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平成21年度 電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会

部門: セッション 0304  23. 画像処理-(4)
日時: 2009年10月17日(土) 14:40 - 16:11
部屋: 講義棟 202室 (→地図)
座長: 内野 英治 (山口大学)

23-22 (時間: 14:40 - 14:53)
題名2次元ブロックスキャンを用いた画像分割アーキテクチャのFPGA実装及び評価
著者*菅原 達也, 岡崎 啓太, 木村 亮介 (広島大学大学院先端物質科学研究科), 小出 哲士, Hans Juergen Mattausch (広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所)
Pagepp. 121 - 122
Keyword画像分割, リアルタイム処理, FPGA実装
Abstract物体の認識や追跡の前処理として用いられる画像分割技術は重要な技術である.本研究グループではこれまでに,リアルタイムな画像分割に向けて全画素並列で処理を行う全画素並列アーキテクチャと処理の並列度を下げ,小さな処理ブロックを用いて逐次処理を行うスキャン方式アーキテクチャを提案している. 本研究では,2次元スキャン方式アーキテクチャにスキャン効率向上手法を導入し,小面積かつ低消費電力なアーキテクチャの開発を行った.また,汎用FPGAに提案アーキテクチャを実装し,リアルタイムでの動作の確認及び性能の比較,評価を行う.

23-23 (時間: 14:53 - 15:06)
題名ディジタルフィルタを用いた相関利用型画像電子透かし法
著者*中本 昌由, 門田 英晃, 大野 修一 (広島大学大学院工学研究科)
Pagepp. 123 - 124
Keyword電子透かし, ディジタルフィルタ, 平滑化, DCT, 相関
Abstract本論文では,2次元画像信号に対し,ディジタルフィルタによる平滑化に基づく電子透かし法を提案する.透かしを埋込む前処理として,2次元ディジタルフィルタによって原画像を平滑化し,フィルタリング画像を得る.次に原画像とフィルタリング画像の差分画像を生成し,差分画像によって透かし信号の重みを決定する.この重みを利用することによって透かしは画像を平滑化する方向へと埋込まれる.そのため,ノイズを含んだ画像を埋込み対象とした場合,透かしの埋込みによってノイズが除去される効果が期待できる.電子透かし法はCoxらによって提案された相関利用型電子透かし法を用いる.

23-24 (時間: 15:06 - 15:19)
題名RANSACに基づいた動画像のグローバルモーション推定の高速化
著者*西崎 浩一, 太田 寛志, 道西 博行 (岡山理科大学)
Pagep. 125
Keywordグローバルモーション推定, RANSAC
Abstract動画像からカメラの姿勢変化であるグローバルモーションを推定する手法には,従来,RANSACが広く利用されている. RANSACによる手法はデータ点のランダムサンプリングとグローバルモーションのモデル当てはめを反復して行いグローバルモーションのデータ点を推定する.しかしながら動画像中にローカルモーションを多く含むと,ローカルモーションのデータ点であるアウトライアも多くなり,RANSACの反復回数が増加する.そこで本研究では,RANSACに基づいたグローバルモーションの推定において,アウトライアであるローカルモーションのデータ点をある程度排除する前処理を行うことにより,RANSACにおける反復回数を少なくし,処理を高速化する手法を検討する.

23-25 (時間: 15:19 - 15:32)
題名ジェスチャ抽出の為のSURF特徴量を用いた物体追跡
著者*草野 圭亮 (岡山県立大学大学院), 山内 仁, 金川 明弘 (岡山県立大学)
Pagep. 126
Keywordジェスチャ抽出, 物体追跡
Abstract昨今、携帯電話の高機能化をはじめとして、ネットブックのような小型コンピュータの普及などにより、今後、ユビキタスコンピューティングはより発展すると考えられる。さまざまな使用環境において、より使いやすい新たな入力デバイスに関する検討がなされている。本研究では、点の軌跡を入力することで実現する手法として、例えば空中手書き文字などに利用できる手法として、任意のテクスチャを用いた軌跡追跡手法を提案する。

23-26 (時間: 15:32 - 15:45)
題名平均場近似と Sum-Product アルゴリズムを用いた多値画像修復
著者*堤 祐貴, 相田 敏明 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
Pagep. 127
Keyword画像修復, ベイズ推定, 平均場近似, サム・プロダクト
Abstractノイズにより劣化された画像が与えられた時,その画像のみから元の画像を推定するという課題が画像修復問題である.我々の研究は,ガウスノイズのかかった256階調の多値画像修復であり,ベイズ推定の枠組みに従って画像修復モデルを構築する.しかし,単純に期待値計算を行うことは,計算量が多大であるという問題点がある.そこで我々の提案する方法では,計算量の削減を図るために事後確率の周辺化に平均場近似と Sum-Product アルゴリズムの双方を用いた近似方法を用いる.この近似方法による画像修復アルゴリズムの解析的導出と数値実験結果を報告する.

23-27 (時間: 15:45 - 15:58)
題名画像分割の特徴を考慮したパラメータ自動調整手法の研究
著者*木村 亮介, 菅原 達也 (広島大学大学院先端物質科学研究科), 小出 哲士, Hans Juergen Mattausch (広島大学 ナノデバイス・バイオ融合科学研究所)
Pagepp. 128 - 129
Keyword領域成長型画像分割アルゴリズム, HSV色空間, 精度向上, パラメータ, 自動調整
Abstract近年,デジタル画像を利用した画像認識処理技術のニーズが高まっている. これらの処理の前段階で行う画像分割には高い分割精度が求められる.これに対して我々の研究グループでは,領域成長型画像分割アルゴリズムを提案している.これまでに,HSV色空間を用いることで,光の反射などによりコントラストが大きく変化する画像にも対応可能な分割方法を提案している. このアルゴリズムでは,画像によってはより精度の高い分割結果を得るために,パラメータを手動で調整する必要がある.そこで,本研究では画像の特徴を考慮するため,ヒストグラムの情報を用いてパラメータを自動で最適化することにより,画像分割精度向上を目指す.

23-28 (時間: 15:58 - 16:11)
題名任意の区分に分割した二値画像を表現する表グラフの実装と検証
著者*本村 光洋, 門脇 亮介 (島根大学大学院 総合理工学研究科), 大倉 慎平, 會澤 邦夫 (島根大学 総合理工学部)
Pagep. 130
KeywordQuadtree, TG-AD, 表グラフ, 空間分割, 連結成分ラベリング
Abstract画像情報処理分野において画像情報を圧縮することで処理を高速化する手法が提案されている. その中で,Quadtree(QT)表グラフ(TG)は再帰的な分割によって情報を圧縮している. しかし,再帰的な分割による圧縮ははいくつかの場面で圧縮効率が悪いという問題点がある. 本稿では,再帰分割を元に提案された表グラフに対して任意に分割することを許した表グラフTG-ADを提案し,既存のTGと データ構造の構成時間,隣接探索数,データ数,連結成分ラベリングの実行時間の比較実験をと通してその性能を評価する.