(セッション表へ)

平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0501  13. 電子回路
日時: 2010年10月23日(土) 9:00 - 10:18
部屋: 学部共通棟(南) 8209室 (→地図)
座長: 岡本 昌幸 (山口大学)

13-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名MOSジャイレータを用いた電圧モードLCシミュレーション形フィルタ
著者*宮川 慎也, 沖根 光夫 (広島工業大学)
Pagep. 133
KeywordMOSFET, ジャイレータ, LCシミュレーション
Abstract筆者らは先にMOSジャイレータを用いてLCシミュレーション形フィルタについて報告した.しかし,伝送関数としては電流伝送関数に限定し,電圧伝送関数の実現については残されていた. 小文では電圧伝送関数すなわち電圧モードLCシミュレーション形フィルタについて提案し,SPICEによる動作確認を行っている.

13-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名LCシミュレーション形帯域フィルタの一構成
著者*横山 暢大, 木村 祐介, 村上 裕, 沖根 光夫 (広島工業大学)
Pagep. 134
KeywordLCシミュレーション, 帯域フィルタ, MOSFET
AbstractLCシミュレーション形フィルタはLCフィルタの低感度性を受け継ぐことから優れた構成法であり,著者らは先に低域LCフィルタ,高域LCフィルタをMOSFETを用いてシミュレートする方法について示した.小文では帯域LCフィルタのシミュレート法について提案し,MOSFETの使用個数を削減した回路を示している.

13-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名NoCによるBPニューラルネットワークのハードウェア化
著者*熊井 健人, 池田 信彦 (徳山工業高等専門学校)
Pagepp. 135 - 136
Keywordニューラルネットワーク, Network on Chip, バックプロパゲーション
Abstract人工ニューラルネットワークは,脳機能に見られるいくつかの特性を計算機上のシミュレーションによって表現することを目指した数学モデルであり,認証アプリケーションやセキュリティ,コンピュータの学習といった多くのアプリケーションに幅広く用いられている.バックプロパゲーションニューラルネットワーク ( BP-ANN)のハードウェア化は,ソフトウェアに比べ,処理が高速で性能が勝るという利点があるが,相互接続やコストなど多くの問題点もある.NoC(Network-on-Chip)は,チップ上の通信にルーティングによるパケットベースのネットワークを用いたもので,相互接続の問題解決に注目したスマートな構造となっている.現在,NoCによるBP-ANNのハードウェア化の研究が進められており,そのアーキテクチャが提案されている.本研究では,その提案をもとに,文字認識を行うBPネットワークをFPGAボード上に実装することによりハードウェア化を実現する.

13-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名IC/LSIに起因するEMIのI/O端子終端条件の依存性に関する回路シミュレーションおよび実測による検証
著者*安永 翔, 五百旗頭 健吾, 豊田 啓孝, 古賀 隆治 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
Pagep. 137
KeywordIC/LSI, EMI, I/O
AbstractIC/LSIのI/O端子の終端条件を変えることにより、EMIの要因となる高周波電流が変化することが言われている。特にチップ-PCB間に寄生容量がある場合には、その寄生容量と電源系回路のESLが共振することにより高周波電流が増えると推測される。 これを回路シミュレーションと実測により検証する。

13-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名小規模キャッシュシステムの動的再構成の検討
著者*藤井 啓示 (岡山県立大学大学院 情報系工学研究科), 森下 賢幸, 小椋 清孝 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagep. 138
Keywordキャッシュ, 動的再構成
Abstract一般に、携帯電話などの組み込みシステムでは、低消費電力・小型化・低価格化などが要求されるため、実装できるキャッシュの容量には制限がある。 本研究では、キャッシュの総容量を一定として、その構成を変更することによりプロセッサの実行性能を向上させる方法について検討する。

13-6 (時間: 10:05 - 10:18)
題名回路パラメ−タ任意設定型OTA-Cフィルタ回路の合成
著者坂本 剛, *築谷 隆雄, 恒次 秀起 (松江工業高等専門学校), 鷲見 育亮 (鳥取環境大学), 藪木 登 (津山工業高等専門学校)
Pagep. 139
Keyword能動フィルタ, 電流モ−ド回路, OTA
Abstract本稿では,OTAと接地キャパシタによる電流モ−ドフィルタ回路の合成について検討している.本回路は,損失積分器と比例要素による電流モ−ド基本回路をもとに構成され,回路パラメ−タω0,Q,Hの値をOTAのバイアス電流により独立,および直交的に設定することができる.PSPICEシミュレ−ションによる実現例を示し,本フィルタ回路の有効性を明らかにしている.