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平成21年度 電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会

部門: セッション 0703  10. 通信システム-(2)
日時: 2009年10月17日(土) 13:00 - 14:31
部屋: 講義棟 410室 (→地図)
座長: 榊原 勝己 (岡山県立大学)

10-8 (時間: 13:00 - 13:13)
題名人体通信用通信装置に関する実験
著者津村 健太, 折田 光弘, *田中 聡 (福山大学/工学部)
Pagep. 247
Keyword人体通信, ASK, 送受信機
Abstract人体通信用の送受信装置の試作を行った。ASK方式により小電力での通信を可能とすることを目指している。

10-9 (時間: 13:13 - 13:26)
題名セルラCDMA方式の傾斜地エリアにおける電波伝搬特性
著者*藤谷 崇弘, 高橋 倫理, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagepp. 248 - 249
Keyword電波伝搬特性, 移動通信
Abstract今日の第3世代移動通信システムには,さらなる高速信号伝送サービスの実現が求められており,次世代システムへ発展するための検討が進められている.一方,現行システムにおいては,エリア拡充など,サービスエリアと品質の向上も重要な課題となっている.そこで本検討では,岡山大学津島キャンパスに置局されているW-CDMA方式の基地局を例にとり,電波伝搬特性の観点からみた傾斜地におけるサービスエリア構成上の注意点について検討を行った.

10-10 (時間: 13:26 - 13:39)
題名MIMOチャネル中継伝送におけるフェージング変動の影響評価
著者*勝部 孝行, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科)
Pagep. 250
KeywordMIMO, 中継伝送, アンテナ選択, フェージング
Abstractモバイル通信において伝送速度の高速化と広いカバレッジを実現する技術としてMIMO (Multiple-Input Multiple-Output) チャネル信号伝送と中継伝送を組み合わせた方式があり,この方式の一つとして送受信アンテナ選択手法が研究されている.本研究では,この送受信アンテナ選択手法において,中継局と移動局間の伝搬路特性がフェージングによって変動する時の受信特性を評価した.本研究より,基地局と中継局において送受信アンテナ選択を行うことにより,フェージングによる受信品質の劣化を軽減でき, fDTs = 8.0×10-4まで平均BER = 10-3以下を達成できることを明らかにした.

10-11 (時間: 13:39 - 13:52)
題名センサネットワーク用送受信協調ビーム形成法の検討
著者*中野 淳次郎, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院 自然科学研究科 電子情報システム工学専攻 モバイル通信研究室)
Pagep. 251
Keywordセンサネットワーク, パイロット信号, BER特性, 送信位相誤差
Abstractセンサネットワークにおいて,安定的な通信を実現する技術として,複数の送信センサを協調させてビームを形成するセンサ協調型送信ビーム形成法がある.しかしながら,送信センサ間で位相誤差があると,受信品質が大きく劣化する.本検討では,受信センサにおいても協調する送受信協調ビーム形成法について提案し,その伝送特性を明らかにする.シミュレーション評価により,送信位相誤差が大きい場合に特に提案手法が有効に動作することを示した.

10-12 (時間: 13:52 - 14:05)
題名HTRCI-MIMO/OFDMにおけるチャネル変動量推定に基づいた高速フェージング補正
著者*夜船 誠致, 安 昌俊, 神尾 武司, 藤坂 尚登, 生岩 量久 (広島市立大学 情報科学研究科 システム工学専攻)
Pagepp. 252 - 253
KeywordOFDM, MIMO, チャネル推定
Abstract無線通信環境では,フェージングによって劣化する通信品質を改善するためのチャネル推定が重要となる.特に,移動局が高速移動するような高速フェージング環境下では,ドップラーシフトによって多くの推定誤りが発生し,BER性能を劣化させてしまうため,高速移動体通信における高精度なチャネル推定が必要となる.そこで,本稿では,高速移動で生じるチャネルの変動量を推定することにより,高速フェージング環境下でも高精度なチャネル推定を可能とする高速フェージング補正法を提案する.

10-13 (時間: 14:05 - 14:18)
題名多重接続干渉が生起する遅延ロックループの確率共鳴
著者*永田 啓介, 藤坂 尚登, 神尾 武司, 安 昌俊, 生岩 量久 (広島市立大学)
Pagepp. 254 - 255
Keyword確率共鳴, 遅延ロックループ, CDMA
AbstractCDMA通信において所望の信号を高品質に復調するためにMAIをキャンセルする試みがなされている.しかしMAI のキャンセルには複雑なアルゴリズムとそれを実行する大規模なハードウェアを必要とする.では逆に,MAI を積極的に利用する復調は可能だろうか?近年,電子回路においても生起が報告されている確率共鳴はMAI を利用するための一手段であろう. 従来,擬似ランダム符号により拡散されたスペクトル拡散信号に同期追従する遅延ロックループのような同期回路は,情報信号を復元するため位相差0 で安定に同期する必要がある.その同期回路を2 つの位相差の双方で安定に同期するよう構成し,MAI を印加したところ,ある干渉ユーザ数において,系の出力である同期追従誤差に含まれる情報信号成分が相対的に最大となるいわゆる確率共鳴現象が確認できた.

10-14 (時間: 14:18 - 14:31)
題名HTRCI-MIMO/OFDMにおけるレプリカ信号に基づく超遅延広がり消去
著者*井田 悠太, 安 昌俊, 神尾 武司, 藤坂 尚登, 生岩 量久 (広島市立大学 情報科学研究科 システム工学専攻)
Pagepp. 256 - 257
KeywordOFDM, MIMO, GI, ISI, ICI
AbstractOFDM ではGI を超える遅延波が存在する場合、ISI やICI の問題が起きる。また、MIMO のような複数の伝搬路がある場合、どれか1 つでもGI を超える遅延波が存在すれば特性は劣化する。本論文では、HTRCI-MIMO/OFDMにおけるGI を超える超遅延波が存在する際のISI とICI の補償法を提案する。