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平成21年度 電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会

部門: セッション 0802  11. アンテナ・電磁波-(1)
日時: 2009年10月17日(土) 10:40 - 11:45
部屋: 講義棟 411室 (→地図)
座長: 豊田 啓孝 (岡山大学)

11-1 (時間: 10:40 - 10:53)
題名周期的に窓を持つ多層金属パターンで構成される右手/左手系複合媒質
著者*渡辺 雅之, 久保 洋, 真田 篤志 (山口大学大学院 理工学研究科)
Pagep. 280
Keyword左手系媒質, 格子状金属パターン, メタマテリアル
Abstract左手系の媒質として誘電体基板上に格子状金属パターンを形成し多層重ねたものが提案されている.しかし,その伝搬モードは電界が単位セル毎に逆相となるため自由空間から平面波を直接媒質内部に入射させることができない.本発表では電界が同相となるモードを用いて,平面波で励振可能な周期的に窓を持つ多層金属パターンで構成される左手系媒質について検討する.

11-2 (時間: 10:53 - 11:06)
題名SIW十字形方向性結合器の広帯域化
著者*小松原 基行, 岸原 充佳, 大久保 賢祐, 山北 次郎 (岡山県立大学), 太田 勲 (兵庫県立大学)
Pagep. 281
KeywordSIW, 擬似導波管, ミリ波, 方向性結合器
Abstract導波管が有する低伝搬損失特性が再評価され準ミリ波帯以上の帯域で導波路SIW(Substrate Integrated Waveguide)が注目を浴びている.我々は, SIWが擬似H面導波管と見なすことができるという事実に基づき, H面導波管十字形ハイブリッドをSIWで設計してきた. 今回は広帯域でかつ分配比2のSIW十字形方向性結合器の設計を行い良好な結果が得られたので報告する.

11-3 (時間: 11:06 - 11:19)
題名SIWと浮遊導体による対称型CRLH-TLの検討
著者*池田 明史, 大久保 賢祐, 岸原 充佳, 山北 次郎 (岡山県立大学), 太田 勲 (兵庫県立大学)
Pagep. 282
Keyword右手/左手系複合伝送線路, 誘電体基板集積導波路, 浮遊導体, 平衡構造
Abstract筆者らはこれまでに主導波路に誘電体基板集積導波路(SIW)を用い上部導体に設けたスリットと浮遊導体によって直列容量を構成する平面回路型のCRLH-TLを提案している(以下,基本構造と呼ぶ).この基本構造は浮遊導体が露出しているため放射が起こり,これを積極的に利用した漏れ波アンテナが提案されている. 一方,放射を抑制し導波路として用いるために,基本構造の上部に主導波路と同じSIWを配置する構造が検討されているが,遮断周波数以上では遮蔽部分も右手系(RH)導波路として動作し,基本構造のCRLH-TLと不要な結合が起こるため,この構造では動作は左手系(LH)モードのみに限られる.そこで,構造はいくぶん複雑になるが,基本構造を上下対称に配置した対称構造が提案されており,本稿では試作実験によってその動作を確かめる.

11-4 (時間: 11:19 - 11:32)
題名等方性の波動伝搬を供する二次元CRLH構造の特性解析
著者*今井 翔平 (岡山大学大学院自然科学研究科 波動回路学研究室), 藤森 和博, 佐薙 稔, 野木 茂次 (岡山大学 工学部 電気電子工学科)
Pagep. 283
Keywordメタマテリアル, CRLH, 六角形
Abstractメタマテリアルに関する研究は様々行われおり、CRLHの特性を有する構造も多々発表されている。しかし、それらの構造には等方性が乏しいなどの問題点がある。それらの問題を解決するべく研究を行った。その結果、新たな二次元CRLHの特性を有する構造を提案する。その構造はシミュレーションによりCRLHの特性を示すことが確認され、従来のものより等方性に優れていることが解った。

11-5 (時間: 11:32 - 11:45)
題名マッシュルーム型左手系メタマテリアルの動作周波数について
著者*山崎 佑一郎 (山口大学工学部), 真田 篤志, 久保 洋 (山口大学大学院理工学研究科)
Pagep. 284
Keywordメタマテリアル
Abstractマッシュルーム型左手系メタマテリアルのパッチ間容量の変化に対する左手系動作帯域を数値シミュレーションにより調べた. 浮遊導体パッチによりパッチ間容量が増大すれば, これが無い時に比べて点周波数は15%低下し, かつ比帯域は2.51%から47.8%まで増大することがわかった.