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平成20年度 電気・情報関連学会中国支部第59回連合大会

部門: セッション 0804  21. コンピュータネットワーク-(4)
日時: 2008年10月25日(土) 14:40 - 15:58
部屋: 共通教育棟 D31教室 (→地図)
座長: 本村 真一 (鳥取大学 総合メディア基盤センター)

21-18 (時間: 14:40 - 14:53)
題名Zigbeeを用いた出会い頭衝突事故防止システムの提案
著者*千葉 達哉, 長坂 康史 (広島工業大学 工学系研究科)
Pagep. 287
KeywordZigbee, 出会い頭事故, 重量センサ
Abstract現在、自動車による事故は深刻な社会問題の一つとなっている。その中でも、出会い頭衝突事故は追突事故の次に発生件数が多い事故であり[1]、この事故を防止するための対応策が必要とされている。 出会い頭衝突事故は、見通しの悪い交差点でもっとも多く発生しており、その主な原因は、互いの接近を察知できないことである。そのため、この事故を防止するためには、交差点に接近する前に相手車両の接近を知らせることがもっとも良い手段であると考えられる。 そこで、本研究では、地面に設置した複数の重量センサを用いて物体の移動を予測し、それを周辺のドライバーに通知する出会い頭衝突事故防止システムを提案する。また、本システムは電源に制約のある環境での運用を想定している。そのため、システム内の通信に短距離無線通信規格であるZigbee[2]を使用する。なぜなら、Zigbeeは低速で転送距離が短いが、低コストかつ低消費電力であるという特徴をもつためである。そして、このZigbeeを使用することで、本システムが持つ電源の制約を解消することができると考えられる。

21-19 (時間: 14:53 - 15:06)
題名Bluetoothを用いたモバイルコンピュータ間の位置推定アルゴリズムの研究
著者*福本 剛, 長坂 康史 (広島工業大学 工学研究科)
Pagep. 288
Keyword位置推定, Bluetooth, 遺伝的アルゴリズム
Abstract近年、その携帯性と利便性の高さから、多くの人が携帯端末を持ち歩くようになってきた。ユビキタス社会の実現には、それら端末の位置の把握が必要不可欠であると考えている。位置検出には多くの場合GPSを利用する方法[1]が取られるが、屋内などの電波の届かない場所ではその利用が困難である。 そこで本研究では、近年多くの携帯端末に組み込まれるようになってきたBluetooth技術を利用することで、屋内でもそれぞれの携帯端末の位置の把握を行うことが出来るシステムを提案する。

21-20 (時間: 15:06 - 15:19)
題名A Distributed System for WWW Real-Time Search
著者*Qi Cao, 亀井 清華, 藤田 聡 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻)
Pagep. 289
KeywordReal-time search, Search engine, Distributed system, Information gathering
AbstractThis paper proposes a new method towards a real-time search in the World Wide Web. The objective of the proposed method is to reflect the dynamic change of the contents to the search result as quickly as possible. The main idea is that the search engines in different places can cooperate each other on information gathering and renewing. The proposed model localizes information gathering and indexing, thereby scattering the central server workload and shortening the periods of updating index. Each sub server in the model stores a whole index to improve the efficiency of information retrieval.

21-21 (時間: 15:19 - 15:32)
題名センサネットワークにおける汎用性の高い時刻同期機構の研究
著者*岩田 健 (松江工業高等専門学校専攻科 電子情報システム工学専攻), 幸田 憲明 (松江工業高等専門学校 電子制御工学科)
Pagepp. 290 - 291
Keywordセンサネットワーク, 同期
Abstract近年注目されている無線センサネットワーク技術では、環境内に配置された端末の電池の交換を省略化する場合があり、センサネットワークによる長時間の観測のためには電力効率が良く、また電力低下によるノードの停止やノードの追加、移動に際してもセンサネットワークでの測定を維持するための調整を自動的に行うことが求められる。また検知した情報の時間を正確に把握するために各端末が同期していることは求められる要素の一つである。本研究では汎用性の高い時刻同期手法の構築のためにパルス結合振動子PCO(Pulse Coupled Oscillator)について着目し、その問題点と解決方法を提案する。

21-22 (時間: 15:32 - 15:45)
題名センサネットワークにおける位置測定システムの研究
著者*高橋 慶多 (松江工業高等専門学校専攻科), 幸田 憲明 (松江工業高等専門学校電子制御工学科)
Pagepp. 292 - 293
Keywordセンサネットワーク, 位置測定
Abstractセンサネットワークでは各センサノードは自律分散的に動作し,温度や湿度のなどのセンシングを行う.取得されたデータはデータ収集を目的としたシンクノードへ送信され,外部システムに提供される.また,センサノードからシンクノードに直接通信するだけでなく,他のノードによる中継を行うことでより広い範囲での通信が可能になる.以上の特徴を持つセンサネットワークでは,各センサノードの位置が必要な情報である.位置検出を行う方法として,屋外であればGPSが利用できる.しかし,屋内を想定した場合は,電波を受信できないため利用することが難しい.そこで,本研究では超音波を利用した位置測定システムDOLPHINに着目し,その性能評価を行う.

21-23 (時間: 15:45 - 15:58)
題名大規模移動ネットワークのための経路制御メッセージ送信待ち時間制御手法
著者*浜口 航 (岡山大学大学院自然科学研究科), 河野 圭太 (岡山大学総合情報基盤センター), 木下 和彦 (大阪大学大学院情報科学研究科), 山井 成良 (岡山大学総合情報基盤センター)
Pagepp. 294 - 295
Keywordネットワークモビリティ, 階層化モバイルIPv6, MAP, モビリティ制御
Abstract移動端末(Mobile Node:MN)が接続するネットワーク自体が移動する環境におけるモビリティ制御のために,Mobility Anchor Point(MAP)と呼ばれるルータを用いたネットワークモビリティ制御方式である,NEMO-HMIPv6(従来方式)が提案されている. しかし,従来方式では特に多数のMNが接続されたネットワークが,MAP間ハンドオーバを行う際には,多数のMNが制御メッセージを同時に送信することにより,各MNが通信を再開できるまでの平均時間に遅延が生じるという問題がある. 本稿では,この問題を解決するために,MN毎の通信量に着目した制御メッセージ送信待ち時間制御手法を提案し,その有効性をコンピュータシミュレーションによる性能評価によって確認した.