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平成23年度 (第62回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1102  16. 計測-(1)
日時: 2011年10月22日(土) 10:30 - 11:48
部屋: Nexus21 607室 (→地図)
座長: 槇 弘倫 (広島工業大学)

16-1 (時間: 10:30 - 10:43)
題名統計的検定を用いた非定常風雑音統計量の一推定法と音響信号検出
著者畠山 一達, *山口 裕之 (近畿大学工学部電子情報工学科)
Pagepp. 289 - 290
Keyword風雑音, 音響信号処理, ベイズ推定, 非線形回帰, 統計的検定
Abstract本研究は非定常風雑音混入下の音響信号検出問題に対する一試みである。まず風雑音の原因である風そのものに着目することにより、分布予測の立場から風速から風雑音統計量を推定し、如何に風雑音混入下の音響計測データから対象の音響信号のベイズ推定を求めるかの一手法を提案する。具体的には、まず区間を局所と大局に分け、局所の時間区間における非線形回帰モデルの次数選定法を現象の非ガウス特性も反映した形で提案すると共に、新たな統計的検定法で局所区間におけるモデル選択法を、理論ならびに実験的立場から提案する。

16-2 (時間: 10:43 - 10:56)
題名盲学校の理科実験で用いる化学反応観察装置
著者*岡田 秀希 (山口大学 工学部 電気電子工学科)
Pagep. 291
Keyword盲学校, 理科実験, 化学反応
Abstract盲学校の理科の実験の中で,化学反応のように視覚でしか観察できない現象を学習し理解させるのは非常に困難である.従来使われてきた器具は本来が日常生活上の用途で,その機能は光の明暗検出のみで色を識別できず,教具としてはまったく不十分であった.今回,汎用のカラーセンサを検出部に用いた化学反応の観察のための補助装置を開発した.反応前後の水溶液の色の変化を,触覚を介して利用者に提示する機能を有する.児童・生徒が能動的に実験を進められることで,達成感を含め教育効果が大幅に向上することが期待される.

16-3 (時間: 10:56 - 11:09)
題名The Characteristics of the Portable GPS Data Logger to Analyze the Small Fishing Boat Movements
著者Kuniharu Okuda, Jyunji Kawasaki, *Satoshi Kawatsu, Masatoshi Sakaide (National Fisheries University)
Pagep. 292
KeywordGPSデータロガー, 漁船動向, 測定精度
Abstract小型漁船の操業中における動向を解析するために、携帯型GPSデータロガー(PGPS)の活用を試みた。そのため、2つのPGPSを船首尾線上に取り付け、ディファレンシャル方式によって漁船の船首方向を得る手法を採用した。静止実験及び移動実験による測定精度解析の結果、船首方向が精度良く求められた。このことにより、PGPSは簡単に取り付けることができ、また比較的安価に、同時に多くの漁船の動向情報が得られることが分かった。

16-4 (時間: 11:09 - 11:22)
題名コルピッツ発振器を用いた回転角度検出システムに関する研究
著者*黒河 卓弘, 田中 亨, 山内 将行 (広島工業大学工学部電子情報工学部)
Pagepp. 293 - 294
Keyword回転角度計測システム, プリンテッド・スパイラル・インダクタ
Abstract本研究では,ボルトなどの緩みを検出することを想定し,安価で小スペースに設置が可能であり,比較的精度よく検出できる,印刷技術で回路構成が可能なスパイラルインダクタを用いた,ワッシャのように挟めるシステムを提案する。スパイラルインダクタは,構造的に平面で薄いため,重ねやすく,その間に発生した相互インダクタンスが利用しやすいといえる。この,スパイラルインダクタの重なり具合が変化すれば,その間に発生している相互インダクタンスも変化すると考えられる。よって,例えばこれらを用いてフィルタ回路や発振回路などを構築すれば,変動が検出でき,回転角度が検出できると考えられる。

16-5 (時間: 11:22 - 11:35)
題名プリンテッド・スパイラル・インダクタを用いたコルピッツ発振器による開口角度の計測に関する研究
著者*森下 慎哉, 山内 将行, 田中 亨 (広島工業大学工学部電子情報工学科), 田中 衞 (上智大学理工学部情報理工学科)
Pagepp. 295 - 296
Keywordスパイラルインダクタ, 角度計測

16-6 (時間: 11:35 - 11:48)
題名LEDを光源とする芝の光学的簡易生育状況計測箱の通年経日測定
著者*沖 慎之介 (福山大学 大学院 工学研究科 電子・電気工学専攻), 香川 直己 (福山大学 工学部 電子・ロボット工学科), 田辺 和康 (福山大学 工学部 建築・建設学科)
Pagep. 297
Keyword植生, 光学計測, 芝, 緑化基盤材, 簡易計測
Abstract土木工学の分野において土壌の土砂流出の防止や,景観整備のために芝等の植物が用いられている.荒廃した土地においても植物の育成を可能にする緑化基盤材の研究が行われており,著者の一人(田辺)は産業廃棄物のリサイクルによる緑化基盤材の開発を行っている.そこで本研究では緑化基盤材の特性や効果を芝の植生状態から評価できる光学的簡易計測システムの開発を目指している.今回,昨年の報告から引き続き経日計測を行い,一年を通した計測結果が出たため報告する.