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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1001  10. 通信システム-(1)
日時: 2010年10月23日(土) 9:00 - 10:18
部屋: 学部共通棟(北) 8103室 (→地図)
座長: 麻谷 淳 (岡山理科大学)

10-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名秘密分散法に基づくセキュアな無線通信リンクの形成-広い範囲に対する情報漏洩抑制の検討-
著者*石田 国紘 (広島国際大学/大学院工学研究科), 山中 仁昭, 川上 用一 (広島国際大学/工学部), 宮本 伸一, 三瓶 政一 (大阪大学/大学院工学研究科), 森永 規彦 (広島国際大学/工学部)
Pagepp. 301 - 302
Keyword秘密分散法, 放射抑圧, アダプティブアレーアンテナ, 送信指向性制御
Abstract無線LAN等のアドホックな無線通信ネットワークでは秘匿性を保つ必要性のある情報を扱う機会が増加している. 我々はこれまでアダプティブアレーアンテナによるデジタルビームフォーミングを用いて情報漏洩を抑制する手法について検討してきた. これまでの検討において,通信機器に搭載することのできるアンテナ素子数に制約がある場合,通信対象端末に対して通信を維持することが困難となる問題があった. 本報告ではこのような問題に対して,情報理論の観点から情報伝達のメカニズムを見直し,秘密分散の概念を用いて漏れ出た情報が復元に必要な情報量に至らなければ元情報が伝達されないことに着目する. その上で,放射抑圧範囲に対して一部の信号漏れを許容することで,放射抑圧条件を緩和し,室内において通信可能な範囲を拡大する手法について提案した.

10-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名センサネットワーク用送受信センサ協調ビーム形成法の省電力効果
著者*駒田 善紀, 中野 淳次郎, 冨里 繁 (岡山大学大学院 自然科学研究科 電子情報システム工学専攻 モバイル通信研究室), 田野 哲 (京都大学大学院 情報学研究科), 秦 正治 (岡山大学大学院 自然科学研究科 電子情報システム工学専攻 モバイル通信研究室)
Pagep. 303
Keywordセンサネットワーク, 省電力, 送信位相誤差
Abstractセンサネットワークにおいて,安定的な通信を実現する技術として,複数の送信センサ及び受信センサを協調させてビームを形成する送受信センサ協調ビーム形成法がある.本検討では,このビーム形成法について送信位相誤差を含めた省電力効果について明らかにした.これにより,送信位相誤差が大きい場合でも,センサネットワークにおいて大幅な省電力効果が得られることを示した.

10-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名MIMOチャネル中継伝送における非線形歪の影響評価
著者*松本 祐也, 勝部 孝行, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagep. 304
KeywordMIMO, 中継伝送, アンテナ選択, 非線形歪
Abstractモバイル通信において伝送速度の高速化と広いカバレッジを実現する技術としてMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)チャネル中継伝送方式がある.本研究では,中継局で用いられる電力増幅器の非線形歪が受信特性に与える影響について評価した.本研究より,送受信アンテナ選択手法を用いたMIMOチャネル中継伝送では,使用する変調方式により中継局における電力増幅器の非線形歪を考慮する必要があることを明らかにした.

10-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名無線LAN の建物内外における受信レベル特性の一検討
著者*河野 立志, 藤谷 崇弘, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学 大学院 自然科学研究科)
Pagep. 305
Keyword無線LAN, システム間干渉, 漏洩電力, レイトレース
Abstract近年,無線LANではユーザ数の増大に伴い,周波数干渉の検討が重要な課題となっている.本検討では屋内無線LANアクセスポイント(AP)の漏洩電力を廊下や中庭で測定し,屋内外に高レベルで漏洩していることを明らかにした.この結果は,同一無線LANシステムで同時に使用可能なチャネル数が限られている場合や,同一周波数帯を使用する他の無線システムでは,干渉によりスループットの低下や回線断を招くことを意味しており,APの送信電力が等価的に下がるように設置に工夫するなどの対策をとる必要があると言える.

10-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名IEEE 802.11 DCF/トークンパッシング融合方式における動作切換閾値に関する検討
著者*勝間田 健, 榊原 勝己, 武次 潤平 (岡山県立大学)
Pagep. 306
KeywordDCF, token, wireless
Abstract無線LAN規格 IEEE 802.11 DCFの性能を改善するため,トークンパッシングを融合させたハイブリッド方式が提案されている. 本稿では,筆者らが提案した方式において,DCFからトークンパッシングへの動作切換えに関する閾値が切換え動作に与える影響を,計算機シミュレーションにより評価する.

10-6 (時間: 10:05 - 10:18)
題名RS符号語ブロックをランダムに転送する協力マルチホップ通信の性能
著者*伊藤 大地, 榊原 勝己, 武次 潤平 (岡山県立大学)
Pagep. 307
Keyword協力マルチホップ通信