(セッション表へ)

平成23年度 (第62回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1403  11. アンテナ・電磁波-(1)
日時: 2011年10月22日(土) 13:00 - 14:18
部屋: Nexus21 610室 (→地図)
座長: 浦崎 修治 (広島工業大学)

11-1 (時間: 13:00 - 13:13)
題名ミリ波帯マッシュルーム型CRLHメタマテリアルの試作とその磁気壁動作測定
著者*山崎 佑一郎, 真田 篤志, 山本 綱之, 久保 洋, 永山 務 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 379
Keywordメタマテリアル, ミリ波, 磁気壁
Abstract金属パッチとビアからなるマッシュルーム構造を単位セルとする周期構造の2次元CRLH (Composite right/left-handed) が提案されている. 本稿ではミリ波帯で動作する右手系と左手系伝送帯域間のバンドギャップを消失させたマッシュルーム型CRLHメタマテリアルの磁気壁動作について実験的に調べた.

11-2 (時間: 13:13 - 13:26)
題名Vバンド右手/左手系複合導波管アンテナの 試作および放射特性測定
著者*永井 翔太郎, 真田 篤志, 山本 綱之, 久保 洋 (山口大学大学院/理工学研究科)
Pagep. 380
Keyword左手系, 導波管, アンテナ, メタマテリアル, Vバンド
Abstract右手/左手系複合導波管アンテナが提案されている. このタイプのアンテナは平面基板型のものに比べ低損失でかつ高耐電力性を有し, また移相器を用いずとも広角度なビーム走査が可能であることからミリ波帯における高機能レーダやセンサなどへの応用が期待されている. 本稿では, Vバンドで動作する右手/左手系複合導波管アンテナの設計・試作, 実験的動作検証を行い試作アンテナのVバンドでの放射特性を確認した.

11-3 (時間: 13:26 - 13:39)
題名金属球と金属ワイヤで構成された3次元左手系媒質の分散特性
著者*山本 綱之, 真田 篤志, 久保 洋 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 381
Keywordメタマテリアル, 3次元, 等方性, 近傍界測定
Abstract金属球と金属ワイヤで構成された3次元メタマテリアルが提案されている. このメタマテリアルは面心立方格子の単位セルを有し等方性に優れており, 構造が比較的単純であることから, ミリ波やテラヘルツ波へのスケーリング応用も期待される. これまで, その負屈折率レンズ動作が実験的に確認されているが, 本稿では, 近傍電界測定により媒質内伝搬波の分散特性を実験的に求める.

11-4 (時間: 13:39 - 13:52)
題名2次元異方性媒質の等価回路パラメータ抽出について
著者*永山 務, 真田 篤志, 久保 洋, 山本 綱之 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 382
Keyword2次元異方性媒質, 等価回路パラメータ
Abstract2次元異方性媒質に対する等価回路が提案されている. しかし, 実構造と回路パラメータとの関係は解析的には決定できず数値的手法に依らなければならない. 本稿では2次元異方性媒質の等価回路パラメータの数値的抽出法に関して検討する.

11-5 (時間: 13:52 - 14:05)
題名コルゲートリフレクタの反射特性
著者*坂本 久幸, 中元 信吾, 真田 篤志, 山本 綱之, 久保 洋 (山口大学大学院/理工学研究科)
Pagep. 383
Keywordコルゲートリフレクタ, 反射特性
Abstractコルゲートリフレクタは波長に比べて小さい間隔で溝が掘られた金属反射板で入射波の偏波の方向により反射特性が異なるという性質を持つ. 本稿では, Xバンドにおいて試作したコルゲートリフレクタの反射特性を実験的に得たので報告する.

11-6 (時間: 14:05 - 14:18)
題名赤外領域におけるSingle Negative粒子構造の作製と評価
著者*長尾 達也, 大山 陽平, 久保 洋, 浅田 裕法 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 384
Keywordメタマテリアル, Single Negative, 赤外透過特性, 微細加工
Abstract本研究では微細加工技術を用いることで赤外領域に遮断特性を持つSingle Negative粒子構造の作製を行うとともに、赤外線透過測定による評価を試みた.基板には〜9 μmの赤外線を透過できるCaF2を用いた.電子線描画装置によりレジストパターンを作製した後、蒸着したAuをウエットエッチング、Tiをドライエッチングし、構造体を作製した.評価をおこなった結果、偏波面がパターン長手方向の場合には遮断帯域がみられるのに対し、垂直の場合は全て透過した.このことから、構造体を反映した遮断特性が得られたといえる.シミュレーション結果と比較すると、スペクトルはブロードではあるが、遮断中心波長は4.55 μmとシミュレーションの4.23 μmに近い値となった.