題名 | 体幹の動きに伴う皮膚とサポーターの変形解析 |
著者 | *町田 啓, 中野 彰太, 三浦 良, 村井 聡紀 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科), 辻 博明 (岡山県立大学) |
Page | p. 124 |
Keyword | 皮膚, 腰部サポーター, 体幹 |
Abstract | 身体の動きと皮膚変形の定量的な関係は解明されていない。そこで本研究では体幹の動きに伴う皮膚とサポーターの変形および相互に与える影響について解析を試みた。実験では2種類のサポーターを用いて、腹部の収縮・膨張、体幹部の側屈について、非接触型3次元変形解析装置を用いて解析した。条件はサポーターの2条件にサポーターを装着しない場合を加えた3条件とした。実験の結果、腹部の収縮と膨張の動きが腰部サポーターにより抑制されていることが示された。収縮と膨張の違いによってもその度合いは異なり、サポーターの幅は広い方が、抑制が強かった。また、側屈では伸展側と屈曲側でひずみの方向が異なり、サポーター装着によって変位量は少なくなった。 |
題名 | テンポの異なる足踏みによる歩行能力の評価法について |
著者 | *村井 聡紀, 中野 彰太, 町田 啓, 三浦 良, 辻 博明 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科人間情報システム工学専攻) |
Page | pp. 125 - 126 |
Keyword | 歩行, 足踏み, 支持時間, テンポ |
Abstract | 段階的にテンポを遅くする足踏みで歩行能力を評価する手法を提案する.学生と高齢者を対象にM.M.=96〜36の6種類のテンポで,間欠的多段階テンポ法と多段階テンポ漸減法による足踏み(30秒間と20秒間)を実施させた.その結果,高齢者は段階的に足踏みテンポを遅くすると,テンポに動作をあわせるため,両脚の支持時間が長くなることが明らかになった.多段階テンポ漸減法による足踏みテストおける左右の片脚支持時間と両脚支持時間の変化パターンから元気な高齢者だけでなく,青壮年者の歩行能力の評価も可能であることが示唆された. |
題名 | 立位の安定性評価に関する研究 |
著者 | *三浦 良, 中野 彰太, 町田 啓, 村井 聡紀 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科), 辻 博明 (岡山県立大学) |
Page | pp. 127 - 128 |
Keyword | 姿勢, 重心, バランス |
題名 | 葉緑体の光定位運動を伴わない植物生葉の光応答特性 |
著者 | *岸 佑香, 木場 真研, 吉田 博行, 塚田 紀昭 (広島工業大学) |
Page | p. 129 |
Keyword | 光定位運動, 植物生葉, 光応答 |
Abstract | 植物の葉緑体は細胞内に固定されているわけではなく,弱い光環境の下で光に集まり,そして強い光環境下では光から逃げるように動いておりこの動き,すなわち光定位運動によって植物生葉の光吸収の変化が起こると説明されている.本研究では,この光定位運動によらない新しいメカニズムの光応答が存在することを見出したので報告する.この応答は葉緑体光定位運動に伴う光応答に比べ非常に早い応答を示す. |
題名 | 非線形光電子能動素子(擬似神経細胞素子)拡散結合ネットワークにおけるカオスを媒体とした信号伝搬 |
著者 | *青戸 冬樹, 川嶋 理人 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻), 奈良 重俊 (岡山大学大学院自然科学研究科産業創成工学専攻) |
Page | p. 130 |
Keyword | 擬似神経細胞素子, カオス |
Abstract | 近年、生体の脳内において観測されたカオス現象は、柔軟で複雑な脳機能において何か重要な役割を担っているのではないかと我々は考えている。そこで重要な脳機能の一つである「脳内情報伝達」と「カオス」との関わりに、発見論的手法でアプローチすることを目指している。まず、我々が提案する擬似神経細胞素子を、多数結合させネットワークを構築する。すると適切な条件のもとでは、このネットワーク中にカオスが発生する。またネットワークの結合形態にスモールワールド的結合形態(バラバシ・アルバートモデル)を用いた。これは実際の脳内ネットワークがスモールワールド的性質を含むことを踏まえ、モデルをそれに近づけて計算機実験を行なうためである。以上のように作成したモデルを用いカオスを媒体とした信号伝搬実験を行なった。 |
題名 | 非線形動的光電子素子拡散結合系におけるカオスの発生とその移動制御への応用-ノイズ効果の解析- |
著者 | *仙波 幸信 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻能動デバイス学研究室), 奈良 重俊 (岡山大学大学院自然科学研究科産業創成工学専攻) |
Page | p. 131 |
Keyword | カオス, ノイズ, デバイス, ニューロ, 非線形 |
Abstract | 本研究は脳の柔軟な情報処理能力にはカオスが関係しているのではないかと考え,その仕組みに工学的にアプローチしていくことを目的としている.カオスとは決定論的な力学系でみられる不規則で複雑な軌道のことであり,その特徴として,軌道が有界である,軌道不安定性を示す,不変測度が存在する,などが挙げられる.本研究では,D-SEEDを使ったカオスの発生(第3節参照)とその移動制御への応用,及びそのデバイス化に向けたノイズを含めた解析について述べる. |
題名 | リカレント型神経回路網モデルにおけるカオス的ダイナミックスの時空間相関解析 O-junctionとD-junctionの比較 |
著者 | *森 良太 (岡山大学 大学院自然科学研究科 電子情報システム工学専攻 能動デバイス学研究室), 奈良 重俊 (岡山大学 大学院自然科学研究科 産業創成工学専攻) |
Page | p. 132 |
Keyword | カオス, ニューロ, 相関 |
Abstract | カオス現象が人間の脳内で発見され, 人間の脳の高度 な情報処理能力とカオスに関連性があるのではないかと いう考えがある. ここでは脳内での情報伝達に注目し, 脳 の神経回路網を模した神経回路網モデルを計算機上で構 築した. そこにカオスを発生させ, 相関解析を行うこと で, 脳内情報伝達の仕組みにアプローチすることにした. また2 種類の神経回路網モデルを構築し, 相関解析にお ける2 つのモデルの特徴を調べた. |