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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0203  23. 画像処理-(3)
日時: 2010年10月23日(土) 13:00 - 14:18
部屋: 学部共通棟(西) 5107室 (→地図)
座長: 會澤 邦夫 (島根大学)

23-13 (時間: 13:00 - 13:13)
題名X線撮影のためのポジショニングシミュレータ
著者*丸山 敏則 (岡山大学), 山本 秀樹 (吉備高原医療リハビリテーションセンター)
Pagepp. 50 - 51
KeywordX線撮影, ポジショニング, CT画像, 3次元グラフィックス, 画像処理
AbstractX線撮影において診療放射線技師には被検者の負担軽減や被曝低減のために,被検者の体位を正確にかつ迅速に整位(ポジショニング)する技術の習得が要求される. 本研究では,診療放射線技師養成課程におけるポジショニング技術を習得するため,汎用のパーソナルコンピューター(以下PC)とComputed tomography(以下CT)画像を利用したポジショニングトレーニングのシミュレーターを開発した.ファントムをスキャンして得られたCTデータから,横断像を多角形で近似し,その多角形を積み重ねて,ファントムの3次元(以下3D)グラフィックスモデルを作成する.さらにCTデータから,そのポジショニングに対応した投影画像を計算し,表示する.ディスプレィ上での検査部位は目視で十分に確認できる画像を作成することができた.任意の撮影に対して3DグラフィックスファントムをPC上でポジショニングを行い,そのポジショニングが適切かどうかの確認を行うことができる.これによってX線フィルムの現像行うことなく効率よくポジショニングのトレーニングを行うことができる.またあらゆる検査部位のポジショニングトレーニングに役立つことが期待できる.

23-14 (時間: 13:13 - 13:26)
題名視線を用いた家電製品の制御に関する研究
著者*薮木 登 (津山工業高等専門学校/情報工学科), 黒崎 正裕 (津山工業高等専門学校), 井上 浩行 (津山工業高等専門学校/機械工学科), 鷲見 育亮 (鳥取環境大学/環境情報学部), 築谷 隆雄 (松江工業高等専門学校/電気工学科)
Pagep. 52
Keyword視線, 画像処理, 家電制御, 障害者
Abstract障害者や高齢者など,通常生活で介護が必要な人が視線を利用し,家電製品を操作できるシステムを検討している.そこで,我々は,利用者がソファやベッド,椅子等に腰掛けた状態で,室内の中にあるテレビや照明などの家電製品に視線を送ることにより,その製品をコントロール(ON/OFF等)するシステムを提案している.本稿では,「顔領域の検出」,「カメラ制御」,「視線検出」,「リモコン制御」を統合し,視線を用いた家電製品の制御システムを構築し,動作実験を行った.この結果,利用者の位置に条件はあるものの,対象の家電製品の制御(ON/OFF)を行えることを確認した.

23-15 (時間: 13:26 - 13:39)
題名自己組織化マップを用いた道路標識の内部情報認識に関する検討
著者*小山 将人, 鷲見 育亮 (鳥取環境大学), 植田 拓也 ((株)ギャラクシー), 藪木 登 (津山工業高等専門学校), 築谷 隆雄 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 53
KeywordSOM, 道路標識, 画像認識
Abstract鷲見研究室では、自己組織化マップ(Self-Organizing Maps:SOM)を用いた形状認識・抽出手法について研究を行っている。本研究では、研究室の先輩が開発した道路標識認識システムを改良し、道路標識の内部情報の認識に関する研究を行った。その後、道路標識の内部情報の認識実験を行い、道路標識の内部情報を認識できるようになったことを確認した。今後は、複数の実画像で確認実験を行い、より汎用性のある認識方法の開発を目指す。

23-16 (時間: 13:39 - 13:52)
題名OpenCV を用いた動画像による道路標識認識の一検討
著者*窪田 直哉 (鳥取環境大学/鷲見研究室), 鷲見 育亮 (鳥取環境大学/環境情報学部), 小山 将人 (鳥取環境大学/鷲見研究室), 築谷 隆雄 (松江工業高等専門学校), 藪木 登 (津山工業高等専門学校)
Pagep. 54
KeywordOpenCV, 顔認識, AdaBoost, 道路標識
Abstract本研究では自動車の運転アシストのために必要になる動画像データ入力による道路標識・車線を自動認識に、画像認識ソフトOpenCVにより、物体認識機能の検討について報告する。 実験では、オブジェクトの一つである「止まれの標識」の認識実験を行い、正解画像1000枚、非正解画像500枚の組で認識に成功した。しかし、まだ誤認識が存在し、今後は認識率の高い学習ファイルを作るために正解画像のサンプルの種類を増やす等の改良が必要である。また、道路標識はその数が多いので認識能力・処理時間等の検討を行う予定である。

23-17 (時間: 13:52 - 14:05)
題名自己組織化マップを用いた画像における輪郭抽出に関する一検討
著者*徳山 亮, 薮木 登 (津山工業高等専門学校), 鷲見 育亮 (鳥取環境大学), 築谷 隆雄 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 55
Keyword自己組織化マップ, 輪郭抽出
Abstract本研究では、自己組織化マップを応用した領域抽出手法であるDCDAM(Direct Color Distribution Applying Method)によって得られたユニットを、滑らかな曲線によって補間することで、輪郭を抽出する方法を検討する。DCDAMでは、画像の座標値を入力とし、画素の濃度に応じてSOMの学習率係数に重みをつけた学習を行う。結果、競合層のユニットが、対象物体の周辺に密集したようなマップが生成され、これによって目標物体の領域を抽出することができる。抽出したユニットをB-spline曲線で補間することで、対象物体の滑らかな輪郭が抽出できる。

23-18 (時間: 14:05 - 14:18)
題名ランダムサンプリングと2種類のトラッカによるMean Shift追跡
著者*丸山 康平 (鳥取大学), 齊藤 剛史 (九州工業大学), 小西 亮介 (鳥取大学)
Pagepp. 56 - 57
KeywordMean Shift追跡, 特徴選択, メイントラッカ・サブトラッカ, ランダムサンプリング
Abstract動画像における移動物体の追跡アルゴリズムの一つであるMean Shift追跡手法は,局所的な山登り計算により高速な処理を実現するが,追跡対象の形状変化や背景環境の変化により追跡精度が低下する問題があった.本論文では追跡対象と背景に領域にランダムサンプリングを用い,特徴選択と2種類のトラッカによるMean Shift追跡をサンプルデータに対して適用する手法を提案する.提案手法は形状変化と背景変化に対して頑健であり,またサンプルデータに対する処理により高速である.評価実験により追跡精度を保ちながら処理時間の削減が可能であることを確認した.