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平成21年度 電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会

部門: セッション 0803  11. アンテナ・電磁波-(2)
日時: 2009年10月17日(土) 13:00 - 14:05
部屋: 講義棟 411室 (→地図)
座長: 藤森 和博 (岡山大学)

11-6 (時間: 13:00 - 13:13)
題名熱帯降雨観測衛星(TRMM)降雨レーダ(PR)アルゴリズムの現状
著者*岡本 謙一 (鳥取環境大学)
Pagepp. 285 - 286
Keyword熱帯降雨観測衛星, TRMM, 降雨レーダ, 降雨レーダアルゴリズム, 降雨
Abstract熱帯降雨観測衛星(TRMM)は、1997年11月28日に打ち上げられて以来、現在に到るまで約11年半以上順調に、熱帯・亜熱帯降雨の観測を継続している。TRMMは、アクティブフェーズドアレー方式の世界初の降雨レーダ(PR)を搭載しており、降雨システムの3次元構造の観測にその威力を発揮してきた。PRは、2009年5月29日にH/Wの一部に不具合が発生し一時観測が途絶えたが、その後、不具合部分を冗長系に切り替えることによって、2009年6月17日より観測を再開している。発表では、TRMM降雨レーダデータ解析処理アルゴリズムの紹介、処理結果の事例ならびにアルゴリズムの最新の状況について紹介する。

11-7 (時間: 13:13 - 13:26)
題名2.45GHz帯ICタグの実測評価
著者小林 富士男, *片桐 重和 (福山大学 工学部)
Pagep. 287
KeywordRFID, ICタグ, 2.45GHz, ミューチップ, ユビキタス
Abstract2.45Hz帯ICタグは、金属や水分の影響を受けやすく、周囲の環境によって読み取り可能距離が変化する。特に水分を含むものや金属に貼り付けた場合、読み取り可能距離が著しく変化する。本研究では、ICタグを物に貼り付けたときの読み取り可能距離を調べることを目的としている。リーダとICタグ間の距離(高さ方向)と横方向の距離(リーダの中心からのずれ)を共に移動させて読み取り実験を実施した。なお、リーダの読み取り間隔を50msに設定し、5秒間に1回以上の認識ができれば、読み取り可能とした。ICタグを種々な物体に貼り付け読み取り可能距離を実測した。更に、金属、水などの反射波の影響について調べた。

11-8 (時間: 13:26 - 13:39)
題名77.1MHz放送波の見通し外伝搬特性
著者*新原 英満, 新 浩一, 西 正博, 吉田 彰顕 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
Pagep. 288
KeywordVHF帯, FM波, 見通し外電波伝搬, 地震電磁現象
Abstract本研究では,地震にともなう異常伝搬の有無を調査することを目的とし,野辺山,横須賀,茨木の3観測点において2006年から2008年の3年間,77.1MHzの放送波の見通し外伝搬特性の観測を行った.観測の結果,放送波の受信レベルの変動は横須賀観測点と茨木観測点で相関があり,これは伝搬プロフィールが類似していることが要因であると考えらることがわかった.さらに受信レベルと気象との関係について詳細に調査を行ったところ,季節による変動,ならびに気温,湿度,風速との相関があることが確認できた.

11-9 (時間: 13:39 - 13:52)
題名VHF-FM帯における見通し外ダクト伝搬特性の調査
著者*木村 優介, 新 浩一, 西 正博, 吉田 彰顕 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
Pagep. 289
Keyword電波伝搬, ダクト伝搬, VHF, FM帯, 見通し外
Abstract現在,無線システムの需要増加に伴い,周波数リソースの逼迫が問題となっている.限られた周波数を有効利用するため,一般に周波数の繰り返し利用が適用される.しかしながら,例えば他県等で同一チャネルが利用されていた場合,見通し外であってもダクト伝搬によるオーバーリーチ干渉が生じ,無線システムに影響を及ぼすことが考えられる.本研究では,他県からのオーバーリーチ干渉を検討することを目的とし,VHF帯FM放送波の見通し外ダクト伝搬特性の調査を行った.測定結果からダクト伝搬特性を把握することで,オーバーリーチ干渉の推定が可能となると考えられる.

11-10 (時間: 13:52 - 14:05)
題名インピーダンスステップを付加した誘電体ポスト装荷H面導波管十字形方向性結合器
著者*加納 敬基, 岸原 充佳, 大久保 賢祐, 山北 次郎 (岡山県立大学 情報工学部), 太田 勲 (兵庫県立大学)
Pagep. 290
Keyword導波管, 方向性結合器, マイクロ波, 平面回路法, 誘電体ポスト
Abstract近年,H面方形導波管の十字交差接合部に誘電体ポストを装荷した構造のコンパクトなハイブリッド回路が提案されている.今回,入出力ポートにインピーダンスステップを付加することで交差部寸法を小さくして,遮断周波数を高域へずらした.これによりX帯の11GHz付近で設計が可能となり,また回路の小型化が実現できたので報告している.