題名 | 隠れマルコフモデルによる楽曲データの拍子推定 |
著者 | *伊瀬 一貴, 清水 忠昭 (鳥取大学大学院工学研究科情報エレクトロニクス専攻) |
Page | p. 467 |
Keyword | 隠れマルコフモデル, 自動採譜, 拍子 |
Abstract | 楽曲のダウンロード販売や携帯音楽プレーヤの普及により,楽曲をデータとして扱うことは多い.そのため,楽曲データから自動で楽譜を作成する自動採譜の研究が盛んに行われている.しかし自動採譜技術の中でも,拍子推定については活発な研究報告がなされていない.本研究では,隠れマルコフモデル(HMM:Hidden Markov Model)を用いて楽曲データの拍子推定を実現した. 拍子推定には,2/4拍子や3/4拍子などの各拍子をモデル化した隠れマルコフモデルを用いる.推定に用いるデータに対し,各拍子モデルの中で最も尤度が高いモデルを求め,求めたモデルの拍子を推定結果とする. 実際に拍子推定実験を行い,推定の精度を調べた. |
題名 | マイクロ波受信基地局監視システムの開発 |
著者 | *麻生 慎太郎, 為村 成亨 (日本放送協会 広島放送局) |
Page | pp. 468 - 469 |
Keyword | 放送, デジタル伝送, 回線監視, マルチ表示, マイクロ波 |
Abstract | NHK広島放送局ではマイクロ波受信基地局の自動監視システムを開発した。事件事故・災害などが発生した場合、取材したVTRが県内に複数設置しているマイクロ波基地局を経由したマイクロ波によって放送局まで送られてくる。これまで、それら全ての伝送を一人の担当者で同時に管制・監視することは困難であった。特にデジタル伝送では受信電界が低下すると突然映像破綻を起こす特徴があり、複数の伝送を同時監視するには困難を強いられていた。今回開発したシステムは、複数のマイクロ波受信基地局の受信データを1画面に表示させるとともに伝送エラーを自動で検知することで、伝送状況を担当者がより確実に管制・監視することを可能にした。 |
題名 | 見えなかったものが見える“Catch a d- wave”の開発 |
著者 | *山岡 孝貴 (日本放送協会 鳥取放送局) |
Page | pp. 470 - 471 |
Keyword | 放送 |
Abstract | NHKの地上デジタル放送では、送信所出力のトータル品質監視(C/N、BER)を「CNウォッチャー」と「BERモニター」により実施しているが、ミニ中継局*3に限っては品質の監視を行えていない。 この課題に対応するため、「見えないものを見えるように」を合言葉に“Catch a d-wave”(通称:Catch)を開発した。小型で安価な地上デジタル放送の品質(C/N、BER)を監視する装置である。 |
題名 | バイノーラル音響に関する雑音除去システム |
著者 | *西岡 謙, 藤村 喜久郎, 李 仕剛, 中西 功 (鳥取大学 大学院 工学研究科) |
Page | p. 472 |
Keyword | バイノーラル, 雑音除去, 自動車, 接近車両, センサ |
Abstract | 近年、自動車は非常に大きな進化を遂げており、交通事故の発生件数は 5 年連続で減少傾向にある。しかし、その件数はまだまだ少なくはなく、この中でも、車両同士による事故の発生件数は多い。 この事から、本研究はバイノーラル音響を用いた全方位接近車両検知システムを提案し、この研究を進めていく。このシステムは、自動車のキャビンを人間の頭と仮定し、ドアミラーにマイクを設置する。そして、このマイクが人間の耳の役割を果たすことによって、接近車両を検出するというシステムである。しかし、提案法ではこのシステムを装着した自動車からの音が最大の雑音となってしまうため、今回はこの雑音の除去を行うシステムの開発を行う。 今回の実験では、実際にマイクを設置して自動車のエンジン音を集音する事が出来なかったため、また、処理を行う時に音が聞き取れやすい事から卓上ベルを代わりとして用いた。そして、MATLABで処理を行う事で結果を得る。 |