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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0403  15. 医療電子・生体工学-(3)
日時: 2010年10月23日(土) 13:00 - 14:18
部屋: 学部共通棟(南) 8206室 (→地図)
座長: 大山 剛史 (岡山県立大学)

15-14 (時間: 13:00 - 13:13)
題名脳波(ERP)を利用したALS患者の目標刺激特定実験−項目・写真・イラストによる刺激−
著者*佐藤 泰広 (米子工業高等専門学校 専攻科), 加納 尚之 (松江工業高等専門学校)
Pagepp. 115 - 116
KeywordALS, CA, ERP, 脳波, 視覚刺激
Abstract思考能力は健常者と同じであるにもかかわらず,周囲の人に意思を伝えることができない筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis:ALS)患者のために,事象関連電位(Event-Related Potential:ERP)の成分であるP200とN200とP300を用いた意思伝達に関する研究を行っている.本報告では,「写真」・「イラスト」による目標刺激特定実験を行い,極めて高い正答率を得たことについて報告する.さらに,比較のため「項目」による目標刺激特定実験を行ったことも併せて報告する.

15-15 (時間: 13:13 - 13:26)
題名がん細胞内のタンパク質情報を用いた可視化による分析支援法
著者*北風 裕教 (大島商船高等専門学校 商船学科), 井川 翔平, 伊藤 剛 (大島商船高等専門学校 情報工学科), 池田 信彦 (徳山工業高等専門学校 情報電子工学科), 松野 浩嗣 (山口大学大学院 理工学研究科)
Pagep. 117
Keywordがん細胞, タンパク質, 可視化, 分析支援, LSC
Abstractがんの検査,治療方針の決定,治療方法および治療薬の開発のために,患者からがん組織を摘出し,細胞レベルでがんの分類・分析を行う研究が進められている.しかし,同一部位から摘出した組織のがんであっても,進行速度や治療薬の効果において異なりがあり,形態学的特徴ではがんの分類を正確に行うことは困難であった.この問題を解決するために本研究では,レーザースキャニングサイトメーター(LSC)を用いてがん細胞のタンパク質量,凝集度,そして面積情報を抽出し,医師が視覚的に確認でき,その特徴を分析できるように可視化を行うことで分析を支援する方法を提案した.また,定性的に統計分析の結果を出力できるようにしたので報告する.

15-16 (時間: 13:26 - 13:39)
題名病院用待ち時間短縮システムの開発
著者*小川 明宏, 江角 宣行, 武内 保憲 (中国電力株式会社/エネルギア総合研究所)
Pagepp. 118 - 119
Keyword待ち時間, 短縮, 予測, 病院
Abstract診察順序を工夫することで待ち時間を短縮することができるが、人間系の判断では限界がある。そこで、過去の実績データを基に一人当たりの診察所要時間を予測し、予測値に基づいて患者にストレスが感じないような診察順序を自動計算するシステムを開発した。システムは、各患者の予約、受付、診察の時刻データを取得し、診察所要時間を計算するとともに、患者が受付の都度、診察順序を計算する。待ち時間の評価関数に適当な重み付けを行うことで、予約患者の待ち時間を大きく増やすことなく予約外患者の待ち時間を50%程度削減することができた。

15-17 (時間: 13:39 - 13:52)
題名2波長時間同期動画像のパターン分離によるヘモグロビン分布の時間変化計測
著者*波多野 雅俊, 鬼追 一雅 (広島工業大学), 藤本 勲 (広島工業大学(元))
Pagep. 120
Keyword生体計測, 分光画像処理
Abstract我々は狭帯域分光センシングによる生体計測を検討している.これまでに,人間の肌の分光画像からパターン分離法を用いヘモグロビン分布の情報を得られることを報告している. しかし,今までの方法では動画像としての撮像が行えず,時間変化を測定ができなかった. 今回は2台のカメラとコンピュータを用いて異なる2波長で同期した動画像を取得し,ヘモグロビン濃度の時間変化を測定することに成功したので報告する.

15-18 (時間: 13:52 - 14:05)
題名USBカメラ画像からの点字ブロック領域抽出法の提案
著者*岸根 和博, 清水 忠昭 (鳥取大学大学院工学研究科情報エレクトロニクス専攻)
Pagep. 121
Keyword点字ブロック, USBカメラ
Abstract点字ブロック利用者の多くが危険を感じている.例えば,点字ブロック上に障害物が設置されている場合,利用者はその障害物と接触し負傷する場合がある.これらの危険は,利用者の視覚の弱さによる危機回避能力の低さに起因する. このような背景から,USBカメラを用いて前方の画像を取得し,リアルタイムで点字ブロックの情報や危険警告を利用者に視覚以外の方法で伝達するシステムの開発を考えている. 本研究では,このシステムの開発の一部である.USBカメラで撮影した風景画像から点字ブロック領域の抽出方法を提案する.

15-19 (時間: 14:05 - 14:18)
題名立ち上がり動作における足関節の重要性について
著者*中野 彰太, 町田 啓, 三浦 良, 村井 聡紀 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科), 辻 博明 (岡山県立大学)
Pagepp. 122 - 123
Keyword立ち上がり, 足関節, 関節角度
Abstract日常生活で繰り返し頻度の高い立ち上がり動作においては,重心移動における足関節の背屈が非常に重要な因子となる.そこで本研究では,男子大学生3名を対象に,足関節角度を変化させた4条件(75度,90度,105度,ギプスにより足関節を90度固定)について実験を行った.結果,足関節角度105度,または90度固定条件において立ち上がれない者が存在した.また,足関節角度が大きい条件での立ち上がり条件では,より足関節を背屈させ,体幹の前傾角度,大腿の傾きともに増加する傾向がみられた.このことより,足関節の背屈動作が重心の前方移動に重要な役割を果たしていることが明らかになった.