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平成23年度 (第62回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1103  16. 計測-(2)
日時: 2011年10月22日(土) 13:00 - 14:18
部屋: Nexus21 607室 (→地図)
座長: 香川 直己 (福山大学)

16-7 (時間: 13:00 - 13:13)
題名3D-CADを利用した光線追跡シミュレータをもつ3次元計測システム
著者*山本 真, 大谷 幸三 (広島工業大学), 馬場 充 (茨城大学)
Pagepp. 298 - 299
Keyword3次元計測, レンジファインダ, 光線追跡, 外観検査
Abstract本研究では非接触式の外観検査法として,三角測量原理に基づくレーザレンジファインダ(LRF)の適用を検討した.LRF は,環境を制御することが可能であれば計測精度,得られた測定データの信頼性,測定時間などの面での有利な点が多い.本研究では,測定対象物体の反射特性に対する問題を解消したLRF を考案し,さらに,製品の設計段階におけるCADデータを利用して,レーザの投光走査と光線軌跡をすることにより投光走査の効率化を図った.本稿では,そのシステム構成と計測原理および試作装置で行った検証実験の結果について述べる.

16-8 (時間: 13:13 - 13:26)
題名光反射特性を取得可能な魚眼カメラシステム
著者*柏原 将人, 大谷 幸三 (広島工業大学)
Pagepp. 300 - 301
Keyword光反射特性, 魚眼カメラ
Abstract光学的特性の一つである反射特性は物体表面の微視的構造に起因する情報であり,コンピュータグラフィックスにおけるリアルな質感表現や物体認識,工業用部品の外観検査において有用な情報を与える.これまでに,反射特性を取得する手法は多く提案されているが,簡便かつ可搬性の高い測定装置は未だ確立されていない.そこで本研究では,外観検査における信頼性や作業時間およびコスト等の問題を解消するために,機械的駆動部をなくし,高い可搬性を持ち,測定のための試料を切り取る必要のない反射特性測定装置の開発を試みる.

16-9 (時間: 13:26 - 13:39)
題名電力変換回路の伝導妨害波低減設計のための線形等価回路モデル構築
著者*石山 尚敬, 五百旗頭 健吾, 豊田 啓孝 (岡山大学大学院自然科学研究科), 渡辺 哲史 (岡山県工業技術センター)
Pagep. 302
Keyword線形等価回路モデル, パワーエレクトロニクス, EMC, IHクッキングヒータ, インバータ
Abstract電子機器の省電力化を背景に、電力変換回路に用いられるパワー MOSFET が高性能化し、電力変換回路のスイッチング周波数が向上している。それに伴い、スイッチングに起因する伝導妨害波が問題となっている。実製品では、電源線にフィルタ回路を実装し、伝導妨害波をCISPR 規格の許容値内に抑制する。現在までに、回路シミュレーションで伝導妨害波を定量予測した報告がなされている。しかし、必ずしもスイッチング電源の情報を入手できない状況も予測される。そのため、外部測定に基づき構築可能なスイッチング電源の線形等価回路モデルを検討する。

16-10 (時間: 13:39 - 13:52)
題名電力変換回路の線形等価回路モデル構築を目的とした2ポートLISNの作製
著者*井上 修平, 五百旗頭 健吾, 豊田 啓孝 (岡山大学大学院自然科学研究科), 渡辺 哲史 (岡山県工業技術センター)
Pagep. 303
KeywordLISN, LECCS, 伝導妨害波, 雑音端子電圧
AbstractEMCマクロモデルであるLECCS (Linear Equivalent Circuit and Current Source)をベースとして、実測から雑音端子電圧を予測するモデルの構築について研究を行っている。 モデル構築のためにはコンセントプラグのP/L線とN線の雑音端子電圧の位相関係を取得しなければならず、市販のLISNでは測定端子が1ポートであるため位相関係を精度よく得ることは困難である。したがって位相関係を精度よく抽出するために測定端子を2ポート持つLISNが必要となり、DP(Dual Port)-LISNを作製する。DP-LISNはCISPR16-1-2にある要求インピーダンスを満たすように構成し、本報告ではDP-LISNを用いた2ポートを同時に測定した雑音端子電圧より、モデル構築に用いる電流の絶対値と位相が理論通りに得られたかを述べる。

16-11 (時間: 13:52 - 14:05)
題名コンデンサ電流を用いた有効電力法に基づく超電導コイルのクエンチ検出/保護システムに関する研究
著者*部坂 昌平, 大塚 達也, 浅井 航, 七戸 希, 村瀬 暁 (岡山大学)
Pagep. 304
Keyword超電導, クエンチ検出, 有効電力法
Abstract著書らはこれまでに有効電力法に基づく超電導コイルのクエンチ検出/保護システムを提案している.本方法では,超電導コイルの両端電圧から誘導電圧を除去し,クエンチに伴う抵抗性電圧を瞬時有効電力として検出することでクエンチの検出を行っている.従来までは,誘導電圧を除去するために,キャンセルコイルを用いてきたが,実用規模の直流超電導マグネットのように,励磁および消磁における通電電流のスイープレートが低く,マグネットの自己インダクタンスが大きい場合,従来のキャンセルコイルでは十分に除去できない場合があることがわかった.そこで,本稿では,コンデンサを用いた回路により,キャンセルコイルよりも高い精度で誘導電圧を除去する方法について述べる.

16-12 (時間: 14:05 - 14:18)
題名交流インピーダンス法を用いた新型イオンセンサの特性評価
著者*小森 達也, 小田 和代, 堺 健司, 紀和 利彦, 塚田 啓二 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 305
Keywordイオン選択性電極, ナトリウムイオンセンサ, 交流インピーダンス測定
Abstract現在,医療,環境,工業など幅広い分野においてイオンセンサを用いた各種イオンの検出がおこなわれている.なかでも臨床検査ではサンプルの少量化が求められ,それに伴いセンサの小型化が必要とされる.しかし,測定には電位の基準となる参照電極を用いる必要があるため,小型化には限界があった.そこで参照電極の不要な,イオン感応膜の電位勾配をイオン感応膜中の電極で計測する新型のイオンセンサを開発した.本研究では,この新型イオンセンサの応答機構を確かめるためにナトリウムイオンセンサを作製し,センサの感度及びインピーダンスの測定をおこなった.その結果,溶液の目的イオン濃度に対する膜電位とインピーダンスの関連性が得られた.