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平成23年度 (第62回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1004  13. 電子回路-(2)
日時: 2011年10月22日(土) 14:30 - 15:48
部屋: Nexus21 601室 (→地図)
座長: 重広 孝則 (広島工業大学)

13-5 (時間: 14:30 - 14:43)
題名MOSジャイレータを用いた定抵抗全域通過回路
著者*宮川 慎也, 沖根 光夫 (広島工業大学)
Pagep. 282
Keywordジャイレータ, 定抵抗, 全域通過回路
Abstract筆者らは先にMOSFETを用いた多端子対ジャイレータについて提案し,受動LCフィルタのシミュレート回路について示した.小文ではこのMOSジャイレータを用いて定抵抗全域通過回路について提案し,SPICEによって振幅,位相,入出力インピーダンス特性を調べている.

13-6 (時間: 14:43 - 14:56)
題名LCシミュレーション形伝送零点を持つ高域フィルタ
著者*横山 暢大, 沖根 光夫 (広島工業大学)
Pagep. 283
KeywordLCシミュレーション, 高域フィルタ, 有極形, MOSFET
AbstractLCフィルタの低素子感度性を受け継ぐLCシミュレーション形フィルタに注目し,MOSFETによる積分器と反転回路を用いて有極形高域フィルタの一構成法を提案している。実際の回路構成に際してはnMOSとpMOSを使用することによりMOSFETの個数を削減している。

13-7 (時間: 14:56 - 15:09)
題名MOSFETを用いた電流モードBiquad回路
著者*村尾 駿太, 小林 亨, 沖根 光夫 (広島工業大学)
Pagep. 284
Keywordバイカッド回路, 反転積分器, カレントミラー
Abstract本研究ではMOSFETを用いて2次の各種フィルタ関数が実現できる電流モードBiquad回路について提案する.回路は少数のMOSFETによる積分器と反転回路で構成し,コンデンサの広がりを抑えた高Q用回路の設計についても示している.

13-8 (時間: 15:09 - 15:22)
題名LSIの出力I/Oノイズの一解析
著者*秋峯 慎司 (福岡工業大学 大学院工学研究科 管理工学専攻), 松原 裕之, 森園 哲也 (福岡工業大学 情報工学部)
Pagep. 285
Keyword出力I/Oノイズ
AbstractLSIの高速化と低電圧化に伴い,LSIの出力I/Oノイズに由来する電圧変動やジッタが問題となっている[1].本発表では出力I/Oノイズの一種であるVoLノイズに着目する。隣接I/Oの動作を変化させたときのVoLノイズ波形とそのVPP値を解析する.

13-9 (時間: 15:22 - 15:35)
題名ペアトラセルアレイの特性解析
著者*樋口 直哉, 寺田 和夫, 永光 正知 (広島市立大学院情報科学研究科創造科学専攻集積回路デバイス講座)
Pagep. 286
Keywordしきい値電圧ばらつき, MOSFET
Abstract近年LSIの更なる高速、高集積化のため微細なMOSFETの開発が求められているが、微細化に伴いMOSFETのしきい値電圧がばらつくことが問題となっている。その大きさを簡単に求めることができ、製造プロセスモニタ回路として使えるペアトラセルアレイと呼ばれる回路が先行研究で提案された。本研究ではペアトラセルアレイを用いてしきい値電圧ばらつきを近似式から求め、その値の精度について評価を行った。しきい値電圧のばらつきが大きくなるとペアトラセルアレイで求めた値の精度が落ちるため、その大きさをシミュレーションを用いて求めた。

13-10 (時間: 15:35 - 15:48)
題名格子状に結合された発振器に見られる交互逆相同期状態における位相反転波動の伝搬速度に関する研究
著者*國廣 成功, 油谷 仁志, 山内 将行 (広島工業大学工学部電子情報工学科)
Pagepp. 287 - 288
Keyword結合発振器, 同期現象
Abstract東南アジアに生息する蛍の集団発光や鰯の大群など,同期現象は自然界で数多く見られる現象である。また,同期現象は心臓のペースメーカー細胞や体内時計などでもみられ,生物学,生理学的に非常に重要な役割をしている。従って,同期現象を解明することは非常に重要であると言える。我々は,この同期現象を発振器を格子状に結合した回路を用いて解析を行ってきた。以前の研究において,この回路上で,定常状態で隣接した発振器間の位相状態を同相同期から逆相同期,または逆相同期から同相同期へ切り替え続ける波である位相反転波動を観測した。本研究では,van der Pol発振器を格子状に結合した回路において,実回路実験とシミュレーションを用いて位相反転波動の観察を行う。さらに,シミュレーションを用いて,交互逆相同期状態における位相反転波動の伝搬速度と結合係数の関係を明らかにする。