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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0801  27. 計算機応用
日時: 2010年10月23日(土) 9:00 - 10:18
部屋: 学部共通棟(南) 8128室 (→地図)
座長: 福岡 久雄 (松江工業高等専門学校)

27-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名Stochastic Timed Petri Netsでモデル化した大規模論理回路の性能評価ツールの改良
著者*西田 展久, 近藤 真史 (岡山県立大学大学院/情報系工学研究科), 横川 智教, 佐藤 洋一郎, 早瀬 道芳 (岡山県立大学/情報工学部)
Pagep. 225
KeywordGALS, STPN, 性能評価, 非同期, ツール
Abstract筆者等は,論理回路の実現形態として注目されている,Globally Asynchronous Locally Synchronous(GALS) システムの高速化・高信頼化を行うため,Stochastic Timed Petri Nets(STPN)を用いたモデル化法と,その性能評価法を考案すると共に,これに基づくGALS システムの性能評価ツールを開発した.しかし,後者の評価ツールにおいては,STPN の構造によっては,正しく評価できない場合があることが判明した.そこで,本稿では,より厳密な評価指数の導出を実現するために,性能評価ツールを改良したので,その結果を報告する.

27-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名PC Linux用Xウィンドウシステムの管理サーバにおける描画機能の解析
著者*香川 真哉, 西原 潤 (岡山県立大学大学院/情報系工学研究科), 横川 智教, 佐藤 洋一郎, 早瀬 道芳 (岡山県立大学/情報工学部)
Pagep. 226
KeywordX Window System, マルチウィンドウシステム, 描画, 管理サーバ, 透視化
Abstract筆者等は,透視化機能を持つ高速マルチウィンドウシステムの開発を行っている.このシステムは,専用回路と管理サーバとから構成される.後者については,X Window systemのサンプルサーバを改造するという方針の元に,その解析を進めている.本稿では,X Window system Version11 Release7.4のサンプルサーバxorg-server-1.4.99.901を対象に,描画機能を担うFillSolid,FillTiled,FillStippled,FillOpaqueStippledに相当する,fbSolid ,pixman_fill,fbBlt,fbBltOneを解析した結果を報告する.

27-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名ヘリレーザーデータ用高速ビューワーの開発
著者*武田 祐輝 (岡山理科大学工学部情報工学専攻), 上嶋 明, 島田 英之 (岡山理科大学工学部情報工学科), 佐田 一徹, 畠 周平 (アジア航測株式会社)
Pagep. 227
Keywordヘリレーザー, 測量, ビューワー, リモートセンシング
Abstract航空レーザー測量は,広範囲を高精度で測量するための有力な技術であり,災害の被災状況把握など,地上からの測量が困難な分野への応用が期待されている。しかし,得られるデータは膨大な量であるため,オペレータが半自動で可視化作業を行っているのが現状である。本稿では,ヘリコプターにレーザースキャナを搭載して測量したデータを,迅速に可視化するためのビューワーの開発について述べる。高速にポリゴンを生成するため,データをスキャンラインごとに自動分割し,スキャンライン単位でデータ検索や描画を行う。この手法を用い,実際の飛行で得たデータを,点表示と面表示の2種類の方法で画像化し,それぞれの有効性を確認した。

27-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名重心移動を入力とする高齢者向けビデオゲームの検討
著者*大倉 和朗, 上嶋 明 (岡山理科大学大学院工学研究科), 川井田 豊, 福留 清博, 秦 一貴, 松下 寿史 (鹿児島大学医学部)
Pagep. 228
Keywordビデオゲーム, 重心移動, 高齢者, リハビリ
Abstract高齢者は転倒事故による骨折が原因で寝たきりとなることがあるため,その予防が重要な課題となっている。本研究では,高齢者の転倒事故予防のため,重心移動を入力としたビデオゲームについて検討する。重心移動の入力にはバランスWiiボードを使用する。作成したゲームは,重心移動により木の板を傾けて球体を転がし,時間内に目標物へ衝突させると得点を得ることができるという内容である。実際に高齢者を対象とした実験を行う準備として,作業療法士,および理学療法士に本ゲームを使用してもらい,コメントを受けた。現在その内容を検討して,プログラムに反映している段階である。

27-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名光ファイバケーブル図面・帳票管理システム
著者*陰岩 直哉, 吉田 武司, 鳥羽瀬 進, 岡村 幸壽 (中電技術コンサルタント株式会社)
Pagep. 229
KeywordFTTH, GIS, CAD
Abstract光ケーブルは高度情報化社会において不可欠となっており、施設管理の伝送路としても広く普及していることから、使い易くメンテナンスが容易な管理システムが求められている。提案する光ファイバケーブル図面・帳票管理システムは市販の地図データ又は道路台帳データ上に光ファイバケーブル施設を市販のCADにより作図し、光ケーブル長やクロージャ数などの設備データを自動作成し、関係する属性とともに管理台帳を作成する。本システムは線路図から光ブロック図・系統図・各種レポートが作成できる,芯線接続図が自動展開する,図面と帳票を連動させ相互に一致した情報を管理できるなどの特徴をもつ。

27-6 (時間: 10:05 - 10:18)
題名指定形状プリント基板設計のための高速な矩形双対グラフ構成法とコンパクション手法
著者*加藤 智行 (広島大学 大学院工学研究科), 高藤 大介, 渡邉 敏正 (広島大学 大学院工学研究院)
Pagepp. 230 - 231
Keyword矩形双対グラフ, ラバーバンド
Abstract当研究室では,多層プリント基板設計支援システムとしてMULTI-PRIDEを設計している.これまでに,指定された大きさの基板の四隅の一つから,ある大きさの部分矩形を切り抜いた形状の基板を設計する手法が提案されている.矩形双対グラフとは,一つの全体矩形のいくつかの部分矩形への分割であり,PTPグラフと呼ばれる平面グラフの頂点を矩形,辺を矩形間の隣接関係として表したグラフである.本稿では,矩形双対グラフの四隅の頂点決定を高速化し,かつ得られた全体矩形指定形状に近くなるような頂点選択手法を提案する.更にラバーバンド表現を用いて部品移動を行い,その有効性を実験的に示す.