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平成20年度 電気・情報関連学会中国支部第59回連合大会

部門: セッション 1302  22. パターン認識・画像処理-(2)
日時: 2008年10月25日(土) 10:30 - 12:01
部屋: 共通教育棟 E31教室 (→地図)
座長: 齊藤 剛史 (鳥取大学 大学院工学研究科 情報エレクトロニクス専攻)

22-7 (時間: 10:30 - 10:43)
題名運動情報による全天周画像列と慣性センサーデータの同期
著者*海 鷹 (鳥取大学大学院工学研究科), 水野 友人 (岩手大学大学院工学研究科), 李 仕剛 (鳥取大学大学院工学研究科)
Pagep. 415
Keyword全天周画像, 運動検出
Abstract車が走行している際に、全天周画像カメラ[1]で撮影した画像には振動が生じる。x,y,zの3軸の角速度と回転角度を検知できる慣性センサーをもちいて画像の振動を補正することができる。しかし慣性センサーと全天周画像のデータを独立に読み取るときには非同期の問題が存在する。本論文では、画像間の運動情報を利用して、全天周画像列と慣性センサーデータを同期させる。

22-8 (時間: 10:43 - 10:56)
題名動画像の揺れ補正のための大局的動きの検出
著者*西崎 浩一 (岡山理科大学大学院), 太田 寛志, 道西 博行 (岡山理科大学)
Pagep. 416
Keywordカメラ揺れ補正, 大局的動き検出
Abstract家庭用ビデオカメラや車載カメラなどで動画像を撮影する場合,カメラ振動などによって動画像に揺れが生じることがある.このような動画像の揺れを補正するには,カメラ振動によって画像全体が一様に動く大局的動きと,画像内の物体自身が動く局所的動きとを分離して,大局的動きをアフィン変換パラメータとして検出する必要がある.この手法にはランダムサンプリングを用いた手法が提案されているが,この手法では特徴点のサンプリングとパラメータ算出を多数繰り返すことによって最適解を求めるため,外れ値である局所的動きが多く含まれるほど処理時間が長くなる問題がある.そこで,本稿では大局的動き検出の処理時間を短縮するために,ランダムサンプリングによらない大局的動きの検出手法を提案する.

22-9 (時間: 10:56 - 11:09)
題名高次局所自己相関特徴を用いた人物動作検出の検討
著者*藤田 哲也 (岡山理科大学工学部情報工学科), 是友 佑治 (日本ビジネスデータープロセシングセンター), 上嶋 明 (岡山理科大学工学部情報工学科)
Pagep. 417
Keyword高次局所自己相関特徴, 人物動作検出
Abstract近年,様々な分野でパターン認識の需要が増加している。本研究では,パターン認識の応用の一つとして,人物動作の自動検出を試みた。検出手法には,統計的パターン認識手法の一つである高次局所自己相関特徴を用いた。この方法を用いると,画像中の特定の場所を切り出す必要がなく,また動作検出処理の計算量が一定である特徴を持つ。実験では,「歩く」,「走る」,「躓く」といった行動を正常動作・異常動作として定義し,これらを分類できるかの評価を行った。その結果,40%程度の確率で動作の判別を行うことができた。また,高次局所自己相関特徴の有効性も確認できた。

22-10 (時間: 11:09 - 11:22)
題名モバイルエージェントによる人物追跡システムにおける人物画像抽出法
著者*石橋 直樹, 浜田 裕介 (鳥取大学大学院工学研究科), 柿内 博人 (メルコ・パワー・システムズ株式会社), 清水 忠昭, 川村 尚生, 菅原 一孔 (鳥取大学大学院工学研究科)
Pagep. 418
Keywordモバイルエージェント, 人物追跡, カメラ画像, ブロックベースクラスタリング, 人物抽出

22-11 (時間: 11:22 - 11:35)
題名パーティクルフィルタを用いた物体の進入退出検出
著者*松村 遼, 岡村 健史郎 (大島商船高等専門学校)
Pagepp. 419 - 420
Keywordパーティクルフィルタ, 単眼視, 進入検出
Abstract近年, 物体追跡システムにおいてパーティクルフィルタを用いた手法が注目されている. パーティクルフィルタを用いた複数物体追跡は, 一つの物体に対して一つのパーティクルの集団を与えることによって行う. そのため物体の進入や退出を精度よく検出することが重要となる. そこで, 本稿では単数のカメラで撮影された単眼動画像を対象に, パーティクルフィルタを用いた3次元空間上での物体追跡における進入物体検出について検討を行った.

22-12 (時間: 11:35 - 11:48)
題名単眼視による距離表示画像の簡易リアルタイム表示法
著者重松 直樹 (広島工業大学大学院 工学研究科 電子工学専攻), *玉野 和保 (広島工業大学 工学部 電子情報工学科)
Pagepp. 421 - 422
Keywordロボット, 単眼視, 画像処理, 距離計測
Abstract移動ロボットの視覚として、対象物の同定や対象物までの距離、形状などを、計算コストを低減させ、映像全体について距離に対応する情報を画像としてリアルタイム表示する距離計測法を提案する。 簡易なWebカメラ1台のみを用いてロボット移動にともない撮影した映像のフレーム間差分画像から、想定した距離表示画像が動画で表示でき、本計測法の実応用性が確かめられた。

22-13 (時間: 11:48 - 12:01)
題名領域成長型画像分割アルゴリズムを用いた画像分割の精度改善
著者*菅原 達也, 岡崎 啓太, 永岡 奈緒美, 小出 哲士, Hans Juergen Mattausch (広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所)
Pagepp. 423 - 424
Keyword画像分割, 領域成長型画像分割アルゴリズム, 色空間, 分割精度
Abstract近年,注目が高まっている物体認識や物体追跡などの前処理として,画像中に存在する物体を抽出する技術である画像分割が重要になってきている.これに対して,我々の研究グループでは領域成長型画像分割アルゴリズムを提案している.これまでにHSV(Hue,Saturation,Volume)色空間を用いて,有彩色領域と無彩色領域の組み合わせで分割の指標を変えることで,光の反射などによりコントラストが大きく変化した画像にも対応する方法を提案している.そこで,HSV色空間を用いた領域成長型画像分割アルゴリズムの画像分割の精度の改善を行う手法を提案し,MATLABによりシミュレーションを行ったところ,精度の向上を確認することができた.