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平成23年度 (第62回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0904  10. 通信システム-(2)
日時: 2011年10月22日(土) 14:30 - 15:48
部屋: Nexus21 511室 (→地図)
座長: 冨里 繁 (岡山大学)

10-7 (時間: 14:30 - 14:43)
題名地上ディジタル放送の遅延プロファイル測定において遅延時間がサンプリング間隔の非整数倍時に生じる誤差の検討と対策
著者*猪原 智志, 生岩 量久, 神尾 武司, 藤坂 尚登 (広島市立大学), 来山 和彦 (NHKアイテック大阪支社)
Pagepp. 259 - 260
Keyword地上ディジタル放送, 遅延プロファイル, サンプリング間隔, 非整数, 誤差
Abstract地上ディジタル放送の遅延プロファイル測定においてはレベルの測定精度を±1dB以内とすることが求められている.しかしながら,遅延波の遅延時間がサンプリング間隔の整数倍でない場合,すなわち遅延時間に端数が生じる場合には,遅延波インパルスレベルに誤差を生じる.この誤差は所要測定精度を確保するためには無視できないものであるため,遅延時間端数と誤差の関係について検討し,誤差を表す理論式を導くとともに,精度を高めるための補正方法を提案する.

10-8 (時間: 14:43 - 14:56)
題名エルビウム添加ファイバ増幅器における過渡応答特性の 励起光波長依存性
著者*松永 怜磨, 長岡 大樹 (島根大学大学院総合理工学研究科), 増田 浩次 (島根大学)
Pagep. 261
KeywordEDFA, AGC, 過渡応答
Abstract高速・大容量通信サービスを支える光通信ネットワークの高安定化において,光ノード及び光中継器で使用される光増幅器の動的利得一定制御(AGC)は必要不可欠な技術である.エルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA)のAGCとしては,幾つかの方法が報告されているが,励起光パワーのフィードバック(FB)を用いた方法が良く用いられている.本論文では,そのFB 型AGCに関し,EDFAにおける過渡応答特性の最適励起光波長の明確化を目指した基本検討を行った.その結果,応答時定数に関しては,基本特性として励起光波長依存性を持たないことがわかった.一方,所要励起光パワーは励起光波長の短波長側の方が大きいことが明らかになった..

10-9 (時間: 14:56 - 15:09)
題名Reed-Solomon符号を用いた協力通信方式によるブロードキャスト通信の性能評価
著者*小林 秀次, 榊原 勝己, 武次 潤平 (岡山県立大学 情報工学部 情報通信工学科)
Pagep. 262
Keywordブロードキャスト, リード・ソロモン符号, 協力通信
Abstractマルチホップ無線ネットワークにおいて,ブロードキャスト通信はネットワーク内の全端末に同一の情報を伝送することを目的としており,経路探索等に用いられる.しかしながら,受け取った情報パケットに誤りが含まれていた場合,情報を正しく受信することができず,性能の劣化をまねいてしまう.これは,誤り訂正符号を用いることで防ぐことが可能である.本稿では,パケットの誤りによる性能の劣化を抑えるために,Reed-Solomon符号をブロードキャスト通信に適用する.格子型のネットワークトポロジーに対し,情報の到達率が大きく改善されることを示す.

10-10 (時間: 15:09 - 15:22)
題名CSMA/CAにおける隣接端末間距離と送信電力制御に関する検討
著者*鈴木 悠太, 武次 潤平, 榊原 勝己 (岡山県立大学 情報工学部 情報通信工学科)
Pagep. 263
KeywordCSMA/CA, RTS/CTS, 送信電力制御
Abstract自律分散型のアクセス制御方式であるCSMA/CAの性能を劣化させる要因として,隠れ端末問題とさらし端末問題が知られている.特にアドホックネットワーク環境でのこれらの問題に対し,通信範囲,キャリアセンス範囲,干渉範囲を考慮した検討が行われている.本稿では,CSMA/CA 方式において干渉範囲を考慮し,RTS/CTSおよび送信電力制御を用いて隠れ端末問題およびさらし端末問題の低減を目指す手法に注目する.そして,計算機シミュレーションによりRTS/CTSおよび送信電力制御を用いない方式との比較を行い,隣接端末間距離と送信電力制御の有効性との関係について検討する. 本稿では,CSMA/CA方式においてRTS/CTSおよび送信電力制御を用いる方式の隣接端末間距離とキャリアセンス範囲の関係を示し,送信電力制御が有効となる条件を示した.

10-11 (時間: 15:22 - 15:35)
題名ランダム長信号を用いた隠れ端末問題対策法の改良
著者*山本 健人 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科), 稲井 寛 (岡山県立大学情報工学科)
Pagep. 264
Keyword隠れ端末問題, RTS/CTS, 無線LAN
Abstract無線LANのスループットを低下させる原因として隠れ端末問題がある. この問題を解決するために,送信予約にランダム期間ジャム信号を用いる方式を提案しRTS/CTSに比べ大きくスループットを向上することが出来たが,端末数の増加に伴いスループットが低下してしまう事が分かった. 本研究では端末がある確率で送信予約を先送りにすることで、端末数が増加した場合にランダム長信号が長時間連続することを回避することを提案し,端末数が多い場合でもスループットの低下を抑える事が出来た.

10-12 (時間: 15:35 - 15:48)
題名優先権付きアクセス方式EDCAにおける下りフローのスループット向上法
著者*舩越 紀成, 稲井 寛 (岡山県立大学 情報工学部)
Pagep. 265
Keyword無線LAN, IEEE802.11e, TXOP