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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0202  23. 画像処理-(2)
日時: 2010年10月23日(土) 10:30 - 11:48
部屋: 学部共通棟(西) 5107室 (→地図)
座長: 土井 章充 (広島工業大学)

23-7 (時間: 10:30 - 10:43)
題名画像雑音除去のための定常ガウス混合モデルの改善
著者*高橋 弘志, 三宅 睦夫, 山根 延元 (岡山大学工学部)
Pagepp. 42 - 43
Keywordガウス混合モデル, 画像復元フィルタ, 最適フィルタ, 定常モデル, 可変形状領域
Abstract画像の局所領域(観測領域)内の信号に定常ガウス混合モデル(GMM)を当てはめることで,最適な画像復元フィルタを実現する方法が提案されている.しかし,従来法では観測領域として固定サイズの矩形領域を用いていたため,観測領域内の信号が非定常となり復元画像にモスキートノイズが生じることがあった.本論文では観測領域を可変形状領域とすることで提案モデルの定常性を改善する方法を提案する.観測領域の形状は楕円形を使用し,赤池情報規範(AIC)に基づく形状決定を行う.

23-8 (時間: 10:43 - 10:56)
題名Quadtreeを表現するグラフのラスタースキャンによる構成
著者*大倉 慎平 (島根大学大学院総合理工学研究科), 越智 隆之, 會澤 邦夫 (島根大学総合理工学部)
Pagep. 44
Keywordquadtree, GQT, 空間分割, 表グラフ
Abstract画像処理分野で二次元画像を圧縮し表現することで処理の高速化を図る手法としてquadtree, 表グラフが提案されている. これらの手法は, 基本的な操作のひとつである隣接探索がQTでは対数時間かかるのに対しGQTではほぼ定数時間で実行できることが分かっている. 一方でQuadtreeにはラスタースキャンでの構成アルゴリズムが提案されておりストリーミングデータへの応用が考えられるがGQTは現在ラスタースキャンには対応していない. そこで本稿では新たにラスタースキャンでの構成アルゴリズムを提案する.

23-9 (時間: 10:56 - 11:09)
題名両目と口の位置による運転者の顔の方向推定
著者*長谷川 翼, 海 鷹, 李 仕剛, 中西 功, 藤村 喜久朗 (鳥取大学大学院 工学研究科)
Pagep. 45
Keyword運転者, 顔検出, 方向推定, 両目、口
Abstract運転者の状態を知るためにその方向を推定することは重要である。そこで本稿ではカメラ画像から検出した顔を画像を用いて顔の方向の推定を行う。

23-10 (時間: 11:09 - 11:22)
題名魚眼カメラによる馬の視覚システムの模倣
著者*賈 漢超, 李 仕剛, 中西 功, 藤村 喜久郎 (鳥取大学大学院工学研究科)
Pagep. 46
Keyword馬の視覚, 魚眼, 立体視
Abstract馬は両眼立体視と単眼視を両方とも持っている。本研究は、魚眼カメラによる、馬の視覚のシミュレーションシステムの開発の第一歩として、二つの魚眼カメラの共通視野を持つ部分の視差画像を算出し、馬の両眼立体視を模倣する。

23-11 (時間: 11:22 - 11:35)
題名魚眼カメラを使った車両検出
著者*日置 孝 (鳥取大学工学院工学研究科), 李 仕剛, 中西 功, 藤村 喜久朗 (鳥取大学大学院工学研究科)
Pagep. 47
Keyword魚眼カメラ
Abstract運転手にとって死角からの車両情報は事故防止に重要である。 そこで車両に視角の広いサイド魚眼カメラを取り付け車の死角をカバーし、接近する車両を検出する方法を提案する。本研究では顔検出で実績のあるAdaBoostアルゴリズムを魚眼カメラでの車両検出に使用して検出領域を限定して車両検出する。

23-12 (時間: 11:35 - 11:48)
題名画像推定誤差に対するガウス性の評価
著者*宮嵜 翔太, 川村 正樹 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 48 - 49
Keyword電子透かし, スペクトル拡散, ガウス性, キュムラント, Jarque-Beraの統計量
Abstract電子透かしの復号時に検出される画像推定誤差のガウス性を評価した.性能評価では,画像推定誤差はガウス分布に従うと仮定される.しかしながら,画像推定誤差を十分に定量評価した研究は行われていない.そこで,3次と4次のキュムラントとJarque-Beraの統計量を用いて,定量的に評価した.SIDBA標準画像のTITLE(線画)とMOON(風景画)を用いて,それぞれのガウス性を評価した結果,TITLEのような高周波かつ輝度値の分布幅が大きい画像よりも,MOONのようななめらかな低周波かつ輝度値の分布幅が小さい画像の方が,短い拡散符号長でガウス性を示すことが分かった.