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平成23年度 (第62回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0302  23. 画像処理-(1)
日時: 2011年10月22日(土) 10:30 - 12:01
部屋: Nexus21 505室 (→地図)
座長: 玉木 徹 (広島大学)

23-1 (時間: 10:30 - 10:43)
題名GPGPUを用いた画像の座標変換処理高速化手法の実装と評価
著者*入江 豪, 籠谷 裕人, 杉山 裕二 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagepp. 65 - 66
KeywordGPGPU, GPU, 画像処理, 射影変換, テクスチャマッピング
Abstract本論文では,画像の座標変換処理のうち,射影変換とテクスチャマッピングにおいてGPUでの処理を行うことで各画像処理をCPUでの処理と比較して高速に実行することを目標とする実装と評価を行った. 実行結果は射影変換においてGPUはCPUの約1/2の実行時間となり,コンスタントメモリの使用によってさらに実行時間が約2/3となった.また,テクスチャメモリを使用することで使用しない場合と比較して約1/7の実行時間となった.テクスチャマッピングにおいては,ポリゴンの大きさが大きくなるとGPUで処理を行ったほうが処理時間が短くなるという結果になった.また,テクスチャメモリを使用すると実行時間が約1/2となった.

23-2 (時間: 10:43 - 10:56)
題名画像の回転処理に対して耐性のある 相関利用型電子透かしに関する研究
著者*熊谷 竜馬, 土井 章充 (広島工業大学)
Pagepp. 67 - 68
Keyword相関関数, 電子透かし, パッチワーク, Haar, DWT
Abstract本研究では主に回転処理の耐性もつ画像についての電子透かし埋め込み法について考える. クロッピングや回転した場合に透かし信号が検出できなくなる要因は,埋め込んだ位置が変化してしまうことにある. そこで,画像をブロックごとに分割し,全てのブロックへ対し同じの埋め込み処理を行う. そして分割されたブロックの位置の判別を可能にする情報を分散して埋め込む. このようにすることでブロックごとの情報を元に透かし信号のある位置を特定し,検出することを可能とする.

23-3 (時間: 10:56 - 11:09)
題名非等方バンドパストリラテラルフィルタによる芸術風画像の生成
著者*吉田 悠人 (広島工業大学/情報システム科学), 張 暁華 (広島工業大学/知的情報システム学科)
Pagepp. 69 - 70
Keywordバイラテラルフィルタ, トリラテラルフィルタ, 非等方バンドパスフィルタ, NPR手法
Abstract近年、実写画像から水彩画や油絵などの芸術風画像を生成するNPR(Non-Photorealistic Rendering)の研究が盛んに行われている。本論文では実写画像を用いて芸術風画像を生成する新しいNPR手法を提案する。この手法のアルゴリズムは主に以下の2つのステップから構成される。まず元画像にトリラテラルフィルタを適用し、エッジに対して垂直となる非規則的なブロックを生成する。次に非等方バンドパスフィルタで主要な固有ベクトルに沿って流れを生成させ、流線に沿って画像が平滑化されるように適用させる。非等方バンドパスフィルタで、一定の周波数のみを通過させ、その範囲外の周波数を減衰させることで芸術風画像として画像の特徴をより滑らかに表現できる効果がある。この提案手法は画像領域を異方的に平滑化しながら、効率的に画像構造を保存する。

23-4 (時間: 11:09 - 11:22)
題名静止画の電子透かしへのWebP圧縮による攻撃の評価と分析
著者*山口 裕一郎 (岡山大学大学院自然科学研究科), 藤井 勇紀 (岡山大学工学部通信ネットワーク工学科), 日下 卓也 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 71
Keyword電子透かし, WebP圧縮, 誤り訂正符号, JPEG圧縮
Abstract画像や音声などのデジタルコンテンツの不正コピーによる著作権侵害が深刻化しており, その対策として電子透かし技術が盛んに研究されている. しかし,電子透かしが埋め込まれたデジタルコンテンツに対して攻撃と称される何らかの改ざんが行われると, 透かし情報を正確に取り出すことができなくなるという問題がある. そこで, 電子透かしの性能を向上させるために誤り訂正符号を応用した研究も多く行われている. 本研究では, 静止画の電子透かしを対象とし, 攻撃としてGoogle社が開発しているWebP圧縮を用いた場合に生じる透かし情報への影響について評価・分析を行い, 他の圧縮方式を攻撃として用いた場合と画質劣化の観点から比較を行う.

23-5 (時間: 11:22 - 11:35)
題名全周動画像生成用多眼カメラにおけるカメラ配置の検討
著者*堀井 俊彰 (岡山県立大学大学院/情報系工学研究科), 横川 智教, 佐藤 洋一郎 (岡山県立大学/情報工学部)
Pagep. 72
Keyword全周動画像, 多眼カメラ, カメラ故障, 多面体
Abstract当研究室では,多眼カメラで取得した複数の動画像を合成することにより,モザイク画像として全周動画を生成するシステムを開発している.特に,カメラの故障を対象とした耐故障性の向上を指向していることから,本研究室では,カメラの配置について検討している.

23-6 (時間: 11:35 - 11:48)
題名結合ガウス・マルコフ確率場モデルによる画像修復の為のサムプロダクト・アルゴリズムとメッセージ近似
著者*櫛部 勇気, 相田 敏明 (岡山大学大学院)
Pagep. 73
Keyword画像修復, ガウス・マルコフ確率場, エッジ, サムプロダクト・アルゴリズム
Abstract本講演では,結合ガウス・マルコフ確率場モデルによる,256 階調濃淡画像の画像修復について報告する.すなわち,ベイズ推定の枠組みに従い,原画像に対する事前確率では隣接画素の階調値間の類似性だけでなく,最近接画素間に存在し得るエッジも考慮している. 先行研究で採用された近似では, サムプロダクト・アルゴリズムを構成する2つのステップを経るとメッセージが閉じていないため, 閉じたアルゴリズムを可能にするメッセージの近似形を新たに発見し, より精度の高い近似を試みた.サムプロダクト・アルゴリズムと新たなメッセージの近似形による,画像修復アルゴリズムの構成と数値実験結果について報告する.

23-7 (時間: 11:48 - 12:01)
題名ネットワークカメラを用いた視線制御システムに関する研究
著者*中山 秀延 (津山工業高等専門学校), 薮木 登 (津山工業高等専門学校/情報工学科), 井上 浩行 (津山工業高等専門学校/機械工学科), 鷲見 育亮 (鳥取環境大学/環境学部情報システム学科), 築谷 隆雄 (松江工業高等専門学校/電気工学科)
Pagep. 74
Keyword画像処理, 視線制御
Abstract身体の不自由な障害者や高齢者など、電化製品へのリモコン操作が困難な人がいる。我々は、利用者がソファやベッド、椅子などに腰掛けた状態で、室内のなかにあるテレビや照明などの電化製品に視線を送ることにより、その製品を操作するシステムについて研究を行っている。本稿ではネットワークカメラを用いた視線制御システムについて検討を行い、ネットワークカメラ1台を導入し、システムの動作を確認した。今後は複数のネットワークカメラの利用について検討を行っていく。