題名 | 発電機位相角を考慮したSupport Vector MachineによるPSS切替え制御に関する研究 |
著者 | *上村 芳郎, 秋山 祐介, 造賀 芳文, 佐々木 豊, 餘利野 直人 (広島大学 大学院工学研究科) |
Page | pp. 206 - 207 |
Keyword | 電力系統安定化装置, サポートベクターマシン, 電力動揺, 不確実性, 再生可能エネルギー |
Abstract | 近年,系統事故時における弱制動の広域的な電力動揺の問題や,再生可能エネルギーの導入などによる系統の不確定性の増大が懸念されている.安定化対策として設置される電力系統安定化装置(PSS)に関して,本研究グループにおいてもこれまでサポートベクターマシン(SVM)により系統状態に応じたPSSを選択する切替え制御などを提案してきた.しかしこれまでの提案法では負荷の大きさに関して学習を行ってきたため,さらなる性能向上のためには各発電機の状態をより反映した学習を行う必要があった.そこで本研究では,慣性中心(COI)と各発電機の内部位相角を用いて学習する手法を提案する.この手法により,各発電機での適切な制御器の選択が期待される. |
題名 | 過渡安定度解析の新手法に関する研究 |
著者 | 餘利野 直人, 造賀 芳文, 佐々木 豊, Ardyono Priyadi, 松村 洪作, *小西 和樹 (広島大学), 杉原 弘章 (中国電力) |
Page | pp. 208 - 209 |
Keyword | 電力系統, 過渡安定度解析, 臨界故障除去時間, 臨界トラジェクトリー, 同期化力 |
Abstract | 電力系統は常に雷などの外乱にさらされており、多数の想定故障下で発電機の安定性を高速かつ高精度に解析する必要がある。
従来の過渡安定度解析手法として、シミュレーション法とエネルギー関数法を状況に応じて使い分けている。前者は正確に安定度判別を行えるが、長い計算時間が要求されるという欠点があり、後者はその逆の特徴を持つ。これに対して本研究では過渡安定度解析手法として系統の安定限界、特に臨界故障除去時間(CCT:Critical Clearing Time)を直接的に求める新しい手法を提案してきた。ここでCCTとは、系統に生じた故障の除去を行う際、再び安定な運用状態に戻ることができる限界の時間のことであり、本稿ではこのCCTを安定度の指標とし、臨界トラジェクトリーの終端条件を発電機の同期化力として検討を行う。 |
題名 | 信頼度指標に基づく自然エネルギー型分散電源の導入評価 |
著者 | *阿方 基裕, 蓮尾 卓也, 佐々木 豊, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学大学院工学研究科) |
Page | pp. 212 - 213 |
Keyword | 供給信頼度, east10, 時系列モンテカルロシミュレーション, 基幹系統, 太陽光発電 |
Abstract | 近年,エネルギー・環境問題が懸念されており,自然エネルギー型分散電源の大量導入に注目が集まっている.そのため今後,電力系統に太陽光発電(Photovoltaic Power Generation; PV)や風力発電(Wind-turbine Power Generation; WT)が多数導入され,累積導入量はさらに増加していくと予想される.一方,出力制御の困難な自然エネルギー型分散電源(Renewable-type Distributed Generation; RDG)が既存系統に導入されると,電力品質に大きな影響を与える可能性があり,対策が必要となってくる.本稿では電力系統の信頼度指標(Reliability Index: RI)に着目し,電力系統に多数のPVが導入された場合,既存の系統と比較してRIがどのように変化するのかを数値シミュレーションを通して定量的に評価するとともに,影響低減に向け近い将来への対応策を導き出すことを目的とする. |