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平成23年度 (第62回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1901  1. 基礎理論-(1)
日時: 2011年10月22日(土) 9:00 - 10:18
部屋: Nexus21 711室 (→地図)
座長: 太田垣 博一 (岡山理科大学)

1-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名復元力項で結合した位相振動子系のダイナミクスに関する検討
著者*堀岡 敬志 (近畿大学大学院システム工学研究科), 中島 弘之 (近畿大学工学部)
Pagepp. 495 - 496
Keyword位相振動子, 同期, 安定性, ダイナミクス, 交通信号機
Abstract2階の微分方程式で記述される位相振動子系において, これを運動方程式とみなしたときの復元力項で結合され, 目標位相差が可変角速度に依存するようなモデルを考察 した.このモデルは,位相振動子系の交通信号機制御へ の応用を目的として提案されたものであるが,その非線 形ダイナミクスには未知の部分が多い.本報告では,こ のモデルにおける同期条件を検証し,非同期状態のダイ ナミクスを明らかにするため行なった数値シミュレーシ ョン結果を報告する.

1-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名3次 All One Polynomial Field 上で効率の良い自乗算アルゴリズム
著者*根角 健太, 野上 保之 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 497 - 498
Keyword公開鍵暗号, 拡大体, 自乗算
Abstract近年提案されている ID ベース暗号方式やグループ署名方式といった公開鍵暗号技術は,拡大体と呼ばれる代数系によって成り立っている.これらの公開鍵暗号技術では,拡大体が持つ2つのパラメータに対して制約を課す.この制約に対し,All One Polynomial Field (AOPF) と呼ばれる拡大体は柔軟に対応することができる.上記の公開鍵暗号技術において,暗号化・復号といった処理を高速化するためには,拡大体上の四則演算,特に乗算,自乗算,除算を高速化する必要がある.本稿では,3次 AOPF 上で効率の良い自乗算アルゴリズムについて考える.

1-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名リカレント型神経回路網モデルにおけるカオス的ダイナミックス -スモールワールド的ネットワークにおける時空間相関解析-
著者*森 良太 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻), 奈良 重俊 (岡山大学 大学院自然科学研究科 産業創成工学専攻)
Pagep. 499
Keywordカオス, 相関関数
Abstractカオス現象が人間の脳内で発見され, 人間の脳の高度な情報処理能力とカオスに関連性があるのではないかという考えがある.ここでは脳内での情報伝達に注目し,脳の神経回路網を模した神経回路網モデルを計算機上で構築した. そこにカオスを発生させ, 相関解析を行うことで, 脳内情報伝達の仕組みにアプローチすることにした.

1-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名非線形光電子能動デバイスのネットワークにおけるカオスの機能的応用〜スモールワールド系を用いた信号伝達の試み〜
著者*新井 裕 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻), 奈良 重俊 (岡山大学大学院自然科学研究科産業創成工学専攻)
Pagep. 500
Keywordカオス, 通信, D-SEED
Abstract近年,生体脳内でカオスが観測された。カオスとは周期的でなくランダムでもない,複雑な予測できない現象のことであり,その特徴として,軌道有界性を持つ,軌道不安定性を持つ,不変測度が存在する,などが挙げられる。本研究は生物の脳の持つ柔軟な情報処理能力において,カオスが重要な役割を果たしているのではないかという考えの下,その機能性に発見論的にアプローチしていくことを目的としている。本論文ではその足掛かりとして,D-SEED素子を用いた信号伝達について述べる。

1-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名少数アミノ酸ペプチド結合クラスターの構造解析-タンパク質の構造変化における水素結合の役割解明に向けて-
著者*森分 雄太 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻), 奈良 重俊 (岡山大学大学院自然科学研究科産業創成工学専攻)
Pagep. 501
Keywordタンパク質, カオス, イオンチャネル, 量子化学
Abstract生体におけるタンパク質は生命現象及び生体現象において重要な機能を果たしており,その構造変化と共に機能を発揮することが知られている.脳の神経細胞膜では,選択的にイオンの流入出を行うイオンチャネルと呼ばれる膜貫通タンパク質が存在しており,その動的な構造変化により,細胞膜電位を変化させて神経興奮を制御している.そのようなタンパク質の構造変化において重要な役割を持つと考えられているのが水素結合である.本研究では水素結合に着目し解析を行い,また高分子系(有限大自由度)の構造変化の過程においてカオスが何らかの機能を果たしているのではないかという考えのもとで研究を行っている.

1-6 (時間: 10:05 - 10:18)
題名少数原子クラスターにおけるBiostationによる分子構造解析
著者*西 恵美 (岡山大学大学院自然科学研究科電子情報システム工学専攻), 奈良 重俊 (岡山大学大学院自然科学研究科産業創成工学専攻)
Pagep. 502
Keyword量子化学, 水素結合, 電気陰性度