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平成23年度 (第62回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1401  17. 制御-(1)
日時: 2011年10月22日(土) 9:00 - 10:18
部屋: Nexus21 610室 (→地図)
座長: 中本 昌由 (広島大学)

17-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名快適性指標を用いた部屋間快適度融通空調システム
著者*金崎 康成 (広島工業大学), 中田 健司 (テンパール工業), 歌谷 昌弘 (広島国際学院大学), 増谷 文弥, 永田 武 (広島工業大学)
Pagep. 361
Keyword快適性, PMV, 省エネルギー
Abstract著者らはこれまでに省エネルギー化と快適性の維持を目指したシステムを提案してきた。本稿では快適性指標の一つであるPMVを用いて部屋間で快適度の融通を行うことにより,部屋全体での省エネルギー化を目指す方式を提案する。本システムは,各部屋の環境情報の計測と空調設備の制御を行う「分散コントローラ」,空調設備の消費電力を計測する「簡易型パワーメータ」,計測した情報を収集し各部屋の制御内容を決定する「グローバルコントローラ」で構成される。2部屋を用いた実験を行った結果,快適度の融通を行っていることが確認できた。

17-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名省エネルギーを目的とした室内環境情報の可視化
著者*増谷 文弥 (広島工業大学), 中田 健司 (テンパール工業株式会社), 金崎 康成 (広島工業大学), 歌谷 昌弘 (広島国際学院大学), 永田 武 (広島工業大学)
Pagep. 362
Keyword可視化, 省エネルギー, 快適性, PMV, 空調制御
Abstract2011年3月に発生した東日本大震災の影響で電力の供給不足が懸念されており,わが国ではより一層の省エネルギー化が求められている。省エネにおける重要な要素として「可視化」が挙げられる。可視化の導入により電力の削減に繋がり更なる省エネルギー化が見込めると考えられる。著者らはこれまでに「ネットワーク型省エネルギー対策用システム」の提案を行ってきた。本稿では,本システムの環境情報の可視化プログラムを開発し,その効果を評価した。

17-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名クレーンの複雑な揺れの静止制御のためのセンシングと信号処理 − 一定走行速度移動のみによる揺れ運動の静止制御法 −
著者*塩見 健二郎 (広島工業大学大学院 工学系研究科 電気電子工学専攻), 玉野 和保 (広島工業大学)
Pagepp. 363 - 364
Keywordゴミクレーン, 揺れ静止制御
Abstractゴミ搬送用の自動ゴミクレーンをモデルにして、4本のワイヤーで吊り下げたバケットの2次元一定走行速度移動で生じる複雑な揺れを、架台に取り付けられたロードセルで測定したワイヤーの張力変化のみで同定し、揺れの静止を一定速度走行だけで簡易に制御する方法を検討した。本論文では、バケットの揺れ周期の観測と予測から一定走行の移動、停止のタイミングを図ることで、任意の位置でバケット揺れは簡便に静止できることを明らかにしたことについて報告する。

17-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名従来のLQ制御と修正LQ制御の評価関数の最小値が一致する条件
著者*浦上 綾菜, 齊藤 充行 (広島市立大学大学院 情報科学研究科), 増田 有利子 (広島市立大学 情報科学部), 小林 康秀, 小野 貴彦, 疋田 真一 (広島市立大学大学院 情報科学研究科)
Pagepp. 365 - 366
KeywordLQ制御, 最小分散制御, 状態フィードバック
Abstract従来のLQ制御問題は,制御量の2次形式と操作量の2次形式の和を評価関数にとり,その値を最小化する状態フィードバック制御則を求める問題である.修正LQ制御問題は,齊藤らによって提案された特殊なLQ制御問題で,状態観測雑音の存在下で制御量の2次形式のみを評価関数にとり,その値を最小化する状態フィードバック制御則を求める問題である.本研究の目的は,従来のLQ制御問題と修正LQ制御問題の関係を調べることである.まず手始めに,従来のLQ制御問題の評価関数の最小値と修正LQ制御問題の評価関数の最小値が一致する条件について考察する.結果として,従来のLQ制御問題の評価関数の操作量の重み係数を含む条件式が得られる.

17-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名都市道路網の動的交通情報を用いたリンク旅行時間の一推定
著者*清水 光 (福山大学/工学部), 森藤 義之 (パーマンコーポレーション), 小林 正明 (福山大学/工学部)
Pagepp. 367 - 368
Keywordリンク旅行時間, 交通流ダイナミクス, オフセット制御, 試験車走行法, シミュレーション
Abstract都市道路網における右左折を含む任意の走行経路のリンク旅行時間を推定する手法について提案する。最初に、信号交差点における交通流ダイナミクスや信号制御パラメータ、車の進行方向を考慮に入れ、都市道路網のリンク旅行時間を車線単位、サイクル長単位で推定する方法について提案する。つぎに、比較的容易で多くの動的交通情報が得られる試験車走行法を用いて、研究の対象となる広島県福山市内道路網でラッシュ前とラッシュ時のリンク旅行時間をそれぞれ測定する。最後に、都市道路網の道路解析や交通解析、信号制御解析のデータを用い、本稿で提案するリンク旅行時間の推定法にしたがってシミュレーションを行い、推定精度について考察する。

17-6 (時間: 10:05 - 10:18)
題名ステンレス箔テープヒータによる植物体加温システムの検討
著者*竹本 優太, 山田 健仁 (徳山工業高等専門学校), 木宮 康雄 (中國工業株式会社), 鶴山 浄真, 日高 輝雄 (山口県農林総合技術センター), 御旗 寛 (新立電機株式会社)
Pagep. 369
Keywordテープヒータ, 電子制御, モデル予測制御
Abstract精密機器部材用に多く生産されているステンレス箔の用途開発が進んでいる。その中でステンレス箔を用いたヒータ(テープヒータ)は,単純な抵抗負荷で電子制御しやすいことに加え,耐侯性に優れており,薄く柔軟で形状の自由度が高いことから,農業用ヒータとして有望な発熱体素子といえる。しかし,植物体加温に使用する場合,培地への放熱等の問題がある。本研究では,農業用途におけるテープヒータを用いた植物体加温システムの制御手法を検討する。