題名 | キネマティックGPSによる動揺中の傾斜角度測定誤差の一因 |
著者 | 奧田 邦晴, *後藤 敏光, 川崎 潤二, 酒出 昌寿 (水産大学校) |
Page | p. 455 |
Keyword | キネマティックGPS, 傾斜角度, 動揺, 傾斜誤差 |
Abstract | 小型船の動揺測定のためにキネマティックGPSにおける傾斜角度の測定誤差を解析した。これまでの解析はほとんど静止状態の解析であったので、今回はモーターによってアンテナを取り付けた軸を傾斜させる装置を使って傾斜誤差を解析した。その結果、誤差は傾斜速度が速くなるほど増加した。これは、衛星の組合せが静止時と比較して変化が大きいことが一因と考えられた。 |
題名 | 超音波レーダのための波形分析装置の開発 |
著者 | *三代 賢志, 飯塚 育生 (松江工業高等専門学校) |
Page | p. 456 |
Keyword | 超音波, ドップラー効果, FPGA, 交通量観測 |
Abstract | 交差点における方向別トラフィックを計測する装置の開発を目指している。交差点の四隅それぞれで直進車、左折車、右折車の区別ができれば、それらを照合して方向別の計測が可能であることを示す。そこで、直進、左折、右折の違いをドップラー効果で調べることにした。そのため超音波を照射し、その反射波のドップラーシフト分布を計測する装置を開発した。処理回路はFPGAに実装し、超音波パルスの周期を求めてその分布をRAM上に展開し、パソコンに取り込むシステム構成としている。 |
題名 | 粒子加速器施設周辺の中性子エネルギー分布の評価 |
著者 | *曽根 祥太 (福山大学工学部 電子・電気工学科), 井上 翔太 (福山大学工学部 電子・電気工学科), 森廣 拓弥 (福山大学工学部 電子・電気工学科), 占部 逸正 (福山大学工学部 情報工学科) |
Page | p. 457 |
Keyword | 粒子加速器, 作業環境, 中性子エネルギー分布, スペクトル解析 |
Abstract | 加速粒子使用施設内で発生した中性子の遮蔽体壁面の外側の作業エリアにおける中性子エネルギー分布を計算により推定するとともに減速材付き中性子スペクトロメータで測定した結果と比較し、スペクトル解析時の初期条件の与え方について検討した。 |
題名 | 盲学校での理科実験の教具として用いる電流・電圧計の試作と評価 |
著者 | *岡田 秀希 (山口大学 工学部) |
Page | p. 458 |
Keyword | 視覚障害, 理科実験, 教具 |
Abstract | 盲学校の理科の授業の現場では,過去に販売されていた古い仕様の視覚障害者用の測定機器が現在も使われているが,主要なメーカーの多くはすでに存在せず,故障して動作しなくなった機器を持つ盲学校の多くで定量的な実験ができない状況が生まれている.実験・観察を児童生徒自身で行うことは自然や物理現象の理解を深めるために重要であることは誰しも認めるところである.本研究では,視覚の代行感覚としての触覚を活用した触読式の電流・電圧計を開発した.視覚障害者にとっての計測器としての使い勝手と,教育現場で用いる教具としての有用性および普及の可能性について評価・検討したので報告する. |
題名 | MODISを用いた準リアルタイム汽水域濁度マッピングシステムとその評価 |
著者 | *遠藤 譲 (島根大学大学院総合理工学研究科), 下舞 豊志, 古津 年章 (島根大学総合理工学部) |
Page | p. 459 |
Keyword | MODIS, 汽水域, 濁度, 雲判別 |
Abstract | 宍道湖・中海は,近年水質が横ばいから悪化傾向にあり,COD(化学的酸素要求量)や窒素・リンなどの含有量が環境基準値を満たしていない.そこで,環境保全のために宍道湖・中海の環境モニタリングが必要と考えられる.これまでの研究において,衛星搭載光学センサMODISを用いて,凖リアルタイムで宍道湖・中海の濁度マップを作成し,Webに公開するというモニタリングシステムを開発してきた.MODISにより得られた反射率は,自動的に幾何補正が行われ,暗画素法による大気補正を行ったのち,濁度に変換される.今回は,このモニタリングシステムの推定精度の検証と,大気補正のための雲判別法について検討を行った. |