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平成23年度 (第62回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1703  8. 電力系統II・発送配電・新エネルギー-(1)
日時: 2011年10月22日(土) 13:30 - 14:22
部屋: Nexus21 703室 (→地図)
座長: 造賀 芳文 (広島大学)

8-1 (時間: 13:30 - 13:43)
題名ニューラルネットワークを用いた太陽電池の発電量予測に関する研究
著者*永末 隆博, 川原 耕治 (広島工業大学)
Pagep. 454
Keyword太陽電池, ニューラルネットワーク, 発電量予測
Abstract現在、電気エネルギーの多くは原子力、火力、水力をベースとした発電で賄われている。しかし、近年の環境問題の影響でクリーンエネルギーである太陽光発電が注目されている。この発電は太陽光を使用した発電のため、二酸化炭素を全く排出しない。しかし、気象条件によってその発電を大きく変動させるため、大量導入し、運用していくには事前に発電量を知っておく必要がある。そこで本研究では、太陽電池の発電量を、過去の実績データを用いてニューラルネットワークで推定を行う。シミュレーションでは、天気予報を用いて6時から18時まで1時間ごとに発電量の予測を行う。

8-2 (時間: 13:43 - 13:56)
題名系統連系された太陽電池と燃料電池を併用したハイブリッド分散型電源システムのモデリングに関する研究
著者*日高 尉仁, 川原 耕治 (広島工業大学)
Pagep. 455
Keyword太陽電池, 燃料電池, 再生可能エネルギー
Abstract太陽電池は日射強度や周囲温度の影響により、出力が大きく変動する。一般的に、この出力変動の問題を解決する手法として蓄電池が用いられる。一方で、近年の試みとして蓄電池の代わりに燃料電池を用いる手法が提案されている。太陽電池で補うことのできない負荷を燃料電池で補うことで変動分を補償する。また、太陽電池の余剰電力を利用し、水素発生器を運転することで水素を蓄える運用方法が考えられる。我々は、太陽電池と燃料電池をDCリンクさせ、1台のDC/ACインバータで系統連系運用するシステムを構築した。ハイブリッドシステムが系統に与える影響や、システム運用に伴う経済性を検討するため、システムのモデル構築を行い、発電シミュレーションを行った。

8-3 (時間: 13:56 - 14:09)
題名空冷による太陽電池の発電効率の低下抑制効果
著者*河口 周平 (大島商船高等専門学校 電子・情報システム工学専攻), 藤井 雅之 (大島商船高等専門学校 電子機械工学科), 中野 陽介 (出光興産株式会社)
Pagep. 456
Keyword太陽電池, 発電効率, 発電特性, 空冷, 水冷
Abstract太陽電池は夏季になると表面温度が60℃を超える時間が長くなり,発電効率が大幅に低下する。これまでの研究から,太陽電池を水冷することによって,発電効率の低下抑制の効果があることが分かっている。しかし,太陽電池を水冷するためには,その設備および制御が複雑になることが問題である。 本研究では,エアコンの室外機から放出される風を活用し,空冷によって太陽電池背面を冷却することを検討している。今回は,太陽電池を空冷し,発電効率の低下抑制の効果について試験研究を行ったので報告する。

8-4 (時間: 14:09 - 14:22)
題名自転車用ハブダイナモを利用した潮流発電システムの試作
著者*吉賀 新悟, 藤井 雅之 (大島商船高等専門学校 電子機械工学科), 清水 聖治 (大島商船高等専門学校 商船学科), 大庭 吉晴 (日本電産株式会社), 笹 健児 (広島商船高等専門学校 商船学科)
Pagep. 457
Keyword潮流発電, ハブダイナモ, ダリウス型, 発電特性, 流速
Abstract近年,自然エネルギーを利用した発電に関心が高まっており,日本近海に数多く存在する「瀬戸」や「海峡」と呼ばれる潮流の速い場所での発電が検討されている。その発電方法には様々なものがあり,波力発電,海洋温度差発電,潮汐発電,海流発電,潮流発電等がある。本研究では,自転車ハブダイナモを発電機に用いたダリウス型水車の潮流発電システムを試作し,大小2つの翼を用いて,流速に対する発電特性を調査した。翼弦65mmの翼では,流速160cm/sにおいても自己起動しなかったが,翼弦97.5mmの翼では,流速80cm/sから出力が得られた。