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平成23年度 (第62回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1002  18. 信号処理
日時: 2011年10月22日(土) 10:30 - 12:01
部屋: Nexus21 601室 (→地図)
座長: 山岸 秀一 (広島工業大学)

18-1 (時間: 10:30 - 10:43)
題名相関情報に基づく離散ウェーブレット領域における情報埋め込み法
著者*藤井 淳広, 中本 昌由 (広島大学大学院工学研究科), 棟安 実治 (関西大学システム理工学部), 大野 修一 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 267 - 268
Keyword相関情報, 離散ウェーブレット, 情報埋め込み
Abstractインターネットの普及に伴い誰でも手軽にディジタルコンテンツにアクセスすることが可能になりつつある.一方で,ディジタルコンテンツの不正なコピーや配布が問題となっている.電子透かしは,ディジタルコンテンツに透かし信号を埋め込むことによって著作権を保護する手法として注目を集めている.本論文では,相関検出器とHVSに基づくDWT領域埋め込み型画像電子透かしに対し,埋め込み容量を増大させる手法を提案した.提案手法では,埋め込み手法と検出手法を修正し,相関の絶対値によってビット判定を行う方法を提案した.計算機シミュレーションにより,提案手法は従来手法よりも埋め込み可能なビット数が増大することを示した.

18-2 (時間: 10:43 - 10:56)
題名最大極半径制約下における縦続型IIRディジタルフィルタの設計
著者*六車 修二, 中本 昌由, 大野 修一 (広島大学大学院 工学研究科)
Pagepp. 269 - 270
KeywordIIRフィルタ, 安定三角形, 縦続型
Abstract縦続型フィルタは,通常,2次以上の高次伝達関数を2次セクションごとに因数分解し,2次セクションを縦続に接続して実現される.フィルタの各係数が無限語長の場合,極とゼロ点の組み合わせと2次セクションの並び方はどのように組み合わせても等価であるが,固定小数点演算のハードウェア上では,これらは異なった特性を示す.よって,ペアリングとオーダリングを最適化することにより,丸め雑音を低減化することができる.本研究では,周波数領域において与えられた所望の特性を近似するIIRフィルタの有理伝達関数を縦続型で簡易的に設計できた.

18-3 (時間: 10:56 - 11:09)
題名DVD-RAMの再生データ信頼性解析
著者*只野 善裕, 吉村 徳泰, 古川 輝雄 (広島工業大学)
Pagep. 271
KeywordRS-PC, ECC処理, m_RS-PC, DVD_RAM
AbstractDVD-RAMの再生誤りの再現性を測定し、測定結果の同時誤りデータを利用した誤り訂正処理法を検討した。まず、多数ディスク(19枚)の指紋誤り(大中小)ディスクを用いて、2台のドライブでの再生誤り再現性を計測し、複数同時誤りの相関度を測定した。この同時誤り情報を利用したRS-PC誤り訂正符号フォーマットの修正フォーマット(m_RS-PC法と称する。)を検討した。実験ではRS-PC法では訂正できない残存誤りの多くが、m_RS-PC法では訂正処理された事が確認できた。このm_RS-PC法のアルゴリズムと多数ディスクでの誤り訂正能力改善結果を示した。

18-4 (時間: 11:09 - 11:22)
題名記録符号の特性改善の一考察
著者*吉村 徳泰, 只野 善裕, 古川 輝雄 (広島工業大学)
Pagep. 272
KeywordDCフリー性能, DSVrms, ガロア体加算, SDS法, SDSv2法
AbstractEFM_PLUS記録符号はDCフリー性能が元データに依存する欠点があり、改善方法として、記録時に複数のシード値をもつM系列データをガロア体加算して符号化処理を行い、DSVrms値が小さいシード値パターンを選択する方法などが提案されている。今回、元データバイト値が88以上か否かの判定関数val1[]とその重みづけ関数val2[]を用いることにより、EFM_PLUS符号化処理を経ないアルゴリズムを検討した(SDSv2法と仮称する)。DVD装置相当のセクター2K(2048)バイト時で、10種類のランダムデータでDCフリー特性(DSVrms)の改善結果を確認した。

18-5 (時間: 11:22 - 11:35)
題名Particle Swarm Optimizationを用いたIIRフィルタの有限語長最適設計に関する研究
著者*上口 浩司, 土井 章充, 加藤 浩介 (広島工業大学)
Pagep. 273
Keywordデジタルフィルタ, 有限語調設計, PSO
Abstract本研究ではParticle Swarm Optimization(PSO)を用いてフィルタの離散最適係数を導出する手法を提案する.各個体の位置と速度を更新しながら最適解を探索した結果, 最小二乗法による最適連続係数の単純丸めと比較して大幅に良好な特性をもつフィルタが得られることを確認した.

18-6 (時間: 11:35 - 11:48)
題名ベイズ確率の導入による実環境下での音声信号に対する騒音除去
著者*折本 寿子, 生田 顕 (県立広島大学 経営情報学部)
Pagepp. 274 - 275
Keyword騒音除去, 音声認識
Abstract騒音源の方向が特定できない高騒音環境下において,騒音スペクトルの事前情報やピッチ検出が不要な,単一マイクロホンのみを用いる騒音除去法について検討を行う。実環境下での音声認識を可能にするため,騒音変動のガウス性や白色性などの前提を必要とせず,しかも騒音の統計情報が未知でかつ音声の時間的変動形態が未知の場合でも適用できる新たな騒音除去法を提案する。さらに,騒音混入下での音声データに本手法を適用することにより,実験的にもその有効性を確認している。

18-7 (時間: 11:48 - 12:01)
題名時間周波数平面上の倍音パターンと 自己相関に着目した採譜システム
著者*谷脇 真琴, 船本 翔, 深山 幸穂 (広島工業大学 工学部 電気・デジタルシステム工学科)
Pagepp. 276 - 277
Keyword時間周波数解析, 状態推定, 自己相関, 採譜, 音楽情報処理
AbstractAn algorithm for music transcription system that projects music signal onto the time-frequency plane applying Gabor wavelet transform shall be introduced. The system is also applying adaptive state estimation technique for actually played pitch names to cope with tones including considerable harmonics. In addition, the system identifies tempo and note lengths with referring autocorrelation of magnitude on the time-frequency plane.