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平成22年度 (第61回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0104  22. パターン認識-(2)
日時: 2010年10月23日(土) 14:30 - 15:48
部屋: 学部共通棟(西) 5108室 (→地図)
座長: 長谷川 誠 (近畿大学)

22-7 (時間: 14:30 - 14:43)
題名多視点カメラによる発話シーンを用いた口形認識に有効な視点の検討
著者*山下 晃平 (鳥取大学), 齊藤 剛史 (九州工業大学), 小西 亮介 (鳥取大学)
Pagepp. 24 - 25
Keyword読唇, 口形認識, DCT, 線形判別認識, 多視点
Abstract読唇に関する研究の多くは正面あるいは側面から撮影された顔画像を用いている.しかし,正面や側面以外の発話シーンを用いた読唇に関する研究はほとんど無く,どの視点が読唇に有効か検討されていない.そこで本研究では読唇に有効な視点の検討を目的とし,本稿ではそのファーストステップとして 6台のカメラから撮影された口形(静止画像)を元に認識に有効な視点の検討に取り組んだ. 5母音と口唇を含めた6口形において,8人の発話者より撮影した画像をもとに認識実験を行った結果,カメラの視点が正面から側面に変化するほど認識率がわずかに低下することが判明した.ただし,全ての視点において90%以上の高い認識率であった.

22-8 (時間: 14:43 - 14:56)
題名文章発話シーンからの単語スポッティング認識
著者*内田 克彦 (鳥取大学), 齊藤 剛史 (九州工業大学), 小西 亮介 (鳥取大学)
Pagepp. 26 - 27
Keyword読唇, 単語認識, スポッティング認識, 連続DPマッチング
Abstract視覚情報を用いて発話内容を理解する読唇に関する研究は数多くなされているが,ほとんどの研究は単音あるいは単語の発話区間を対象としており文章の発話シーンを対象とした研究の報告はない.本研究では高橋らが提案した連続DPマッチングを用いたスポッティング認識手法を読唇に適用し,文章発話シーンでの単語スポッティング認識における有効性を検討する.朝日新聞の5記事29文の発話シーンに対し実験を行った.評価は正解発話区間にいずれかの語が検出される割合である検出率と,正解発話区間に正しい語が検出される割合である正検出率で行った.その結果,5人の発話者の平均検出率91.6%,平均正検出率41.6%を得た.

22-9 (時間: 14:56 - 15:09)
題名Webカメラを用いた文字入力システム
著者*西森 一真 (福山大学 工学研究科), 尾関 孝史 (福山大学 工学部)
Pagep. 28
KeywordWebカメラ, ユーザインターフェース, 文字入力
AbstractWebカメラと指先を用いた文字入力システムを提案する.提案する手法は,指先で,紙面上をなぞった軌跡を画像処理によって抽出する.指先が空中を移動しているかどうかの判定は,指先の描く軌跡の速度の変化に着目する.また指先との比較をするために,ペン型の入力装置を用いて同様の検証を行なう.

22-10 (時間: 15:09 - 15:22)
題名胸部X線画像を用いた診断補助のための肺領域抽出に関する検討
著者*岩田 祐児 (鳥取大学大学院工学研究科), 笠原 新人 (鳥取大学工学部), 大木 誠 (鳥取大学大学院工学研究科)
Pagep. 29
Keyword医療画像, 画像処理, 胸部X線, VanderBrugフィルタ, 肺領域

22-11 (時間: 15:22 - 15:35)
題名遺伝的プログラミング手法を用いた日英翻訳パターンの生成
著者*南 希望, 松村 幸輝, 木村 周平 (鳥取大学大学院)
Pagep. 30
Keyword日英翻訳, 遺伝的プログラミング
Abstract日英翻訳において,構造上文型パターンの相違点が多いため困難が伴う.また,参照する文型パターンも多種多様である.これを軽減するために,形態素解析をした後,遺伝的プログラミング(Genetic Programming:以下GP)を用いて,翻訳パターンを生成する新しい手法を提案する.これは、初期個体群である二分木構造の構文解析木に対して遺伝操作を行い,文型パターンを自動的に生成し,未知の文に対しても翻訳可能にするものである. 結果として,データベースは70から134へ増加し,テストデータの翻訳率Rは,GPなしとGP処理後では0.085から0.246に改善された.このようにGPを使用することで少数の例文解析木から新たな解析木を生成することができ,Rも大きく上昇したことが分かった.

22-12 (時間: 15:35 - 15:48)
題名マハラノビス距離を用いた球面SOMによる肝疾患判定法
著者*神崎 訓枝 (岡山県立大学大学院), 金川 明弘 (岡山県立大学), 松野 洋平 (鳥取県警察)
Pagepp. 31 - 32
Keyword球面SOM, マハラノビス距離, 診断支援
Abstract肝疾患は画像診断や肝生検等を行って診断を下す.それを血液検査のみで可能になれば,コストや患者の負担を減らすことができるが,肝疾患に関わる血液検査項目は非常に多く,複雑な関係があり,その結論には至っていない.そのため,従来から,血液検査項目を多次元ベクトルと考えた距離尺度による肝疾患判定法が提案されており,近年では品質工学の観点から,状態の計測を基準状態からのマハラノビス距離で測定する方法が有効であるとの多数の報告がある.本研究では,マハラノビス距離をSOMに用いて,肝疾患なし・肝癌・急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変の5つに血液検査結果のみで肝疾患を判定し,良い結果が得られたので報告する.