(セッション表へ)

平成21年度 電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会

部門: セッション 2004  7. 電力系統I-(2)
日時: 2009年10月17日(土) 14:40 - 16:11
部屋: 講義棟 704室 (→地図)
座長: 佐々木 豊 (広島大学)

7-8 (時間: 14:40 - 14:53)
題名Ruby/Tkによる電力系統監視制御インターフェース
著者*竹本 直史, 永田 武 (広島工業大学)
Pagep. 678
KeywordRuby, Ruby/Tk, 電力系統監視制御, ユーザーインターフェース
Abstract近年,電力系統の複雑化に伴い,そのユーザーインターフェース(UI)も複雑になり,そのソフトウェア規模も拡大している。したがって,UIに関するソフトウェアを簡便に開発できる環境を提供することは重要なことである。 本研究では,ソフトウェア開発者がストレスを感じにくい言語であり,「一貫性」,「柔軟性」,「簡潔性」に従うように設計されていると言われているRubyを採用して,電力系統監視制御インターフェースへの適用性可能性の検討を行った。GUIの部分にはRubyライブラリの1つであるRuby/Tkを用いた。その結果,簡単なモデルではあるが,電力系統監視制御インターフェースの作成が可能であることが確認された。

7-9 (時間: 14:53 - 15:06)
題名発電機の出力制御を考慮した停電作業計画に関する研究
著者*塚上 裕貴 (広島大学 大学院工学研究科 複雑システム工学専攻), 川原 耕治 (広島工業大学 工学部 電気・デジタルシステム工学科), 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学 大学院工学研究科 複雑システム工学専攻), 朝原 春海 (中国電力 岡山電力所 制御課)
Pagepp. 679 - 680
Keyword停電作業計画, 発電機の出力制御, N-1過負荷, 供給信頼度, 系統構成
Abstractこれまで本研究室では、停電作業計画の自動化のために、停電作業における信頼度等を考慮した作業系統候補を作成するシステムを提案・開発し、実用化に向けての取り組みを進めてきた。提案システムは、作業時においても通常の運用時と同等な制約を満たす系統構成を生成することを目的としている。このため、生成時にN-1過負荷など運用制約を満たさなければ、その系統構成は候補と成りえない。しかしながら、作業時を一時的な状態として捉えるならば、発電機の出力制御を行うことで、制約違反を解消できる可能性がある。 そこで本研究では、発電機の出力制御を考慮した停電作業計画を提案し、シミュレーションによりその有効性の確認を行う。

7-10 (時間: 15:06 - 15:19)
題名Evolutionary Particle Swarm Optimization を用いた電力設備停止計画の立案に関する一考察
著者*弘中 弘, 川原 耕治 (広島工業大学)
Pagep. 681
KeywordEPSO, 電力設備停止計画
Abstract筆者らは、電力設備停止計画を種々の制約を満たす系統構成生成問題として捉え、常時系統に設備利用状況が近い系統構成を生成する手法を提案している。本研究では、常時系統周辺に存在する作業系統構成に対して、計画期間の信頼度が高くなるようにEPSOを用いて停止計画の立案を行ったので、これについて報告する。

7-11 (時間: 15:19 - 15:32)
題名離散化PSOによる電力設備停止計画立案に関する研究
著者*岡平 勇人, 川原 耕治 (広島工業大学)
Pagep. 682
Keyword電力設備停止計画, PSO, 最適化問題
Abstract電力設備停止計画とは作業時の供給信頼度低下を極力避け、要求された作業を種々の制約を考慮しながら適切に系統構成と作業日時の組み合わせを決定する計画である。停電作業を実現する系統構成は、無数に存在するため、供給信頼度を高くする計画を立案することは極めて重要である。本研究室では、最適化問題として、様々な手法の適用を試みている。そこで本稿では、進化型計算手法の1つであるParticle Swarm Optimization(以下PSO)を用いた電力設備停止計画の立案に関する考察を行ったので、これについて報告する。

7-12 (時間: 15:32 - 15:45)
題名PfGAによる停電作業計画立案に関する一考察
著者*吉本 真也, 川原 耕治 (広島工業大学)
Pagep. 683
KeywordPfGA, GA, 停止計画
Abstract安全かつ安定した電力を絶えることなく供給するために、電力設備の増設・補修・点検などが必要不可欠である。これらの作業は、供給信頼度を確保しながら行うため、系統の需要バランスを考え、計画的に行う必要がある。この作業日程を管理する計画を停電作業計画という。これまでに筆者らは、組合せ最適化問題として定式化を行い、GAを用いた解法を提案している。しかし、交叉や突然変異などパラメータの設定が煩雑な上に、問題規模に応じた調整も必要となる。そこでパラメータ設定の不要なGAとして提案されているPfGA(Parameter-free GA)を適用し、その有効性を確認したので報告する。

7-13 (時間: 15:45 - 15:58)
題名日影の影響を考慮した家庭用太陽光発電のモデル化に関する基礎検討
著者川原 耕治 (広島工業大学), *和泉 大理 (広島工業大学 大学院 工学系研究科 電気電子工学専攻)
Pagep. 684
Keyword太陽光発電, Simulink
Abstract太陽光発電は、電力規制緩和や環境への配慮から一般家庭への普及が期待されている。しかし、導入コストは量産効果や政策等で低下しているとはいえ、1kWあたり60万円前後と高価である。また、簡易発電量シミュレーションにより費用対効果を予め知ることはできるが、都市部など設置場所によっては日陰が生じる場合もあり、正確に推定することは難しい。そこで本研究では、影の影響を考慮した発電モデルの製作をMatlab/Simulinkを用いて行った。また、発電シミュレーションを行い計測値と比較し考察を行ったので、これについて報告する。

7-14 (時間: 15:58 - 16:11)
題名配電系統信頼度評価支援システム構築について
著者*瀬戸 祐樹, 川原 耕治 (広島工業大学)
Pagep. 685
Keyword配電系統, 信頼度評価
Abstract化石燃料費の高騰や環境への配慮から,自然エネルギーを利用した分散電源の配電系統への接続が拡大すると予想される。このような状況下においても,電力の安定供給は必須であるため,配電系統の信頼度評価とこれに基づく改善は鋭意進めなければならない。筆者らは,これまでにリファレンスネットワーク概念に基づく配電系統信頼度評価支援ツールを構築してきた。本稿では,このツールをベースに分散電源を考慮した配電系統の信頼度評価を行うための基礎的検討を行ったのでこれについて報告する。