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平成21年度 電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会

部門: セッション 0804  11. アンテナ・電磁波-(3)
日時: 2009年10月17日(土) 14:20 - 15:25
部屋: 講義棟 411室 (→地図)
座長: 大久保 賢祐 (岡山県立大学)

11-11 (時間: 14:20 - 14:33)
題名ケーブル接続された送受信機器間に流れるコモンモード電流 ― 平衡度不整合理論に基づいた算出 ―
著者*宋 楠楠, 若槻 友里, 豊田 啓孝, 五百旗頭 健吾, 古賀 隆治 (岡山大学)
Pagep. 291
Keywordコモンモード, ケーブル接続, 平衡度不整合理論, 回路シミュレータ
Abstract伝送線路などで発生するコモンモードノイズが問題となっている。我々が提案している平衡度不整合理論では、平衡度の異なる伝送線路を接続した場合、線路の電流配分率の差に比例したコモンモード電位差(コモンモード励振源)が発生すると考える。 本報告では、このコモンモード励振源により、コモンモード電流がシステムGNDを帰路として流れると仮定し、図1(a)に示すケーブル接続された送受信機器間に流れるコモンモード電流を市販の回路シミュレータMicrowave Officeで求めた。

11-12 (時間: 14:33 - 14:46)
題名右手/左手系導波管型複合線路を用いた零次共振器
著者*清水 健太, 久保 洋, 真田 篤志 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 292
Keyword零次共振器, 導波管, メタマテリアル, アンテナ, 偏波面
Abstract右手/左手系複合線路で共振器を構成したとき,位相定数β=0で次数n=0となる零次共振モードが得られる.本発表では,遮断領域導波管にショートスタブ導波管を取り付けた構造で零次共振器を実現した.この零次共振器をアンテナへ応用し,共振器両端の境界条件により放射波の偏波面が変化することを確認した.

11-13 (時間: 14:46 - 14:59)
題名H形金属パターン付き四角柱で構成される2次元左手系媒質
著者*西林 和博, 久保 洋, 真田 篤志 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 293
Keywordメタマテリアル, 2次元, 左手系媒質
Abstractメタマテリアルは,自然界の媒質には無い特異な性質を示す.最近では,格子状金属パターンを並べた1次元左手系媒質[1]が報告されている.本発表では,これを2次元に拡張しH形金属パターンで覆われた4角柱で構成された2次元的に動作する左手系媒質について検討する.

11-14 (時間: 14:59 - 15:12)
題名メタマテリアルの実効誘電率と実効透磁率の一般的な計算方法
著者*平尾 卓也, 真田 篤志, 久保 洋 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 294
Keywordメタマテリアル
Abstractサブ波長の構造体で構成される人工媒質メタマテリアルの実効誘電率effおよび実効透磁率effの計算法が提案されている[1]しかしこれは自由空間から平面波を入射する場合にのみ適用できるものであり入射領域が真空でなかったり導波管の様に分散性の線路中においては適用することができなかった本報告ではこれらの場合にも適用できるより一般的な実効誘電率と実効透磁率の算出法を導出した

11-15 (時間: 15:12 - 15:25)
題名伝送線路型CRLHメタマテリアルの特性解析を目的としたLE-FDTD方におけるモデリング
著者*山下 弘晃, 藤森 和博, 佐薙 稔, 野木 茂次 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 295
Keywordメタマテリアル, CRLH-TL, FDTD, 漏れ波アンテナ
Abstract今, CRLH-TLのひとつの応用として走査型漏れ波アンテナが考えられている. 漏れ波アンテナとしての設計には放射特性を得る必要があるが, CRLH-TLは複雑な実構造のため,放射特性を予測することは難しく,三次元解析あるいは試作・測定を行うことになるが,このようなアプローチは開発上のコスト,特に時間的なコストが高いため設計の初期段階では使えない. 一方,メタマテリアルは構造が複雑微細ということを除けば,等価回路表現が可能である. そこで有限要素法などに比べ時間的なコストの低いFDTD法に等価回路を組み込んだLE-FDTD法を用いたCRLH-TL解析を行うことで, 効率的な設計を検討した.