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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0401  15. 医療電子・生体工学-(1)
日時: 2010年10月23日(土) 9:00 - 10:18
部屋: 学部共通棟(南) 8206室 (→地図)
座長: 米澤 良治 (広島工業大学)

15-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名加速度センサを用いた車いす駆動輪漕ぎ数計測装置の開発
著者*難波 邦治, 谷本 義雄, 六名 泰彦, 山本 秀樹, 古澤 一成 (吉備高原医療リハビリテーションセンター)
Pagep. 99
Keyword脊髄損傷者, 車いす, 漕ぎ数, 加速度
Abstract脊髄損傷者において、日常の運動不足は健常者と同様にメタボリック症候群を引き起こす要因となり注意が必要である。健常者では、歩数計を用いて一日の運動量を目安とすることが可能であるが、車いすを使用している脊髄損傷者では、一日の運動量を把握することは難しい。これまでに、車いすの移動距離や駆動輪の漕ぎ数を短時間計測する手法や、身体に加速度計を取り付けて一日の活動量を明らかにした研究はさているが、日常生活において車いすによる活動量の報告はされていない。本研究では、脊髄損傷者が日常どの程度車いすによる移動を行っているか把握するために、駆動輪の漕ぎ数と漕ぐ強さを捉えることを目的とした、車いす駆動輪漕ぎ数計測装置を開発したので報告する。

15-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名頸髄損傷者のスクリーンキーボード操作状況計測
著者*六名 泰彦, 谷本 義雄, 難波 邦治, 山本 秀樹 (吉備高原医療リハビリテーションセンター)
Pagep. 100
Keyword頸髄損傷, キーボード, コンピュータ操作
Abstract上肢、手指の麻痺により通常のキーボードを操作することが困難な頸髄損傷者は、トラックボールなどのポインティングデバイスを使用し、スクリーンキーボードを用いて文字入力を行うことが多い。本研究では、各頸髄損傷者に合ったスクリーンキーボードを提示することを目的として、頸髄損傷者のスクリーンキーボードを使用する時の操作状況を計測したので報告する。

15-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名脊髄損傷者の斜方動作中の左右の手にかかる力の算出
著者*谷本 義雄, 難波 邦治, 六名 泰彦, 山本 秀樹 (吉備高原医療リハビリテーションセンター)
Pagep. 101
Keyword移乗動作, 動作分析, 脊髄損傷者, 車いす, 力計測
Abstract脊髄損傷者にとって、車いすから便座などへの移乗動作は基本的な動作の一つである。これまでに我々は、移乗動作時の画像を2台のカメラで、左手、両足、臀部にかかる力をForce Plateで同時に計測する、移乗動作計測装置を開発し、脊髄損傷者の動作の特徴を明らかにしている1),2)。昨年度本学会で、簡単な人体形状モデルを提案し、動作中の画像に人体モデルを描画し、身体の位置計測手法について報告した3)。移乗動作において、両手の使い方は重要であり、今回、計測装置で直接計測することができない右手にかかる力の算出を行ったので報告する。

15-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名視線情報を用いたドライバーの覚醒水準評価
著者*大黒 さゆり, 板岡 毅, 疋田 真一, 小林 康秀, 小野 貴彦, 齊藤 充行 (広島市立大学大学院 情報科学研究科)
Pagepp. 102 - 103
Keyword入眠予兆, 視線情報, 眼球運動

15-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名二光源の角膜反射像を用いた視線計測システム
著者*福本 章良, 疋田 真一, 小林 康秀, 小野 貴彦, 齊藤 充行 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
Pagepp. 104 - 105
Keyword眼球運動, 視線検出, 角膜曲率中心, キャリブレーション, ビデオカメラ
Abstract視線計測は位置精度だけでなく,計測の際の被験者への負担の軽さ,キャリブレーションの容易さが求められる.本研究では,瞳孔に比べて安定した特徴点である角膜曲率中心位置,眼球回転中心位置をビデオカメラで計測することにより,高精度かつ煩わしいキャリブレーションを簡略化する視線検出システムを提案する.本システムでは,既知の方向にある3点の視標を注視することで眼球回転中心位置を求め,二光源の角膜反射像位置から角膜曲率中心位置を算出する.これらを結ぶ直線から視線を検出する.実験の結果,算出した視線角度における視標に対する垂直・水平角度それぞれの平均誤差は,0.40deg,0.40degであることが示せた.

15-6 (時間: 10:05 - 10:18)
題名AHPによる介護支援機器の開発計画の検討
著者*斎藤 和久 (岡山県立大学院 機械情報システム工学専攻), 亀山 嘉正, 天嵜 聡介 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagep. 106
KeywordAHP, 多基準意思決定法, 介護支援機器
Abstract現在,訪問介護やデイサービス等,多様な高齢者福祉サービスが確立されている.しかし,平成20年時点で要介護認定者は455万人に対し,介護労働者は110万人と人手不足である.全労働者の平均給与と比較しても『低い給与水準』,『高い離職率』等,労働環境の悪さが原因の一端である.また,介護作業は肉体的に重労働であるにも関わらず『介護労働者の約8割が女性』という問題もある.以上の事から,少人数・女性でも介護労働が行える「介護作業の省力化」の推進が今後重要になってくる.本研究では現在開発・設計されている三種類の介護支援機器に着目し,どの方向性が望ましいかを比較・検討した.