルシステムにおいて障害が発生した場合には迅速なデータ回復が必要であり, Plank (1996)によって MIR(Checkpoint Mirroring), CFS(Central File Server)と呼ばれる CP 配置技法が提案された. 本稿では,クラスタシステムにおける CP 方式に対して,CPを配置した際の総期待累積オーバーヘッドを厳密に導出し,CP オーバーヘッドと回復オーバーヘッドに重み付けを行った重み付き総期待累積オーバーヘッドを最小にする最適な CP 配置計画を求める.

26-21 (時間: 9:26 - 9:39)
題名色に応じた異なるハッチパターンを描画するアプリケーション
著者*下田 雅彦 (両備システムソリューションズ/岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 横田 一正 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 389 - 390
Keyword色覚異常, 高齢者, ハッチパターン, アクセシビリティ, 色分けされた図
Abstract地下鉄の路線図や気象図など,色の違いによって情報を区別する必要のあるイメージが多くのウェブサイトで見られる.これらのイメージから,高齢者や色覚異常の人々が必要な情報を得るのは困難である.我々は,コンピュータスクリーン上の指定領域に,色に応じて異なるハッチパターンを自動的に描画するアプリケーションを開発した.この中で実装したアルゴリズムでは,2度のイメージの走査だけですべてのハッチパターンの描画は瞬時に終わる.このため,利用者はストレスなくアプリケーションを実行でき,色で塗り分けられた地図などから容易に必要な情報を得ることができる.

26-22 (時間: 9:39 - 9:52)
題名空間融合を用いた質問回答機能におけるオブジェクト抽出の実現
著者*濱野 優輝, 小宮山 哲 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科), 劉 渤江 (岡山理科大学総合情報学部), 横田 一正 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科)
Pagepp. 391 - 392
Keyword空間融合, 質問回答
Abstract実空間の歩行中に「これは何だろう」といった様々な疑問を抱くことがある。そういった疑問を解決する機能として、空間融合を用いた質問回答機能を提案している。提案機能の課題として、質問回答の対象となるオブジェクトの抽出、質問回答の共有が挙げられる。本研究では、仮想空間としてPasQを用いたときの提案機能における質問回答の対象となるオブジェクトの抽出部分の実装と評価を行う。オブジェクトの抽出は、ユーザ操作によるオブジェクトの指定に基づき、2つのパノラマ画像におけるオブジェクトの位置を求めることで、位置情報を持った点として抽出する。

26-23 (時間: 9:52 - 10:05)
題名歩行履歴を用いたパノラマ仮想空間PasQの共有
著者*上田 文太 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科), 渡谷 真以 (岡山県立大学情報工学部), 濱野 優輝 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科), 劉 渤江 (岡山理科大学総合情報学部), 横田 一正 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科)
Pagepp. 393 - 394
Keyword仮想空間, データベース
Abstract近年仮想空間の研究,提示が盛んに行われている. 仮想空間を用いることで空間を立体的に把握でき,地図のみでは得られないような土地勘を得ることができる. また実空間を再現した仮想空間を用いることにより,実空間だけでは表現できない方法での情報の提供が可能である. このような情報を用いて案内を行うために,我々は実空間と仮想空間の融合による歩行者支援を研究している.そのなかでも現在は利用者同士のコミュニケーション支援を検討しており、本研究では利用者の歩行履歴を用いたコミュニケーションとしてパノラマ仮想空間PasQの共有を提案する. PasQでのビューを共有することで観光地などの複数人での同時巡回や展示場等のツアー等の体験,また過去のウォークスルーを自分又は他者が再体験することが可能となる.

26-24 (時間: 10:05 - 10:18)
題名自動車交通を支える交通情報システムの一構成
著者*清水 光 (福山大学/工学部), 森藤 義之 (福山大学大学院/工学研究科), 藤井 温子 (弓削商船高等専門学校/情報工学科)
Pagepp. 395 - 396
Keyword交通流ダイナミクス, 信号制御システム, 動的経路誘導システム, 交通情報システム
Abstract都市道路網における交通流の円滑化や安全化,環境負荷の低減化などの観点から,信号制御システムや動的経路誘導システム,統合的交通流制御システムなどについて研究が進められている. 本稿では,信号交差点の交通流ダイナミクスを車線単位,サイクル長単位で記述し,交通流の最適制御や都市道路網の最大有効利用の観点から,交通情報システムの一構成法について提案する.ドライバーに必要な交通情報をリアルタイムで提供する交通情報システムは,6層の階層構造で構成される.