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平成21年度 電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会

部門: セッション 0204  26. 情報処理-(8)
日時: 2009年10月17日(土) 14:40 - 16:11
部屋: 講義棟 104室 (→地図)
座長: 佐藤 康臣 (広島市立大学)

26-50 (時間: 14:40 - 14:53)
題名フォールト認知時間要因を考慮したソフトウェア信頼度成長モデル構築枠組み
著者*井上 真二, 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻社会経営工学講座)
Pagep. 82
Keywordソフトウェア信頼性, ソフトウェア信頼度成長モデル, テスト環境要因, 無限サーバ待ち行列理論, 比例ハザードモデル
Abstractソフトウェア信頼度成長モデル(SRGM)は,定量的なソフトウェア信頼性評価および予測のための数理モデルとして浸透している.より現実的なモデルの開発を行うためには,上述したデバッギングプロセスを可能な限り忠実にモデルへと反映させる必要があると共に,当該プロセスに基づいて,比較的多くの労力を費やすソフトウェア故障原因解析の時間を陽に考慮する必要がある.本研究では,デバッギングプロセスを無限サーバ待ち行列理論に基づきながら記述して,前述した原因解析においてそれに影響を与える要因を考慮したSRGMの構築を行う.

26-51 (時間: 14:53 - 15:06)
題名プロセス監視データの統計的分析によるソフトウェアプロジェクトマネジメントに関する研究
著者*河原 章浩, 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻)
Pagep. 83
Keywordソフトウェアプロセス監視活動, ソフトウェア品質予測, 重回帰分析, 設計品質評価
Abstractソフトウェア開発プロジェクトを成功へと導くために,第3者による問題・課題の早期発見と,その問題・課題に対する対策状況を監視する「プロセス監視活動」は有効である.本研究では,ソフトウェアモデルの導出手順に従い,実際のプロセス監視データに多変量解析法を適用し,得られたソフトウェアモデルから品質・コスト・納期(Q,C,D)に関する予測モデルに基づいて,プロセス監視の諸要因の影響を明らかにする.さらに,明らかとなったプロジェクトに失敗を及ぼすと考えられる重要要因に対してプロジェクトマネジメントを実施し,その成果について示す.

26-52 (時間: 15:06 - 15:19)
題名OSSに対する確率微分方程式モデルに基づく不完全デバッグ環境下における信頼性評価に関する一考察
著者*田中 智朗 (鳥取大学大学院 工学研究科), 田村 慶信 (山口大学大学院 理工学研究科), 山田 茂 (鳥取大学大学院 工学研究科)
Pagep. 84
Keywordオープンソースソフトウェア, 確率微分方程式, 不完全デバッグ事象
Abstractネットワーク環境を利用して開発されたオープンソースソフトウェア(Open Source Software, 以下OSSと略す)は,世界中の誰もが開発に参加でき,ソースコードが公開され,誰でも自由に改変することが可能なソフトウェアであることから,組み込みシステムやサーバ用途として広く採用されている.一方,サポートや品質上の問題が,OSSの普及を妨げている大きな要因として考えられている.本研究では,これまでに提案されたOSSに対する確率微分方程式モデルに基づいて,不完全デバッグ環境下における信頼性評価法について考察する.さらに,実測データによる信頼性評価例を示す.

26-53 (時間: 15:19 - 15:32)
題名ソフトウェア故障発生時間分布に基づくチェンジポイントを考慮した信頼性モデル
著者*飛田 裕一, 井上 真二, 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻)
Pagep. 85
Keywordチェンジポイント, ソフトウェア信頼度成長モデル, 平均値関数, ハザードレート, ソフトウェア信頼性評価
Abstract実際のソフトウェア開発のテスト工程において,ソフトウェア故障発生時間(間隔)の統計的性質が著しく変化する現象が観測されるテスト時刻をチェンジポイント(change-point)と呼ぶ.これは,ソフトウェア信頼度成長モデル(SRGM)に基づいた信頼性評価に影響を与える要因の1つと考えられている.本研究では,上述の現象を反映したSRGMの構築を行い,実測データを用いた提案モデルの適用方法についても議論する.

26-54 (時間: 15:32 - 15:45)
題名統計的ソフトウェアプロセスデータ分析に基づく品質指向型開発期間見積りに関する考察
著者*山下 知記, 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科)
Pagep. 86
Keyword重回帰分析, プロセスデータ, 開発期間, ソフトウェア製品品質, プロジェクトマネジメント
Abstract近年,ソフトウェア開発では顧客から高品質かつ短納期の要求が高まっており,プロジェクトを成功に導くためには開発を効率的に進めていかなければならない.プロジェクトマネジメントの評価指標となる開発期間と開発コストの間には,密接な関係があることが知られており,出荷遅延が防止できればコスト低減に繋がると考えられる.そのため,所定の品質を保証した上で的確な開発期間の見積りを行う必要がある.本研究では,実際のソフトウェア開発におけるプロセスデータに多変量解析法を適用し,管理指標QCD(品質,コスト,納期)の関連性を明らかにした上で,開発期間の見積りと関連する最終製品品質および出荷遅延日数の推定・予測を行う.また,得られたモデル式から,製品品質および出荷遅延に影響を及ぼす要因を明らかにする.

26-55 (時間: 15:45 - 15:58)
題名マルコフ型ソフトウェア信頼性モデルの一般化枠組みと信頼性評価尺度算出のための近似計算法に関する一考察
著者*小寺 貴裕, 得能 貢一, 山田 茂 (鳥取大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻)
Pagep. 87
Keywordソフトウェア信頼性モデル, 一般化, 近似計算法, マルコフ過程, ガンマ分布
Abstract本稿では,修正されたフォールト数を状態空間にもつマルコフ型ソフトウェア信頼性モデル(MSRM)の一般化を試みる.具体的には,ソフトウェア故障発生時間間隔の分布に対して,従来の議論では指数分布として扱っていたものを一般分布として捉えて,MSRMの理論的枠組みを再構築する.しかしながら,実際に信頼性評価尺度を算出するという点においては,この枠組みのままでは必ずしも実用的ではない.そこで本稿では,信頼性評価尺度算出のための近似計算法についても考察し,その妥当性を検討する.

26-56 (時間: 15:58 - 16:11)
題名混合ガンマ分布を用いたベイズ推定によるソフトウェア信頼性評価
著者*平田 拓水 (広島大学工学部第二類), 岡村 寛之, 土肥 正 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻)
Pagep. 88
Keywordソフトウェア信頼性, 非定常ポアソン過程, ベイズ推定, マルコフ連鎖モンテカルロ