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平成21年度 電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会

部門: セッション 0702  10. 通信システム-(1)
日時: 2009年10月17日(土) 10:30 - 12:01
部屋: 講義棟 410室 (→地図)
座長: 冨里 繁 (岡山大学)

10-1 (時間: 10:30 - 10:43)
題名1次元センサアレイのためのプロトコルの提案
著者*高橋 和宏, 飯塚 育生 (松江工業高等専門学校)
Pagepp. 239 - 240
Keywordセンサネットワーク, プロトコル, 衝突回避, 渋滞長観測
Abstract渋滞長観測をセンサネットワークで行うため、センサノードを1次元に配置した場合のプロトコルを提案している。 まず、任意に順に並べたセンサノードの配置順と論理番号を対応させるプロトコルを提案し、また、一斉に車両の有無を観測し、そのデータを回収するプロトコルを提案している。 前提とするハードウェアは、ZigBee準拠の通信モジュールと8ビットマイコンを使用し、50m間隔に設置する。

10-2 (時間: 10:43 - 10:56)
題名磁気による近接無線伝送方式の開発
著者*佐々木 涼, 佐藤 裕真, 飯塚 育生 (松江工業高等専門学校)
Pagep. 241
Keyword磁気通信, チャープ変調, 誤り率
Abstract非磁性体を挟んだ2つの空芯コイル間の磁気通信について、チャープ変調を適用したときの誤り率特性を求めている。誤り率評価のパラメータとして、2つのコイルの中心位置ずれとコイル間の垂直距離を取り、16段のM系列を用いて誤り率測定を行った.その結果、中心ずれが6mm以下、垂直距離が10cm以下ならば約180kb/sの通信速度で十分低い誤り率で通信できることが分かった。

10-3 (時間: 10:56 - 11:09)
題名方位角情報をもとに制御を行うアダプティブアレーアンテナの垂直方向への放射抑圧特性の評価
著者*石田 国紘, 山中 仁昭, 森永 規彦 (広島国際大学)
Pagep. 242
Keywordアダプティブアレーアンテナ, 放射抑圧特性, 室内環境
Abstract不必要に放射される電波に対して,アダプティブアレーアンテナ(Adaptive Array Antenna:AAA)によるディジタルビームフォーミングが有効である.われわれはこれまでに,放射を抑圧する必要のある方向をアンテナ素子を配置した2次元平面内において推定し,このような2次元平面内における方位角情報をもとに行うAAAの送信指向性制御方式について提案してきた.本稿においては,本学の研究室をモデルに室内環境における3次元的な電波伝搬特性を求め,このような電波伝搬特性とこれまでに明らかにした送信指向性特性と合わせて検討することにより,これまでに提案を行ってきた方位角情報をもとに行うAAAの垂直方向への放射抑圧特性について明らかにする.

10-4 (時間: 11:09 - 11:22)
題名光入射角センサを用いたロボット相互の位置検出と情報通信に関する研究
著者*山田 泰生, 堂野崎 裕育, 高井 博之 (広島市立大学 情報科学部 情報機械システム工学科)
Pagep. 243
Keyword自律移動ロボット, 赤外線移動通信, 光入射角センサ
Abstract近年,自律移動ロボットによる協調作業の研究が行われている.円滑な協調作業を行うためにお互いの位置情報の交換が必要である.屋外では位置の検出にGPS等が用いられるが,屋内では標準的な方法がない.そこで我々は移動ロボットのための位置検出・情報伝送システムを検討した. 移動ロボット間の情報交換には,主に電波や赤外線が用いられる.電波は全方位に広がり通信の範囲は広いが,干渉や混信が起きる.一方,赤外線は指向性が強いため,通信機を向かい合わせに置く必要があり,ロボットの移動や回転によって通信が途絶する懸念がある.そこで我々は移動ロボットのための赤外線による移動通信システムについて研究してきた.このシステムは全方位の相手と通信できるように8つの角度検出能力を持つ赤外線通信機を円周上に並べて,ロボットの移動・回転に伴う通信の途絶を解消している.複雑なタスクの遂行のためにロボット相互の位置検出の正確さが求められる.そこで本研究では,正確さの向上のため赤外線通信機の感度を高める回路方式を検討した.

10-5 (時間: 11:22 - 11:35)
題名赤外線を用いたロボット相互移動通信のデータ伝送方式の検討
著者*堂野崎 裕育, 山田 泰生, 高井 博之 (広島市立大学情報科学部情報機械システム工学科)
Pagep. 244
Keyword赤外線移動通信, 移動ロボット, データ伝送方式
Abstract現在、複数のロボットによる効率的な作業遂行の研究が盛んに行われている。複数のロボットが近接して作業をするときにロボット同士の衝突や干渉を避けるため、相互の位置や作業手順の交換が必要となる。こういった情報を赤外線を用いて通信する手法が考案されたが、タスクの複雑化とロボットの台数増加に伴う伝送データ量の増大と伝送時間の短縮といった課題があるため、より高速で正確な伝送方式が必要である。本研究では、ロボット相互移動通信におけるデジタルデータの伝送方式について検討する。

10-6 (時間: 11:35 - 11:48)
題名テレビ放送波ヒト検知システムにおける外乱の影響
著者*前田 貴博, 新 浩一, 西 正博, 吉田 彰顕 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
Pagep. 245
Keywordヒト検知, テレビ放送波, 防犯システム, 室内マルチパス環境, 受信レベル変動
Abstract著者らは,新たな防犯システムとして,UHF帯テレビ放送波を用いたヒト検知システムを提案している. 本システムは,室内に設置したアンテナでテレビ放送波を受信し,受信レベルが室内のヒトの動きに応じて変動することを利用してヒトの有無を検知している.しかし外乱の影響を受けて受信レベルが変動することにより,誤検知が発生する可能性が考えられる.本研究では,外乱の影響と室内のヒトの影響を区別するために,外乱として室外のヒトと自動車に伴う受信レベル変動を調査し,建物の材質の違い(木造・RC造)を考慮してヒト検知システムに与える影響を定量的に示した.

10-7 (時間: 11:48 - 12:01)
題名インターネットを用いた船舶安全航行システム
著者*政木 洋一, 新 浩一, 西 正博, 吉田 彰顕 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
Pagep. 246
Keyword船舶, インターネット, システム, 安全, 無線
Abstract船舶が安全に航行するためには,自船舶周辺を航行する船舶の航行情報を知ることが必要不可欠である.しかし,大型船舶に搭載義務のある自動船舶識別装置が高価かつクローズドネットワークのため,小型船舶には普及していない. そこで本研究では,通信回線として広く普及しているインターネット・携帯電話・PHS網を使用し,PC等の既存のシステムを用いたオープンかつ安価な船舶安全航行システムの開発・検討を行った. そして本システムを用いて,動作検証実験を行った.サーバは広島市立大学に設置し,広島市街を移動することで本システムの動作確認を行った.この結果,異なる通信回線が混在した環境においても,本システムが正しく動作することが確認できた.