題名 | Leave-out-half クロスバリデーションに基づいたウェーブレット縮小推定における解像度レベルの感度解析 |
著者 | *肖 霄, 土肥 正 (広島大学) |
Page | p. 3 |
Keyword | ウェーブレット, NHPP, 適合性評価, 感度解析, 閾値 |
Abstract | 非同次ポアソン過程 (NHPP) に基づいたソフトウェア信頼性モデルの強度関数を推定するために,ウェーブレット縮小推定 (Wavelet Shrinkage Estimation; WSE) に基づいた方法が提案されている.WSE の推定精度に影響を及ぼすパラメータとして解像度レベル (resolution level) と閾値法 (thresholding) がある.先行研究では一種類の WSE に対して解像度レベルの感度解析を行い,それが小さいほど WSE の適合性が高くなる傾向にあるため,最適な解像度レベルを予備実験において求める必要があることが指摘されている.本稿では,先行研究で扱った他の 3 種類の閾値法に基づいた WSE に対して解像度レベルの感度解析を行い,WSE 全般を通して先行研究で得られた知見を再考する. |
題名 | ソフトウェアメトリクスに基づいた混合ポアソン信頼性モデルに関する考察 |
著者 | *池本 真也, 土肥 正 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻) |
Page | p. 4 |
Keyword | NHPP, メトリクス |
Abstract | 従来までに, ソフトウェアメトリクス情報を活用した信頼性評価の枠組みとして, Cox回帰やロジット回帰に基づいた非同次ポアソン過程モデルが提案されてきた. 本稿では, ソフトウェア強度関数を確定的ではなく確率変数として捉えることで, 一般線形回帰構造をモデル内に組込んだ混合ポアソンモデルを提案する. このような複雑なモデルにおいては, もはや尤度関数を解析的に求めることは困難となるので, 近似的にモデルパラメータの最尤推定を行うために擬似最尤法を導入する. 最終的に, 実際のテスト工程で観測されたフォールトデータとテストメトリクスデータを用いて, 提案モデルの有効性について検証する. |
題名 | パラメトリックブートストラップ法によるソフトウェアの最適リリース問題に関する考察 |
著者 | *徳本 俊介, 土肥 正 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻) |
Page | p. 5 |
Keyword | NHPP, ブートストラップ, 最適リリース問題 |
Abstract | ソフトウェア最適リリース問題は,開発されたソフトウェアをリリースする最適な時期を決定する問題であり, ソフトウェア開発プロジェクト管理の中で最も重要な意思決定問題である. 最適リリース時期の決定において不確実性を考慮することは重要である.先行研究では最尤法に基づいた点推定問題の代わりに, 最尤推定値からリリース時期の区間推定を近似的に求める方法について議論している. 一方, 区間推定に限らず, 推定量の確率分布を評価する代表的な頻度論的方法としてブートストラップ(BS)法がある. 本稿ではパラメトリックBS 法に着目し, ソフトウェア最適リリース時期の推定量の確率分布の特性を調べることでリリース判断の統計的支援を行う. |
題名 | ソフトウェアリリースゲーム:再考 |
著者 | *齋藤 靖洋, 土肥 正 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻) |
Page | p. 6 |
Keyword | ソフトウェアリリースゲーム, 混合戦略, サイレントゲーム |
Abstract | ソフトウェア製品の最適な出荷時期の決定は,ソフトウェア開発者にとって重要な問題の1つである.これに対し,従来ゲーム理論における射撃ゲームの考え方を応用することで,競争相手の存在する市場におけるソフトウェアリリース問題について定式化がなされ,最適な出荷戦略が求められてきた.しかしながら,導出されてきた混合戦略はある条件下で確率密度関数としての性質を満たさない可能性が残るなど,厳密な解を示しているとは言えない.これを踏まえ本稿では,従来の解を基に,より厳密な混合戦略を提案することを目的とする. |
題名 | ソフトウェアメトリクスを考慮した統一的なソフトウェア信頼性モデルの提案 |
著者 | *恵谷 勇介 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻), 岡村 寛之, 土肥 正 (広島大学大学院工学研究科) |
Page | p. 7 |
Keyword | ソフトウェア信頼性モデル, ロジスティック回帰, ポアソン回帰, ソフトウェアメトリクス |
Abstract | 非定常ポアソン過程に基づくソフトウェア信頼性モデルは,テスト工程で観測されたフォールト検出時間/個数データから容易にソフトウェア信頼度を見積もることができ,これまでに多くの研究がなされてきた.しかし,利用可能な統計情報の増加に伴い,様々な角度から有益な情報を取り入れたソフトウェアの信頼度の評価体系の構築の必要性が高まっている.本稿では,ロジスティック回帰を用いたソフトウェア信頼性モデルに,さらに岡村 らのポアソン回帰のアイデアにより静的メトリクスを用いて包括的に複数のモジュールを扱うことのできるソフトウェア信頼性モデルを提案する. |
題名 | 属性ベース暗号を利用したファイル名暗号化ビューアの提案 |
著者 | *後藤 めぐ美 (広島大学大学院総合科学研究科), 大東 俊博, 相原 玲二 (広島大学情報メディア教育研究センター) |
Page | pp. 8 - 9 |
Keyword | 属性ベース暗号, IDベース暗号, ファイルシステム, アクセス制御 |
Abstract | 組織内で情報共有を目的とするサーバにおいて、アクセス権の管理は重要である。従来の多くのシステムでは、サーバ上のみでセキュリティ管理が行われるため、サーバ管理者の負担が大きい。本研究では、暗号文ポリシー属性ベース暗号を利用して、アクセス権の設定をクライアント側に持たせるファイルシステムを提案する。本稿では、ファイルステムを利用するためのビューアの機能として、同一ディレクトリ内に異なるアクセス権のファイルが混在する場合、ファイルへのアクセス権とファイル名の表示権を一致させる機能について考案する。さらに、予備実験によって提案方式が実用的な時間で実行できることを示す。 |