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平成23年度 (第62回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1504  3. 電気・電子材料-(3)
日時: 2011年10月22日(土) 14:30 - 15:48
部屋: Nexus21 701室 (→地図)
座長: 豊田 宏 (広島工業大学)

3-14 (時間: 14:30 - 14:43)
題名交流不平等電界下での空間電荷分布の周波数特性
著者*高尾 透, 福間 眞澄 (松江工業高等専門学校), 藤井 雅之 (大島商船高等専門学校)
Pagep. 404
Keyword空間電荷, 高分子材料, 絶縁性能
Abstract電力ケーブルや電力機器の絶縁材料は不平等電界下で使用される場合が多い。現在,高分子材料では,絶縁性能評価にパルス静電応力(PEA)法を用いた空間電荷分布測定装置が利用されている。トリーをはじめとする絶縁破壊が不平等電界下で起こること,また一般の絶縁材料が交流電界下で用いられることから,交流・不平等電界下でのPEA法による空間電荷分布測定技術開発を行ってきた。ここでは,エポキシ樹脂を用いて正弦波交流電界下での空間電荷分布の周波数特性について調査を行ったので報告する。

3-15 (時間: 14:43 - 14:56)
題名線-平板電極系の空間電荷測定信号の解析
著者*富田 大貴, 岩佐 健太, 福間 眞澄 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 405
Keyword空間電荷, PEA法
Abstract空間電荷分布測定は絶縁材料の性能評価等に広く利用されている。この誘電体材料の空間電荷分布を測定する方法としてパルス静電応力(PEA: Pulsed Electro Acoustic)法が用いられている。本研究室ではこれまでPEA法を用いた不平等電界下での空間電荷分布測定技術の開発を行ってきた。本研究では,不平等電界下での空間電荷分布測定を実現するために,PEA法を用いた線−平板電極系での空間電荷分布測定で得られる音波信号について解析を行ったので報告する。

3-16 (時間: 14:56 - 15:09)
題名空間電荷分布と音響特性の同時測定による信号補正
著者*兒玉 由佳理, 富田 大貴, 福間 眞澄 (松江工業高等専門学校), 布野 竜二 (豊橋技術科学大学)
Pagep. 406
Keyword空間電荷, PEA法
Abstract空間電荷分布測定技術であるパルス静電応力(PEA: Pulsed Electro-Acoustic)法は電気電子機器の絶縁材料の特性評価に広く利用されている。PEA法では,測定試料に印加される電圧にパルス電圧を重畳し,電極界面および試料内部で発生する音波を接地電極に取り付けた圧電素子で計測する。その音波を信号処理することで空間電荷分布を測定する。軟らかく厚さのある試料では課電電極側で発生する音波が接地電極に達するまでに音波の減衰や分散の影響を受ける。そのため課電電極側の音波信号が接地電極近傍の音波信号に比べ減衰する。課電電極と試料の音響的性質が大きく異なる場合には電極界面で発生する音波が影響を受ける。 ここでは空間電荷分布と試料の音響的性質を同時に測定する装置を試作し,PEA法における空間電荷分布測定信号(PEA信号)を補正し,より正確な空間電荷分布を求める方法について調査を行ったので報告する。

3-17 (時間: 15:09 - 15:22)
題名OFケーブル用シリコンオイルの絶縁特性の評価
著者*川井 佑真, 福間 眞澄 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 407
Keyword絶縁油, OFケーブル, シリコンオイル
Abstract高粘度油を含浸させた紙絶縁ケーブルでは油切れなどにより,絶縁体内にボイドが発生する欠点があり,これを改善するために低粘度絶縁油を圧入したものがOFケーブルである。図1に単心OFケーブルの断面図を示す。油通路が導体中心に設けられ,ケーブル外周に金属シースが施され,外部の給油槽から常時絶縁油が大気圧以上で加圧されている(1)。OFケーブルを直流ケーブルとして利用する場合も考えられる。本研究ではシリコンオイルをOFケーブルの絶縁油の例として,特性評価のための測定装置を製作し,抵抗率の電界依存性,電流密度の電圧依存性にについて測定した。

3-18 (時間: 15:22 - 15:35)
題名YBCOテープ線材を用いた直流リアクトル用超伝導コイルの通電特性
著者*山本 昌弘, 廣岡 晃亮, 原田 直幸, 内藤 裕志 (山口大学大学院), 植田 清隆 (電力中央研究所), 津田 理, 濱島 高太郎 (東北大学大学院), 古瀬 充穂, 淵野 修一郎 (産業技術総合研究所)
Pagep. 408
Keyword超伝導コイル, 平滑リアクトル, 臨界電流, 通電特性, YBCOテープ線材
Abstract放射状交流系統で構成されるコンビナート内の工場や事業所間を直流で連系することで,省エネ化や高信頼化を図ることが可能となる。この直流連系で必要となる低損失の平滑リアクトルを開発するため,液体窒素温度で超伝導状態となるYBCOテープ線材を用いてモデルコイルを製作し,コイルの臨界電流や損失等の測定を実施した。本報告では,YBCOコイルの電流−電圧特性について述べる。

3-19 (時間: 15:35 - 15:48)
題名超伝導磁気浮上装置を用いた体験型演示実験
著者*原田 瑞貴, 原田 直幸, 内藤 裕志, 岡田 秀希, 崎山 智司 (山口大学大学院), 小田部 荘司 (九州工業大学大学院)
Pagep. 409
Keyword超伝導磁気浮上装置, 体験型演示実験
Abstract山口大学工学部では、「ものづくり」、「創造性育成」、「デザイン」を連携させ、「ものづくり創成教育」を行い、学生に対するものづくり創成教育プログラムの開発・実践およびそのための環境整備を行ってきた。その活動の一環として平成20年度から山口県内の産学公民の各機関と協力して「長州科楽維新プロジェクト」1)に取り組んでいる。「長州科楽維新プロジェクト」とは小中学生に科学の楽しみを伝え、将来の科学技術立国日本を担う人材育成を目指している。この活動の中で、超伝導現象と極低温の面白さ、不思議さを通して小中学生の科学技術への興味関心を促すための演示実験を行っている。本報告ではバルク超伝導体を用いた演示実験用磁気浮