題名 | グリッド計算環境下における負荷分散を考慮した投機実行方式の開発に関する研究 |
著者 | *本田 泰也 (岡山県立大学 情報系工学研究科), 鉄尾 智史, 加藤 隆 (岡山県立大学) |
Page | pp. 242 - 243 |
Keyword | 並列処理, グリッドコンピューティング |
Abstract | 本研究では,グリッド環境下での大規模計算を並列処理することを想定し,使用可能なPCの処理性能差や性能低下等による計算の遅延を回避し計算をそのまま続行可能にさせることを目的とし,投機的な大規模数値計算法に負荷分散手法を適用して,その性能評価実験を行った.そして,本手法によれば,均等クラスタに対して,低速なノードPCの比率を増加させクラスタ内ノードに性能差をつけることによって,ノードPCの処理性能に応じて負荷分散されることが検証できた.また,各クラスタ性能が等しいまま,クラスタ構成を不均質にする実験では,本手法を用いた場合,従来では計算に貢献できなかったクラスタを高速化に寄与させることにより,システム全体の処理性能の向上が期待できることを確認した. |
題名 | 計算グリッドのための拡張ノード交換型投機実行方式の開発に関する研究 |
著者 | *永富 文也, 高砂 智彦, 加藤 隆 (岡山県立大学 情報系工学研究科) |
Page | pp. 244 - 245 |
Keyword | 並列処理, グリッドシステム |
Abstract | グリッドシステムを用いた実用数値解析手段の確立を目的として,グリッドシステム環境における仮想大規模計算機の内部形態として広域分散型PCクラスタ並列処理システムを想定し,数値解析手法の開発及びその評価実験を行った.そして中規模のグリッドシステムを想定し,PCの処理性能低下などを考慮した大規模有限要素解析のための新たな投機実行式安定計算法を開発した.今回開発した拡張ノード交換型投機実行式計算法を用いることにより,従来手法と比較してより安定した計算処理が期待できる新手法を開発することができた. |
題名 | 地域ネット結合計算グリッドのためのスケジューリング型静的負荷分散の研究 |
著者 | *佐藤 俊介, 妹尾 直紀, 加藤 隆 (岡山県立大学 情報系工学研究科) |
Page | pp. 246 - 247 |
Keyword | 並列処理, グリッドコンピューティング |
Abstract | グリッドコンピューティングのための基礎研究として, 連続体の塑性変形に伴う材料流動の数値シミュレーションに適用される剛塑性有限要素解析を対象とし並列処理による大規模数値計算の高速化を図る研究を行った.とくに本研究では,共役勾配法の分散並列処理について,複合型クラスタを用いて従来型負荷分散手法を行った際の性能低下を防ぐ方法に関し,全てのノードを使わずに計算する投棄手法とは別の新たな方向性として,導入したPCノードの全てを使うべく従来法に改良を加えた結果,様々な計算システム環境下においても,投入したノードの全てを使って常に安定した高速化率を得ることが可能となった. |
題名 | 地域ネット結合計算グリッドのための傾斜性能クラスタに対する動的負荷分散の研究 |
著者 | *川口 修司, 加藤 隆, 舟越 政博 (岡山県立大学情報系工学研究科) |
Page | pp. 248 - 249 |
Keyword | グリッド, 動的負荷分散 |
題名 | RNS Montgomery Multiplicationを用いたGPGPUによる多倍長乗算剰余算の高速化 |
著者 | *井上 昌紀, 籠谷 裕人, 杉山 裕二 (岡山大学大学院 自然科学研究科) |
Page | pp. 250 - 251 |
Keyword | GPGPU, CUDA, 並列処理, Montgomery, RNS |
Abstract | 現在,暗号技術は様々な場面で利用されているが,暗号解読研究の発展や計算機処理能力の向上により,さらに安全性の高い暗号技術への移行が必要となってきている.この移行に伴い,Webサービス等におけるサーバ側処理や暗号強度研究においてCPU単独での計算では暗号計算に時間を要してしまう.そこで本研究では,暗号計算で最も演算時間を要する多倍長乗算剰余算をCPUのみで演算するのではなく,NVIDIA社が開発を行っているGPGPU技術の一種であるCUDAを用い,本来画像描画処理を担うGPUにおいて演算することで演算の並列化を行い,暗号計算の高速化を目標としている. |
題名 | 有界遅延非同期式回路の冗長待ち合わせ削減アルゴリズム |
著者 | *吉武 央智, 籠谷 裕人, 杉山 裕二 (岡山大学大学院 自然科学研究科) |
Page | pp. 252 - 253 |
Keyword | 非同期, 回路, オーバヘッド, 依存性グラフ |
Abstract | 近年,低消費電力,高速性,低ノイズの観点から非同期式回路が注目されており,今日多くの設計手法が提案されている.この一つに基本操作および実行順序を表現した依存性グラフを用いて非同期式回路を構成する手法がある.この手法では,現実には起こりえない遅延変動をも想定するQDIモデルを採用して依存性グラフを構成しているため,冗長な合流処理がグラフ中に含まれ,これによるオーバヘッドの増大が問題となっている.本研究では現実的な遅延変動を把握可能とするSDIモデルを依存性グラフに適用して冗長な合流処理の検出・削除を行い,これによるオーバヘッドの軽減を目的としている. |