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平成23年度 (第62回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0404  19. 情報数理-(3)
日時: 2011年10月22日(土) 14:30 - 15:35
部屋: Nexus21 506室 (→地図)
座長: 岩本 宙造 (広島大学)

19-13 (時間: 14:30 - 14:43)
題名ProbCutの確率法への応用
著者*佐々木 貴史 (島根大学大学院), 小林 康幸 (島根大学)
Pagepp. 115 - 116
Keywordゲーム木探索, ProbCut, 確率法, 枝刈り
Abstract将棋,囲碁,チェス,オセロなどの二人零和完全ゲームでは,数手先の状況を読み,より良い手を選択する必要がある先読みのための基本的なゲーム木探索手法として,ミニマックス法がよく知られている.本研究では,ミニマックス法に代わる手法として提案された確率法について説明し,確率法の機能の拡張として,ProbCutを用いることを提案する.ProbCutとは1995年にMichael Buro氏が提案した前向き枝刈り手法である.この手法は浅い探索の返り値と深い探索の返り値との関係に深い相関があると考え,探索の枝刈りに利用しようというものである.この手法はα・β法との相性が良いが,本研究では確率法との組み合わせで実験を行った.

19-14 (時間: 14:43 - 14:56)
題名局面評価関数を使うUCT探索法の改良
著者*川島 哲哉 (島根大学大学院), 小林 康幸 (島根大学)
Pagepp. 117 - 118
Keywordゲーム木探索, UCT, 局面評価関数, オセロ
Abstract新たなゲーム木探索法としてモンテカルロ木探索,その中でも特にUCTが成功を収め広く研究されている.だが主なターゲットであるコンピュータ囲碁では局面評価関数の計算が困難であるため,局面評価関数を使ったUCT の研究は行なわれていたが,UCB値に直接局面評価関数を加える研究は今まで行なわれていなかった. 本研究では新たに局面評価関数をUCB値に加える手法を提案した.その実験としては,比較的簡単に局面評価関数が作れるオセロに提案手法を実装し評価を行なった.その結果,提案手法は従来に単純なUCB値を使うUCTと比較して圧倒的な性能を示しその有効性が実証された.

19-15 (時間: 14:56 - 15:09)
題名人間ドック受診者スケジューリングのための総合病院における検診時間の測定と検討
著者*浅野 真考, 大木 誠 (鳥取大学工学部電気電子工学科)
Pagep. 119
Keywordスケジューリング
Abstract現在、総合病院で行われている人間ドックは検査項目が10程度あり、受診者の検査の振り分けは専任の看護師などの人手(スケジューラ)によって行われる。スケジューラは、検査時の待ち人数によっては検査順序を変更し、待ち時間の短縮を心がけている。しかし、受診者ごとに検査時間は異なるため、一部の受診者が多くの待ち時間を負担するケースも発生する。受診者の検査の振り分けを計算機で行うことで公平な待ち時間の負担、全体の検査に要する時間短縮が期待できると考えている。本研究では、計算機を用いた自動スケジューリングとの比較検討を行う目的で、人手による振り分け作業を行った場合の、実際に検診に要した時間や待ち時間を測定する。

19-16 (時間: 15:09 - 15:22)
題名逐次拡大体F(24)2を用いたAESのSubBytesにおける効率の良い演算
著者*森岡 恵理, 根角 健太, 野上 保之 (岡山大学)
Pagepp. 120 - 121
Keyword共通鍵暗号, AES, SubBytes, 逆元計算
Abstract線形解読法の発見によりDES(Data Encryption Standard)に替わる共通鍵暗号としてAES (Advanced Encryption Standard)が選定されて以来,そのFPGA実装などの研究が多くなされている.AESの処理は内部でSubBytes,ShiftRows,MixColumns,AddRoundKeyの4つの段階に分かれており,線形性を崩すためのSubBytesと呼ばれる処理に大半のコストがかかる.AESでは入力データを8bitsごとに区切り,それを有限体F2^8の元とみなす.SubBytesではF2^8上の乗算に関する逆元計算が用いられており,その計算においてF2^8と同型な逐次拡大体を用いた方が有効であると言われている.本稿では演算の高速化を目的とし,様々な法多項式と基底を組合せたの構成を行う.そして,それらに関するクリティカルパス遅延と回路規模による性能を比較し,最適な構成方法を示す.

19-17 (時間: 15:22 - 15:35)
題名エレベータシステムのCPN Toolsを用いた省エネルギーに関する一考察
著者*上田 滝平 (山口大学大学院理工学研究科), 石田 憲秀 (山口大学工学部), 山口 真悟 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 122
Keywordエレベータ, ペトリネット, エネルギー, シミュレーション, CPN Tools
Abstract本稿ではカラーペトリネット解析ツールの一つであるCPN Toolsを用いてエレベータシステムをモデル化し, シミュレーションにより消費エネルギーを予測する方法を提案する.