題名 | 重み付きパッチワークを用いた電子透かし |
著者 | *堀田 雅利, 土井 章充 (広島工業大学) |
Page | pp. 78 - 79 |
Keyword | 電子透かし, ウェーブレット, パッチワーク |
Abstract | 画像に対して電子透かしを埋め込む場合,埋め込んだ透かし信号が視覚的に知覚出来ない事に加え,何らかの画像処理が行われたときに透かし情報が失われないことが必要である.本研究では,各種画像処理のうち,画像の切り取り処理(クロッピング)に対して耐性をもつ電子透かし埋め込み法について考える. |
題名 | 線形位相可変FIRフィルタの有限語長設計に関する研究 |
著者 | *上口 浩司, 土井 章充 (広島工業大学) |
Page | pp. 80 - 81 |
Keyword | 可変フィルタ, 有限語長設計 |
Abstract | 本研究では離散最適化の一つである分枝限定法を用いて,可変フィルタの離散最適係数を導出する手法を提案する.連続係数を単純丸めしたものを初期暫定解とし,Lagrangeの未定乗数法で得られた緩和解による下界値の評価によって良好な解が含まれる領域のみを探索することで効率的に離散最適係数を求める.本手法によって,連続係数の単純丸めと比較して大幅に良好な特性をもつフィルタが得られることを確認した. |
題名 | 圧縮音声に対する電子透かし法 |
著者 | *日野 新一, 中本 昌由, 大野 修一 (広島大学大学院工学研究科) |
Page | pp. 82 - 83 |
Keyword | 電子透かし, 著作権保護, 音声, 圧縮 |
Abstract | 近年のディジタルコンテンツとネットワークの普及により,コンテンツの著作権を無視した違法使用が目立ってきている.そのような使用を抑制・防止するために注目されている技術の一つとして,電子透かし法が挙げられる.電子透かし法とは,ディジタルコンテンツに人間に知覚できない程度に著作権者特有の情報(透かし)を埋め込む技術である.本論文では,現在多く用いられている音声圧縮形式であるMP3形式の音楽ファイルに透かしを埋め込み,非圧縮形式であるWAVE形式の音楽ファイルに透かしを埋め込んだ場合と比較する. |
題名 | 方程式誤差IIR-ADFを用いた騒音再合成法に関する一検討 |
著者 | 長谷川 輝, *和田 真一, 笹岡 直人, 伊藤 良生 (鳥取大学 工学部) |
Page | pp. 84 - 85 |
Keyword | 音声強調, システム同定, IIR-ADF |
Abstract | 著者らは騒音重畳音声から騒音を抑圧する手法としてLPE(Linear Prediction Error Filter)及びシステム同定を用いた騒音抑圧法について見当を行ってきた.従来法では騒音スペクトルを推定するNRF(Noise Reconstruction Filter)としてFIR(Finite Impulse Response)型ADF(Adaptive Digital Filter)を利用している。しかしながら,実騒音が常にFIR型で表現できるとは限らない.そこで本稿ではIIR(Infinite Impulse Response)型ADFを導入する.IIR-ADFとして,システムの安定性を保証し,外乱にロバストな相関推定方程式誤差IIR-ADFを用いた. |
題名 | 定常ガウス混合モデルによる音の可逆符号化 |
著者 | *明戸 俊英 (岡山大学 工学部 通信ネットワーク工学科), 山根 延元 (岡山大学 工学部 自然科学研究科) |
Page | pp. 86 - 87 |
Keyword | 定常ガウス混合モデル, エントロピー符号化, ウィナーフィルタ, 予測符号化, 無ひずみ音声符号化 |
Abstract | 音の局所信号(観測ベクトル)に定常ガウス混合モデル(GMM)を当てはめることで,最適な予測フィルタを実現を図る.本論文では,GMMのもとでのウィナーフィルタ(WF)による予測誤差の確率密度関数(PDF)が因数分解されるため,エントロピー符号化を容易に実現できることを示す.モデルの検証実験を行って,音の局所信号にGMMが適合することを明らかにする. |
題名 | 不確実性を含む音環境システムに対する状態推定と心理評価への適用 |
著者 | *折本 寿子, 生田 顕 (県立広島大学/経営情報学部経営情報学科) |
Page | pp. 88 - 89 |
Keyword | 非線形相関, 状態推定 |
Abstract | 現実の音環境システムは, 様々な要因が複雑に絡み合い, 内部メカニズムを物理法則に基づきボトムアップの立場から把握することが困難な場合がしばしばである。しかも, 観測データには線形相関のみならず, 高次の非線形相関情報までが確実に潜在している。 本研究では, 観測値を量子化観測データとみなし, 対象信号を推定するための状態推定法について考察を行っている。具体的には, システム特性を一般に未知として捉えねばならぬ人間の応答系を含めた複雑な音環境システムに着目し, 音の大きさに対する7段階での人間の心理評価など, 不確実性を含む観測値に配慮して, 量子化観測データから対象信号の変動波形を推定するための一手法を提案する。 |