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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0703  7. 電力系統I-(3)
日時: 2010年10月23日(土) 13:00 - 14:18
部屋: 学部共通棟(南) 8126室 (→地図)
座長: 西守 克己 (鳥取大学)

7-11 (時間: 13:00 - 13:13)
題名自動区分開閉器を考慮した配電系統信頼性評価ツールの構築について
著者*瀬戸 祐樹, 川原 耕治 (広島工業大学)
Pagep. 205
Keyword配電系統, 信頼度評価
Abstract化石燃料費の高騰や環境への配慮から,自然エネルギーを利用した分散電源の配電系統への接続が拡大すると予想される.このような状況下においても,電力の安定供給は必須であるため,配電系統の信頼度評価とこれに基づく改善は鋭意進めなければならない.筆者らは,配電系統信頼性評価ツールの構築を行い,線路の故障率などから,需要家側から見た指標として,停電時間,停電回数を算出するツールの開発を行い,自動区分開閉器を考慮した評価を行えるようにした.

7-12 (時間: 13:13 - 13:26)
題名発電機位相角を考慮したSupport Vector MachineによるPSS切替え制御に関する研究
著者*上村 芳郎, 秋山 祐介, 造賀 芳文, 佐々木 豊, 餘利野 直人 (広島大学 大学院工学研究科)
Pagepp. 206 - 207
Keyword電力系統安定化装置, サポートベクターマシン, 電力動揺, 不確実性, 再生可能エネルギー
Abstract近年,系統事故時における弱制動の広域的な電力動揺の問題や,再生可能エネルギーの導入などによる系統の不確定性の増大が懸念されている.安定化対策として設置される電力系統安定化装置(PSS)に関して,本研究グループにおいてもこれまでサポートベクターマシン(SVM)により系統状態に応じたPSSを選択する切替え制御などを提案してきた.しかしこれまでの提案法では負荷の大きさに関して学習を行ってきたため,さらなる性能向上のためには各発電機の状態をより反映した学習を行う必要があった.そこで本研究では,慣性中心(COI)と各発電機の内部位相角を用いて学習する手法を提案する.この手法により,各発電機での適切な制御器の選択が期待される.

7-13 (時間: 13:26 - 13:39)
題名過渡安定度解析の新手法に関する研究
著者餘利野 直人, 造賀 芳文, 佐々木 豊, Ardyono Priyadi, 松村 洪作, *小西 和樹 (広島大学), 杉原 弘章 (中国電力)
Pagepp. 208 - 209
Keyword電力系統, 過渡安定度解析, 臨界故障除去時間, 臨界トラジェクトリー, 同期化力
Abstract電力系統は常に雷などの外乱にさらされており、多数の想定故障下で発電機の安定性を高速かつ高精度に解析する必要がある。 従来の過渡安定度解析手法として、シミュレーション法とエネルギー関数法を状況に応じて使い分けている。前者は正確に安定度判別を行えるが、長い計算時間が要求されるという欠点があり、後者はその逆の特徴を持つ。これに対して本研究では過渡安定度解析手法として系統の安定限界、特に臨界故障除去時間(CCT:Critical Clearing Time)を直接的に求める新しい手法を提案してきた。ここでCCTとは、系統に生じた故障の除去を行う際、再び安定な運用状態に戻ることができる限界の時間のことであり、本稿ではこのCCTを安定度の指標とし、臨界トラジェクトリーの終端条件を発電機の同期化力として検討を行う。

7-14 (時間: 13:39 - 13:52)
題名小規模電力系統における太陽光発電システム大量導入時の三相不平衡補償に関する研究
著者*谷口 宗伸 (広島大学 大学院工学研究科), 石上 明賢 (東京電力), 栗原 一憲, 造賀 芳文, 佐々木 豊, 餘利野 直人 (広島大学 大学院工学研究科)
Pagepp. 210 - 211
Keyword三相不平衡, 分散電源, 保護継電器, 補償器
Abstract近年,電力の自由化や環境問題への配慮という面から自然エネルギー等を利用した分散型電源に対する関心が高まっており,今後住宅用PVシステムの導入拡大が進むと考えられる.しかし,大量の分散型電源を系統に連系すると,系統に対して悪影響を及ぼす恐れがある.その一つに各相の負荷バランスが崩れる三相不平衡の問題がある.我々は前研究において大量のPVシステム導入が,三相不平衡を発生・悪化させることを確認した .本研究では,住宅用PVシステムが大量導入された場合に発生する三相不平衡について,補償器を導入して改善を行い,同時に補償器が,系統を事故から守るために存在する保護継電器動作に与える影響についても検証する.

7-15 (時間: 13:52 - 14:05)
題名信頼度指標に基づく自然エネルギー型分散電源の導入評価
著者*阿方 基裕, 蓮尾 卓也, 佐々木 豊, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 212 - 213
Keyword供給信頼度, east10, 時系列モンテカルロシミュレーション, 基幹系統, 太陽光発電
Abstract近年,エネルギー・環境問題が懸念されており,自然エネルギー型分散電源の大量導入に注目が集まっている.そのため今後,電力系統に太陽光発電(Photovoltaic Power Generation; PV)や風力発電(Wind-turbine Power Generation; WT)が多数導入され,累積導入量はさらに増加していくと予想される.一方,出力制御の困難な自然エネルギー型分散電源(Renewable-type Distributed Generation; RDG)が既存系統に導入されると,電力品質に大きな影響を与える可能性があり,対策が必要となってくる.本稿では電力系統の信頼度指標(Reliability Index: RI)に着目し,電力系統に多数のPVが導入された場合,既存の系統と比較してRIがどのように変化するのかを数値シミュレーションを通して定量的に評価するとともに,影響低減に向け近い将来への対応策を導き出すことを目的とする.

7-16 (時間: 14:05 - 14:18)
題名可逆セルを搭載したハイブリット車
著者*渡邊 哲也, 町田 祐規, 山本 真義 (島根大学大学院)
Pagepp. 214 - 215
Keyword可逆セル, ハイブリット車
Abstract現在,我々に最も身近な移動手段である自動車は必要不可欠な物であり,一人一台所有する時代になってきている。このため,二酸化炭素の排出源の一つとなる自動車が数多く走行し,二酸化炭素増加につながっている。これは,地球環境問題にとりわけ大きな問題の一つとなっている。 問題を解決する手段として,電気自動車,燃料電池車(FCV:Fuel Cell Vehicle)などが挙げられる。その中でも,有害な排気ガスを出さず,電気と熱を含めた総合効率が80%以上の観点からFCVが注目を集めている。FCVの動力源である燃料電池(FC)は,実用化の面から固体高分子形燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)を使用する。このため,動作には水素が必要となるため,普及に向けて多くの水素供給インフラ(水素ステーション)を整備する必要がある。しかし,水素ステーションを設備するためには多くの費用が掛かるため,設備数を削減することが望まれる。 本論文では,可逆セルを搭載したハイブリット車を提案する。そして,水素ステーション設備数を低減するため,外部から可逆セルに供給するエネルギー量を検討した。