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平成23年度 (第62回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1602  7. 電力系統I-(1)
日時: 2011年10月22日(土) 10:30 - 11:35
部屋: Nexus21 702室 (→地図)
座長: 歌谷 昌弘 (広島国際学院大学)

7-1 (時間: 10:30 - 10:43)
題名反射率漸減型・一定型PSOの比較
著者*槇野 洋平 (岡山大学), 藤井 敏則 (呉工業高等専門学校), 今井 純, 舩曳 繁之 (岡山大学)
Pagepp. 419 - 420
KeywordPSO, ベクトル反射, ファジィ制御, SMES
Abstract本研究ではベクトル反射を用いた粒子群最適化(Particle Swarm Optimization;PSO)により製鉄所圧延工場を対象とした電力制御システムの最適化を行う。問題領域の上下限でベクトル反射を行うことで全Particleを効率よく問題領域内で探索させることができ,最良解の発見効率の改善ができることが知られている。しかし,反射によって探索終盤においてParticleが最適解から遠ざかってしまったり,探索途中でParticleが問題領域の中央に固まってしまうケースがある。この改善策として反射率を探索回数に伴い,減少させていく反射率漸減型PSOを提案する.この提案手法により従来の反射率一定型よりも少ない探索回数で最適解に到達可能となった。

7-2 (時間: 10:43 - 10:56)
題名電力平準化システムの最適化
著者*志田原 佑貴, 藤井 敏則 (呉工業高等専門学校), 槇野 洋平, 舩曳 繁之 (岡山大学)
Pagep. 421
Keyword電力平準化, PSO, SMES, 最適化
Abstract負荷電力変動を平準化することによって,電力コストの低減や電力品質の向上が期待できる。このシステムとして超伝導エネルギー貯蔵装置SMESによる負荷の平準化が提案されている。本研究では実際の電力使用期間に近い長時間にわたる負荷平準化について検討を行ったので報告する。長期間の電力平準化シミュレーションの最適化を粒子群最適化PSO を用いて最適化を行った。SMESの制御係数はどのような負荷変動に対しても制御可能となる必要がある。そこで,実際の負荷変動を参考にし,1378000sec負荷を作成して最適化を行った。これらの結果,長時間の制御が可能であり,さらに,約71億円のコスト削減効果が得られた。

7-3 (時間: 10:56 - 11:09)
題名多目的最適潮流計算法におけるNBI法に関する研究
著者*峠 哲郎 (広島大学大学院), 久保川 淳司 (広島工業大学), 餘利野 直人, 造賀 芳文, 佐々木 豊 (広島大学)
Pagep. 422
Keyword最適潮流計算, NBI法
Abstract電力系統は安全かつ経済的に運用されることが望まれる。しかし安全性と経済性は相反する関係にあるため、安全性を確保しつつもその中でより経済的な運用点を求めるために、最適潮流計算法(OPF:Optimal Power Flow)が研究されている。電力系統を経済的に運用するには複数の目的関数を同時に最適化する必要がある。 多目的関数最適化を行う方法として最も一般的に用いられるのは重み係数法である。重み係数を段階的に変化させることでPareto面を求めることが可能である。しかし、解空間が非凸の場合、Pareto最適解を見つけられない場合がある。そこで本論文では、複数の目的関数に対してNBI(Normal Boundary Intersection)法を導入することで多目的最適化を行い、最適な運用点を求める。

7-4 (時間: 11:09 - 11:22)
題名Rubyを用いた電力系統解析支援システムに関する研究
著者*竹本 直史, 永田 武 (広島工業大学)
Pagep. 423
KeywordRuby, 潮流計算, 電力系統解析支援システム
Abstract近年,電力系統には新エネルギーの大量導入が促進されている。このような分散電源の大量導入は既存の電力系統において電圧問題や需給不平衡などの様々な問題を引き起こすことが予想され,電力系統解析が重要になると考えられる。そこで電力系統解析支援システムが望まれる。だが,電力系統は複雑化の傾向にあり,システムのソースコードは膨大になり,新機能作成が容易ではない。この問題に対しシンプルな文法が特長のRubyを用いると,ソースコードの削減が可能となる。そこで,本研究ではRubyを用いた「電力系統解析支援システム」の開発を行う。本稿では系統解析で使用頻度の高い潮流計算プログラムの開発を行った。

7-5 (時間: 11:22 - 11:35)
題名マルチエージェントによる分散型故障設備判定方式
著者*福永 晋之介 (広島工業大学大学院), 永田 武 (広島工業大学)
Pagepp. 424 - 425
Keywordマルチエージェントシステム, 分散システム, 故障復旧, 故障設備判定
Abstract現在、太陽光や風力などの自然エネルギーを利用した分散型電源の導入が進められており、そのため電力系統は複雑化の傾向にある。このような電力系統の変化は電力システムの信頼性に対して大きな課題となり、故障復旧もその一つとして考えられる。近年、電力系統故障復旧に関してマルチエージェント技術を用いた研究がなされている。マルチエージェントを利用することで自律的な分散型システムの構築が可能となる。 本研究では、電力系統の故障復旧における故障設備判定に注目し、マルチエージェントを用いた自律分散型の方式を提案する。提案方式より、正確かつ高速に故障設備を特定することが可能となる。