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平成21年度 電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会

部門: セッション 2002  8. 電力系統II, 発送配電・新エネルギー
日時: 2009年10月17日(土) 10:10 - 11:54
部屋: 講義棟 704室 (→地図)
座長: 川原 耕治 (広島工業大学)

8-1 (時間: 10:10 - 10:23)
題名風力発電観測システムの保守・メンテナンスのための一考察
著者*前川 智紀, 鷲見 育亮, 高濱 勝利 (鳥取環境大学), 藪木 登 (津山工業高等専門学校), 築谷 隆雄 (松江工業高等専門学校)
Pagepp. 653 - 654
Keyword家庭用小型風力発電機, 電気蓄積用バッテリー, メンテナンス, WEBコントローラー
Abstract近年,環境問題に対する関心から家庭用小型風力発電機の認識が高まり,家庭用小型風力発電機を設置・検討する家庭が増加している.鷲見研究室では学内に風力発電機を設置し,観測システムが設置されている通称「風車小屋」内にWEBカメラを設置して,風車の状況を見ることができるような風力発電観測システムを構築し,その運用・管理について研究を行っている.ある日突然この風力発電観測システムが『発電状況が更新されない』というような動作停止を起こす現象が起きた.停止原因の調査を行った結果,バッテリーの劣化が原因であることが分かった.このような突然停止などの異常停止に対して故障個所の即応的な発見と対応できるように家庭用小型発電機の家庭での簡易的な保守・メンテナンスの手法の研究が主な目的である.

8-2 (時間: 10:23 - 10:36)
題名地場産廃タオル炭素材を用いたEDLC電極の性能評価
著者*宮内 肇, 石田 直之 (松江工業高等専門学校 電気工学科), 内田 孝幸 (佐藤工務所), 鈴木 純二 (松江工業高等専門学校 数理化学科), 福間 眞澄 (松江工業高等専門学校 電気工学科)
Pagep. 655
KeywordEDLC, 廃タオル, 炭素材
Abstract電気二重層キャパシタ(EDLC)の電極には主に活性炭が用いられている。一方、廃タオルを使った炭素材が地元企業により低コストで製造されている。この炭素材がEDLC電極として利用できれば、地場産業の活性化に繋がる。EDLC電極は活物質、導電助剤、結着剤を混錬し、シート状に圧延することで作製される。これらの材料の混合比は、導電性、電極抵抗、電解液の浸透性から、電気二重層容量を増減させる。 本研究では、実際に電極を作製し、主材料である廃タオル炭素材とその他の補助剤の混合比を変化させ、材料の性能を引き出すための最良の条件を探し出すことを目的とした。

8-3 (時間: 10:36 - 10:49)
題名住宅用太陽光発電システム大量導入時の小規模電力系統における三相不平衡に関する研究
著者造賀 芳文, *石上 明賢, 栗原 一憲, 佐々木 豊, 餘利野 直人 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 656 - 657
Keyword三相不平衡, 小規模電力系統, 住宅用太陽光発電
Abstract近年,電力自由化・環境問題への配慮から分散型電源への関心が高まってきている.しかし,分散型電源を系統に直接連系する際に既存の系統への悪影響が懸念されている.その対策の1つに,小規模電力系統という概念があり,現在実用化への研究が進められている.しかし,実用化には未だに多くの問題があり,その一つに自立運転制御時の三相不平衡の問題がある. また,近年の政府の方針に太陽光発電の導入拡大が掲げられている.それに伴い,住宅用太陽光発電の導入が進むと考えられる. そこで,本研究では,住宅用太陽光発電が小規模電力系統に大量導入された場合を想定し,雲の通過により生じる三相不平衡の影響について検討していく.

8-4 (時間: 10:49 - 11:02)
題名太陽光発電の発電量予測を利用した蓄電池必要容量の算定
著者*土井 淳, 佐々木 豊, 餘利野 直人, 造賀 芳文 (広島大学)
Pagep. 658
Keyword予測, 太陽光, 蓄電池
Abstract近年,地球温暖化問題をはじめとするエネルギー・環境問題への対応懸念から,新エネルギーの大量導入へ向けた取り組みが世界規模で実施されてきている。このような傾向から今後,太陽光発電(Photovoltaic Generation; PV)に代表されるような自然エネルギーを利用した発電設備が電力系統に大量導入されることが予想される。一方,これらの自然エネルギーを用いた発電方法は,天候の変化に伴って出力が大きく変動するという特徴があるため,日々安定した電力を供給することは困難である。 そこで,本稿では,太陽光発電の発電量予測を利用することにより,一定期間,PVからの供給電力を安定にすることを目的とする。またこのとき,必要な蓄電池容量の算出を行う。

8-5 (時間: 11:02 - 11:15)
題名自然エネルギー発電事業の運用による経済性への影響評価
著者佐々木 豊, 造賀 芳文, 餘利野 直人 (広島大学大学院工学研究科複雑システム工学専攻), *澤江 将樹 (広島大学大学院工学研究科複雑システム工学専攻 複雑システム運用学研究室所属)
Pagepp. 659 - 660
Keyword経済性, 自然エネルギー, 最適化, 太陽光発電, 線形計画法
Abstract近年の環境問題、電力自由化の背景によりエネルギー発電事業に新規事業者として自然エネルギー発電事業者が参入してくることが予想される。これにより自然エネルギー発電事業者が需要家との相対契約を行う可能性があり、変動電源である太陽光発電や風力発電などで安定した事業を行えるかが懸念される。したがって、本稿では,自然エネルギー発電事業の事業性の評価を行う。具体的には,メガソーラー,そしてそれらの出力変動を緩和させる電力貯蔵装置の導入が発電事業者に選択肢としてあるときの発電事業者の経済的メリットについて検討する。メガソーラー発電事業者の年間利益を線形計画問題として定式化し,年間利益が最大となるような最適運用を決定する。

8-6 (時間: 11:15 - 11:28)
題名太陽電池の水冷と熱利用に関する研究
著者*玉木 隆宏, 柳原 秀信, 藤井 雅之 (大島商船高等専門学校)
Pagep. 661
Keyword太陽光, 太陽熱, 太陽電池, 発電効率, 水冷

8-7 (時間: 11:28 - 11:41)
題名カオス短期予測を用いたPVとFC併用分散型電源システム-EDLC容量の低減-
著者*田村 哲雄, 山本 真義, 舩曳 繁之 (島根大学/総合理工学研究科)
Pagepp. 662 - 663
Keyword太陽光発電, 燃料電池, EDLC, 電力平準化, カオス短期予測
Abstract太陽光発電システム(PVシステム:Photovoltaic System)は出力電力が秒オーダーで急峻に変動する。この出力電力を平準化するために,太陽電池,燃料電池を併用した家庭用分散型電源システムを提案する。電力平準化法である指数平滑法は,その時間遅れのために平準化システムに用いている電気二重層コンデンサ(EDLC:Electric Double Layer Capacitor)の容量が増大する。EDLCは高価で,分散型電源システムを実用化するためにはEDLC容量の低減が課題となっている。 本研究では,カオスを用いた太陽光発電電力の短期予測(1)によるEDLC容量の低減を目的としている。本稿ではシミュレーションにより動作確認を行った。

8-8 (時間: 11:41 - 11:54)
題名VCTスライダー付キュービクルの開発
著者佐々木 博雪, *清家 竜治, 山田 誠治 (株式会社中電工)
Pagepp. 664 - 665
KeywordVCT, スライダー, キュービクル