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平成21年度 電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会

部門: セッション 0601  21. コンピュータネットワーク-(1)
日時: 2009年10月17日(土) 8:50 - 10:21
部屋: 講義棟 404室 (→地図)
座長: 福島 行信 (岡山大学)

21-1 (時間: 8:50 - 9:03)
題名RFID技術を用いた子供の通過検出システムに関する研究
著者*伊藤 隆博, 長坂 康史 (広島工業大学 情報学部)
Pagep. 195
KeywordRFID, パッシブ, タグ, 受動型
Abstract近年、ユビキタス社会を実現する技術としてRFID技術が注目されている。RFIDとは、ID情報を埋め込んだタグから、近距離の無線通信を行う技術全般を指し、様々な場所で利用されている。このRFID技術を用いて、近年多発する子供の安全を脅かす事件から子供を見守るための、安全確認システムが様々な形で実用化されている。しかし、その多くはアクティブ型のRFIDを使用したものがほとんどである。この方式ではタグが電波を発信し続けるため、電池の寿命による信頼性の低下や、タグ情報の盗聴などの危険性が問題としてあげられる。そこで本研究ではそれらの問題を解決できるパッシブ型RFIDを用いた子供の安全支援システムに機能を追加し、小学校での動作検証を行ったので報告する。

21-2 (時間: 9:03 - 9:16)
題名有害コンテンツの拡散を防ぐ階層型P2Pフレームワークの開発
著者*山本 真, 長坂 康史 (広島工業大学 情報学部)
Pagep. 196
KeywordP2P
Abstract近年、P2P ファイル共有ソフトウェアの使用によるウイルス 感染による情報漏えいなどが多数確認されている。現在P2P フ ァイル共有ソフトウェアにはフィルタリング機能が実装してあ る、しかし各ユーザが設定を行ったフィルタでは膨大な数の有 害コンテンツの登録に限界がある。そこで本研究では有効と思 われるファイルフィルタを共有することにより有害なコンテン ツの拡散防止を行う階層型 P2P フレームワークの開発を行う ことを目的とする。

21-3 (時間: 9:16 - 9:29)
題名市街地における新規屋外無線LANを構築するための検討
著者*秋元 誠 (広島国際大学大学院工学研究科情報通信学専攻), 古川 正浩, 重安 哲也, 森永 規彦 (広島国際大学社会環境科学部情報通信学科)
Pagepp. 197 - 198
Keyword無線LAN, ネットワーク調査
Abstract現在、ノートPCや携帯端末等にケーブルなしでブロードバンドアクセスを可能とする無線LAN機能が広く実際されるようになってきている。 これらのうち、もっとも多く普及するIEEE802.11系規格の無線LAN規格は、免許不要で動画等の広帯域データの通信にも適しており、また、安価に通信環境を構築できることから、オフィスや学校のみならず、一般家庭等にも広く普及している。 現在、我々は、市街地において安価に高速ネットワークを構築するために、無線LANネットワークを効果的に構築する際に、一般家庭等にすでに普及する無線LANの干渉を受けない方法について基礎的な調査検討を行なったので、これらの結果について報告する。

21-4 (時間: 9:29 - 9:42)
題名複数経路を使用する安定的なセンサネットワークの運用方法の提案
著者*嶋市 純, 井上 伸二, 角田 良明 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
Pagep. 199
Keywordセンサネットワーク, マルチパス, 安定性
Abstractセンサネットワークは多数のノードから構成されており,ノードで取得したデータをシンクと呼ばれる特別なノードに収集することを目的としたネットワークです.また,センサネットワークでは個々のノードのバッテリ量に制限があります.そこでデータ送信に使用する経路を単一ではなく複数本構築する事で,ネットワーク全体の電力消費の効率化およびデータ送信の安定性の向上を目的とした手法を提案し,評価を行っております.

21-5 (時間: 9:42 - 9:55)
題名モバイルエージェントを用いたアドホックネットワーク向けサービス発見のためのアーキテクチャの提案
著者*山ノ内 昭洋, 大田 知行, 角田 良明 (広島市立大学大学院 情報科学研究科)
Pagep. 200
Keywordアドホックネットワーク, モバイルエージェント, サービス発見
Abstractアドホックネットワークでは,複数の無線移動端末を用いてマルチホップ通信をする事により,他の端末とデータ通信を行っている.しかしながら,他の端末のサービスを発見・利用する場合は,端末数の増加に伴い,ネットワークの負荷が爆発的に高くなるという問題がある.最悪の場合は,輻輳によりデータ通信ができなくなる.そこで,ネットワークの負荷を減少させるために,モバイルエージェントを用いたサービス発見手法が提案されている.モバイルエージェントは,ネットワーク内の端末を自律的に移動しながら処理をするプログラムである.これにより,移動先の端末でサービスの収集や公布が行える.しかし,提案されたアーキテクチャは,マルチホップ通信やルーティングなどのアドホックネットワークの基本的な機能をサポートしていない.本研究は,アドホックネットワーク向けのアーキテクチャの詳細設計を行い,アドホックネットワークへの適用をする.

21-6 (時間: 9:55 - 10:08)
題名モバイルアドホックネットワークにおけるノード協調型転送レート調節機構
著者*小笠原 和輝, 大田 知行, 河野 英太郎, 角田 良明 (広島市立大学大学院 情報科学研究科)
Pagep. 201
Keywordアドホックネットワーク

21-7 (時間: 10:08 - 10:21)
題名小型CPUボード上にAndroid を搭載した児童見守りシステム
著者*秋山 雄亮, 大田 知行, 河野 英太郎, 井上 伸二, 角田 良明 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
Pagep. 202
Keyword児童見守りシステム, アドホックネットワーク
Abstract近年,登下校中の児童が巻き込まれる事件が多発している.これに対し,学校関係者や児童の保護者のみでなく,地域で協力して不審者の発生を抑止することで児童の身の安全を確保する取り組みが行われている. その中の一つに,児童に携帯端末を持たせ, 保護者が児童の居場所を分かるようにするものがある. 今後Android を搭載した携帯電話は増加していくと考えられる. 日本ではAndroidを搭載した携帯電話が販売された. 本稿ではAndroidを組み込んだ携帯端末を想定し, 小型CPU ボードにAndroid を搭載した児童見守りシステムを提案する.