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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0902  19. 情報数理-(2)
日時: 2010年10月23日(土) 10:30 - 11:48
部屋: 学部共通棟(北) 8102室 (→地図)
座長: 伊藤 暁 (山口大学)

19-7 (時間: 10:30 - 10:43)
題名アークタンジェント型トンネリング・アルゴリズムの提案
著者*田邉 雅明 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科), 金川 明弘, 小野 孝男 (岡山県立大学情報工学部)
Pagepp. 275 - 276
Keywordトンネリング・アルゴリズム, 大域的最適化
Abstract本論文では,制約がなく,目的関数が連続微分可能な非線形最適化問題を扱う. この種の問題のうち,単峰性の凸計画問題であれば,適当な初期値から,ニュートン法や最急降下法などの手法を用いて逐次的に解を更新することにより大域的な最適解に至ることができる. しかしながら,目的関数が連続多峰性関数であるような場合は初期値により,局所解に陥る場合がある. 一方,近年の連続多峰性関数の確定的最適化手法として,Levy らによるトンネリング・アルゴリズムの研究がある. 本研究では,トンネリング・アルゴリズムの性質を調査し,従来法の問題の指摘と改良型のトンネリング・アルゴリズムを提案する.

19-8 (時間: 10:43 - 10:56)
題名自動車用ゴム製品の量産工程における統計的品質管理手法の適用に関する研究
著者*和田 尚文, 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻)
Pagep. 277
Keyword実験計画法, 直交表, 分散分析, 直交多項式, 重回帰分析

19-9 (時間: 10:56 - 11:09)
題名小サイズ3記号万能可逆チューリングマシンの構築
著者*池田 隼人, 森田 憲一, 岩本 宙造, 今井 克暢 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 278 - 279
Keyword万能可逆チューリングマシン, 可逆性, サイクリックタグシステム, 最小状態数, 小型化
Abstract論理素子の小型化に繋がる可能性があると考えられている可逆性という性質を理論的な側面から研究を行う。 本研究では最も基本的な計算機モデルであるチューリングマシンを題材として、可逆性を備えた万能チューリングマシンを構築する。 ここでは特に3記号のものに焦点を当て最小状態数の更新を行った。 本研究では構築をする際に任意のチューリングマシンを直接模倣するのではなく、任意のサイクリックタグシステムを媒介として模倣することによって、間接的に万能性を持たせる方法を採用した。 その結果、記号数3の万能可逆チューリングマシンに関して過去に発表されていた最小状態数93から状態数82まで減らすことを実現した。

19-10 (時間: 11:09 - 11:22)
題名クラッキング攻撃に対してロバストな電子透かし法
著者*田中 健一郎, 中本 昌由 (広島大学大学院工学研究科), 棟安 実治 (関西大学システム理工学部), 大野 修一 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 280 - 281
Keyword電子透かし, クラッキング, 離散コサイン変換(DCT), 離散ウェーブレット変換(DWT), 秘密鍵
Abstract画像電子透かし法は,対象の画像に透かしデータを埋め込むことによって所有者の著作権を保護する手法である.相関利用型電子透かし法は,原画像の輝度成分を離散コサイン変換(DCT)や離散ウェーブレット変換(DWT)した領域に透かしを埋め込む方法で,各種画像処理に対し高い耐性を持つことで知られている.しかしながら,透かしを検出する際に必要な計算は複雑でないため,埋め込む空間が既知であれば,短時間で秘密鍵を解析(クラッキング)されて透かしを除去される恐れがある.本研究では秘密鍵を用いて埋め込むべき空間を決定することにより,相関利用型電子透かし法のクラッキング攻撃に対する耐性を高める.

19-11 (時間: 11:22 - 11:35)
題名Hierarchies Based on the Number of Cooperating Systems of Four-Dimensional Finite Automata
著者*内田 和幸, 片宗 龍樹 (宮崎大学 大学院工学研究科 情報システム工学専攻), 義永 常弘 (徳山工業高等専門学校 情報電子工学科), 内田 保雄, 伊藤 孝夫 (宇部工業高等専門学校 経営情報学科), 坂本 眞人, 古谷 博史 (宮崎大学 工学部 情報システム工学科)
Pagep. 282
KeywordCooperating System, Finite Automaton, Four-Dimension, Hierarchy
AbstractIn previous paper, we proposed a cooperating system of four-dimensional finite automata (CS-4-FA) and a cooperating system of seven-way four-dimensional four-dimensional finite automata (CS-SV4-FA) which is restricted version of CS-4-FA. In this paper, we continue to study about CS-4-FA's and CS-SV4-FA's, and mainly investigate the hierarchies can be obtained by varying the number of finite automata in the system for classes of sets accepted by CS-SV4-FA's and CS-4-FA's. We deal with four-dimensional input tape that each side length is equal throughout this paper.

19-12 (時間: 11:35 - 11:48)
題名Closure Properties of Cooperating Systems of One-Way Alternating Finite Automata with Only Universal States under Boolean Operations
著者*藤本 竜也, 義永 常宏 (徳山工業高等専門学校), 坂本 眞人 (宮崎大学), 徐 建良 (中国海洋大学), 高山 泰博, 力 規晃 (徳山工業高等専門学校)
Pagepp. 283 - 284
Keywordコオペレーティングオートマトンシステム, 交代性計算, 全称状態, 非決定性の計算, 計算の複雑さ
Abstractコオペレーティング有限オートマトンシステム(CSFA)は複数個の有限オートマトン(FA)より構成されるシステムである。各FAはそれぞれ独立に入力テープ上でヘッドを動かし、記号を読むことができる。さらに、テープ上の同じセルにヘッドを置く場合、お互いに情報交換することができる。 CSFAの言語受理機械としての性質は、これまでに王らの決定性および非決定性に関する考察がなされているだけである。そこで我々は、全称状態のみの交代性CSFAのブール演算における閉包性について報告する.