題名 | 小規模独立電力系統を対象とした需給制御システムの開発 - システムの概要と自然エネルギー群の出力予測手法 - |
著者 | *生関 友裕, 中住 護, 佐々木 豊, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学), 中澤 親志 (富士電機システムズ), 中西 要祐 (富士電機ホールディングス) |
Page | pp. 199 - 200 |
Keyword | 新エネルギー, 太陽光発電, 分散型電源, PV, 予測手法 |
Abstract | 地球温暖化や化石資源枯渇をはじめとしたエネルギー問題解決策として,自然エネルギー型分散電源を活用した発電方式に注目が集まっている。一方で,これらの電源は出力変動が大きいことから電力系統に大量連系された場合に,周波数・潮流・電圧などの電力品質に影響を及ぼすことが懸念されている。そこで,自然エネルギーが電力系統に及ぼす影響を具体的に検証するため,様々な実証実験が行われている。そのような実証実験を通して自然エネルギー型分散電源の大量導入に対応した次世代送配電ネットワーク構築に向けた課題整理は,電力システムの供給信頼度維持の観点からも非常に重要である。
本稿では,著者らが開発を進めている需給制御システムシミュレータの一部である太陽光発電の発電量予測において,本システムに適した予測手法について検討することを目的とする。 |
題名 | 小規模独立電力系統における発電機起動停止計画〜季節別負荷パターンの考慮〜 |
著者 | *島 幸司 (広島大学工学部第二類), 岡田 真哉 (広島大学工学研究科), 佐々木 豊, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学) |
Page | pp. 203 - 204 |
Keyword | 起動停止計画, 離島, 2次計画法, ネットワーク制約, 自然エネルギー |
Abstract | 近年,離島等を対象とした小規模独立電力系統に関するプロジェクトが盛んに進められている。この背景に多くの離島が,電力,ガス,石油等のエネルギーを本土からの輸送に依存しており,海上輸送費用や電力融通ができない供給リスク等が課題として挙げられる。このような対策の一つとして,太陽光発電(Photovoltaic Power Generation; PV)や風力発電(Wind-turbine Power Generation; WT)を用いて島内で地産地消型の電力供給方式を取り入れることが不可欠となってきており,「離島産」の自然エネルギーの導入拡大が期待されている。また離島では,先述のように他系統からの電力融通はなく,供給予備力確保の困難性といった面から自然エネルギーを含むと需給計画が一層厳しくなる。
本稿では,線路過負荷を防ぐためネットワーク制約を考慮した上で,発電機の起動停止計画を策定する。この際,季節別負荷パターンの考慮によりどのように起動停止計画に影響するのかを評価する。 |