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平成20年度 電気・情報関連学会中国支部第59回連合大会

部門: セッション 0904  5. パワーエレクトロニクス-(3)
日時: 2008年10月25日(土) 14:40 - 15:45
部屋: 共通教育棟 D33教室 (→地図)
座長: 三島 智和 (呉工業高等専門学校)

5-12 (時間: 14:40 - 14:53)
題名電力回生可能な車載用リカバリレス昇圧チョッパ回路の設計法
著者*原 寛高 (島根大学大学院総合理工学研究科), 舩曳 繁之, 山本 真義 (島根大学), 金澤 正喜, 足助 英樹, 高野 秀治 (サンケン電気株式会社)
Pagepp. 317 - 318
Keyword電力回生, リカバリ現象, ソフトスイッチング動作, 電気自動車, DC/DCコンバータ
Abstract近年,地球温暖化や化石燃料枯渇問題の観点から温暖効果ガス排出削減を目的とした電気自動車の開発が急務とされている。現行のハイブリッドカーでは高効率駆動のために車両減速時において発生する余剰エネルギーを電気エネルギーに変換し,再利用する電力回生技術が使用されている。しかしながら,回生される電力はパワー半導体素子のリカバリ現象などのスイッチング損失による効率の低下が問題となっている。これらのスイッチング損失を抑制する電力回生可能な車載用リカバリレス昇圧チョッパ回路を提案している。この提案回路について最適設計を行う。

5-13 (時間: 14:53 - 15:06)
題名トランスリンク方式三相SMZ降圧コンバータ
著者*平尾 和明, 舩曳 繁之, 山本 真義 (島根大学総合理工学部電子制御システム工学科電気エネルギー制御研究室), 金澤 正喜, 足助 英樹, 高野 秀治 (サンケン電気株式会社)
Pagepp. 319 - 320
Keyword降圧コンバータ, トランスリンク, SMZ, ソフトスイッチング, 小型軽量化
Abstractモータ駆動ベースの電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV),燃料電池自動車(FC-EV)は駆動力エネルギー源として200V程度の高電圧バッテリーを搭載する。駆動用パワーラインは,電圧安定化,高出力化のための昇圧チョッパ回路とその後段のモータ駆動用インバータシステムから構成されている。一方,パワーステアリング等,低電圧アクセサリアプリケーションに対する電力供給には,高電圧バッテリーに対して降圧比の高い絶縁形DC-DCコンバータを利用するのが一般的である。しかしながら,従来の内燃式車両と比較して新たに追加しなければならない部品であり,その小型軽量化,高効率化が望まれる。 本報告では,降圧用DC-DCコンバータの小型軽量化,高効率化を実現可能なトランスリンク方式 SMZ (Soft-switched Multi-resonant Zero-current-swi-tching)降圧コンバータを提案する。

5-14 (時間: 15:06 - 15:19)
題名フォワードコンバータのソフトスイッチング化に関する研究
著者*香川 周平 (松江工業高等専門学校 専攻科 電子情報システム工学専攻), 渡邉 修治 (松江工業高等専門学校), 山本 真義 (島根大学)
Pagepp. 321 - 322
Keywordフォワードコンバータ, ソフトスイッチング, スイッチング損失
Abstract近年,パワー半導体デバイスの性能向上によって 高いスイッチング周波数動作が実現可能になり,電 力変換回路の小型軽量化が可能になった。しかし, スイッチング損失やサージ電圧・電流の増大といっ た問題が発生している。 スイッチング損失の増 大は電力変換器の変換効率を下げ,サージ電圧・電 流が急峻で過大であれば,パワー半導体デバイスの 電力許容量を超え破損の原因となる。 本研究では,電子機器用電源などの電力変換に用 いられるフォワードコンバータを研究対象としてソ フトスイッチング化について検討する。

5-15 (時間: 15:19 - 15:32)
題名結合インダクタを用いた低損失昇圧チョッパに関する研究
著者*向井 経介, 渡邉 修治 (松江工業高等専門学校), 山本 真義 (島根大学)
Pagepp. 323 - 324
Keyword昇圧チョッパ, ダイオード, リカバリ現象
Abstract直流チョッパは様々な装置の直流電源や,直流電動機の可変速駆動用電源などに広く用いられている。スイッチング動作によって理論上無損失で電力制御が可能である反面,実用上は各スイッチデバイス等の固有の特性から電力損失が生じてしまう。本研究では,昇圧形直流チョッパの低損失化について検討を行う。

5-16 (時間: 15:32 - 15:45)
題名マルチフェーズ方式トランスリンク形リカバリレス昇圧チョッパ回路の補助インダクタ設計法
著者*川島 崇宏, 舩曳 繁之, 山本 真義 (島根大学), 足助 英樹, 高野 秀治, 金澤 正喜 (サンケン電気株式会社)
Pagepp. 325 - 326
Keyword昇圧チョッパ回路, マルチフェーズ方式, トランスリンク, リカバリレス, 設計
Abstract本論文では電気自動車のモータの高電圧駆動による高効率,高出力化を目的として搭載される電圧昇圧コンバータとして提案している,ダイオードのリカバリ現象の抑制とスイッチのターンオン時のスイッチング損失の低減が可能なマルチフェーズ方式トランスリンク形リカバリレス昇圧チョッパ回路について,正しい動作を実現するために必要となるトランス巻き数比と補助インダクタの最適設計の手法について検討を行う。従来の設計手法は荒い近似を用いており誤差が大きかったが,理論的に算出したダイオード電流の値を用いることにより厳密な設計を行うことが可能となった。