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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0702  7. 電力系統I-(2)
日時: 2010年10月23日(土) 10:30 - 11:35
部屋: 学部共通棟(南) 8126室 (→地図)
座長: 歌谷 昌弘 (広島国際学院大学)

7-6 (時間: 10:30 - 10:43)
題名分散型電源用転送遮断システムのフィールド試験
著者*武内 保憲, 馬場 基晴 (中国電力株式会社/エネルギア総合研究所)
Pagep. 197
Keyword分散型電源, 転送遮断, フィールド試験
Abstract太陽光発電,風力発電等の分散型電源が系統に多数連系されると,相互干渉などにより単独運転防止装置の検出感度が鈍るため,電力系統が事故などにより停電したときに分散型電源が単独運転を継続することが懸念されている。 その対策として当社では,電力系統の遮断器トリップなどに合わせて分散型電源を転送遮断するシステムを開発済みである。 今回,本システムの耐環境性能,長期動作安定性などを確認するとともに,装置の保守・設置方法などを検討するため,当社エネルギア総合研究所構内にシステムを設置し,フィールド試験を開始したので,その概要を紹介する。

7-7 (時間: 10:43 - 10:56)
題名SOMによる系統構成候補生成に関する研究
著者*小見角 知典, 川原 耕治 (広島工業大学)
Pagep. 198
KeywordSOM, クラスタリング, 電力設備停止計画
Abstract電力設備停止計画とは、電力設備の保守・点検等の作業を行うための日程、及び作業時の電力系統構成の組み合わせを決定する計画である。本研究では、この停止計画における作業系統候補の生成を、Self Organizing Maps(SOM)を用いたクラスタリング手法により行ったので、これについて報告する。

7-8 (時間: 10:56 - 11:09)
題名小規模独立電力系統を対象とした需給制御システムの開発 - システムの概要と自然エネルギー群の出力予測手法 -
著者*生関 友裕, 中住 護, 佐々木 豊, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学), 中澤 親志 (富士電機システムズ), 中西 要祐 (富士電機ホールディングス)
Pagepp. 199 - 200
Keyword新エネルギー, 太陽光発電, 分散型電源, PV, 予測手法
Abstract地球温暖化や化石資源枯渇をはじめとしたエネルギー問題解決策として,自然エネルギー型分散電源を活用した発電方式に注目が集まっている。一方で,これらの電源は出力変動が大きいことから電力系統に大量連系された場合に,周波数・潮流・電圧などの電力品質に影響を及ぼすことが懸念されている。そこで,自然エネルギーが電力系統に及ぼす影響を具体的に検証するため,様々な実証実験が行われている。そのような実証実験を通して自然エネルギー型分散電源の大量導入に対応した次世代送配電ネットワーク構築に向けた課題整理は,電力システムの供給信頼度維持の観点からも非常に重要である。 本稿では,著者らが開発を進めている需給制御システムシミュレータの一部である太陽光発電の発電量予測において,本システムに適した予測手法について検討することを目的とする。

7-9 (時間: 11:09 - 11:22)
題名確率論的潮流計算を用いた火力発電機群の経済負荷配分法に関する研究
著者*山田 翔太, 餘利野 直人, 造賀 芳文, 佐々木 豊 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 201 - 202
Keyword確率潮流, 直流法, ELD, 太陽光, 線路制約
Abstract現在,環境負荷低減の観点から,太陽光発電や風力発電といったクリーンなエネルギー源に注目が集まっている.特に,大量導入が予想される太陽光発電は天候による出力変動が激しく,導入量の増加による均し効果は期待できるものの,系統全体の発電量の予測誤差は大きく残るという火力発電機群の経済負荷配分(Economic Load Dispatch; ELD)問題を扱う際の障害となっている.このため,従来の決定論的アプローチを用いてこれらの不確実性を考慮するためには,予想される複数の天候, 電力需要の組み合わせに対するシミュレーションを行う必要があり,莫大な計算コストがかかる。本稿では,直流法を用いた確率論的潮流計算により,まず線路潮流の確率分布を求め,線路潮流が上限値を超える確率を指定値以下とすることを線路制約としてELD問題を取り扱い各発電機の出力配分の決定を目的とする.

7-10 (時間: 11:22 - 11:35)
題名小規模独立電力系統における発電機起動停止計画〜季節別負荷パターンの考慮〜
著者*島 幸司 (広島大学工学部第二類), 岡田 真哉 (広島大学工学研究科), 佐々木 豊, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学)
Pagepp. 203 - 204
Keyword起動停止計画, 離島, 2次計画法, ネットワーク制約, 自然エネルギー
Abstract近年,離島等を対象とした小規模独立電力系統に関するプロジェクトが盛んに進められている。この背景に多くの離島が,電力,ガス,石油等のエネルギーを本土からの輸送に依存しており,海上輸送費用や電力融通ができない供給リスク等が課題として挙げられる。このような対策の一つとして,太陽光発電(Photovoltaic Power Generation; PV)や風力発電(Wind-turbine Power Generation; WT)を用いて島内で地産地消型の電力供給方式を取り入れることが不可欠となってきており,「離島産」の自然エネルギーの導入拡大が期待されている。また離島では,先述のように他系統からの電力融通はなく,供給予備力確保の困難性といった面から自然エネルギーを含むと需給計画が一層厳しくなる。 本稿では,線路過負荷を防ぐためネットワーク制約を考慮した上で,発電機の起動停止計画を策定する。この際,季節別負荷パターンの考慮によりどのように起動停止計画に影響するのかを評価する。