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平成20年度 電気・情報関連学会中国支部第59回連合大会

部門: セッション 0802  21. コンピュータネットワーク-(2)
日時: 2008年10月25日(土) 10:30 - 11:48
部屋: 共通教育棟 D31教室 (→地図)
座長: 甲本 卓也 (岡山大学)

21-7 (時間: 10:30 - 10:43)
題名自律送信制御型無線LANにおけるさらし端末との同期並行送信方式の検討
著者*清水 飛悠 (広島国際大学/情報通信学科), 重安 哲也 (広島国際大学/工学部), 松野 浩嗣 (山口大学大学院/理工学研究科), 森永 規彦 (広島国際大学/工学部)
Pagepp. 269 - 270
Keyword無線LAN, RTS/CTS, さらし端末
Abstract無線LAN(Local Area Network)の代表的な規格であるIEEE802.11DCFは,衝突防止対策のオプションとしてRTSCTS(Request To Send/Clear To Send)を採用している. 本稿では,RTS/CTS交換によって生じるさらし端末問題を解消する為に,自端末が先行する送信にさらされていると判断した場合は,先行する送信端末と,さらし端末とが同時並行的に送信する手法について検討する.次に提案手法を計算機シミュレータに実装し,提案手法の有効性について評価を行ったのでこれらの結果について報告する.

21-8 (時間: 10:43 - 10:56)
題名無線LANにおけるブロードキャスト時の隠れ端末抑制性能の改善に関する一検討
著者*角田 千広, 重安 哲也, 森永 規彦 (広島国際大学/情報通信学科)
Pagepp. 271 - 272
Keyword無線LAN, IEEE802.11, ブロードキャスト, 隠れ端末
AbstractIEEE802.11DCFに規定されるRTS/CTS交換はユニキャスト送信において隠れ端末の影響軽減に対して効果を発揮するが,ブロードキャスト送信には用いることが出来ない.そこで,これまで我々は,隣接端末毎に危険度減少値を設定し,危険度減少値の最も高い端末と一度だけRTS/CTS交換を行うことで,隠れ端末との衝突を抑制するという方法を提案した.しかしながら,この方式では,危険度減少値の高い端末周辺の衝突は抑制できるが,その他のエリアの衝突を抑制することはできない.そこで本稿では,危険度の高いエリアに対するRTS/CTS交換の後に,その他のエリアに向けてRTSをブロードキャストする方式を提案する.

21-9 (時間: 10:56 - 11:09)
題名普及型無線LANと回線共有可能なリアルタイムデータ伝送システムの開発
著者*秋元 誠, 重安 哲也, 森永 規彦 (広島国際大学/情報通信学科)
Pagep. 273
Keyword無線LAN, リアルタイムデータ
Abstract近年のICT技術の進歩に伴い,高品質かつ高画質なオ-ディオビジュアル機器が多く開発されている. そのため,これらの機器をコンサートや講演会に用いれば,聴衆に高い満足度を与えることが期待できる. そこで,本研究では,高品質かつ高画質なデジタルデータをリアルタイム伝送するためのシステムについて検討を行う.具体的には,広帯域なデジタルデータをリアルタイム伝送するために,既に広く普及する高速無線LANと通信チャネルを共有するシステムを提案する.またさらに,既存の無線端末からの干渉の影響を軽減するために,時間ならびにチャネルダイバーシチを用いる方式について検討したのでこれらについて報告する.

21-10 (時間: 11:09 - 11:22)
題名IPv6エニーキャストを活用したアプリケーションの開発
著者*崔 光鶴, 李 胥峰, 趙 悦 (広島国際学院大学大学院工学研究科)
Pagep. 274
KeywordIPv6, Anycast
AbstractIPv6のエニーキャストアドレスが新しいアドレス体系である。特定の機能に対して同じIPアドレスを割り当てることによって、複数のサーバによってサービスを提供することが可能となる。この新しい考え方の実用化につながるものとして、エニーキャストの実装に関する研究が注目されており、若干の成果が上げられている。本稿はアプリケーションの開発の視点から、エニーキャストアドレスをサーバ探索に活用した方法を提案し、データ転送の例を用いてその有効性を示す。

21-11 (時間: 11:22 - 11:35)
題名仮想座標によるGreedy ルーティングの性能向上
著者*中務 和視 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 275 - 276
Keywordアドホックネットワーク, ルーティング, 仮想座標
Abstractアドホックネットワークの研究において位置情報に 基づいたルーティングはネットワークの規模に依存し ないので大きな注目を集めてきた.そのような研究の 中で近年本物の位置情報を使用せずに,仮想座標を与 えることでルーティングの性能を向上させることを目 的としたものがある.このような手法は,本 物の位置情報を得るためにはGPS などの付加的な装 置が必要となる問題に対しても有効であり,低コスト で高性能なルーティングを得るのに役に立つと考えら れる. 本研究ではそのような仮想座標割り当ての研究の1 つであるVCapを改良し,Greedy ルーティングの 性能を向上させる仮想座標の割り当て法を提案する. この手法により割り当てられる仮想座標はネットワー クの状況によっては本物の位置座標を用いるよりも高 い性能を示した.

21-12 (時間: 11:35 - 11:48)
題名アドホックネットワークにおけるバネモデルを用いた端末位置推定手法
著者*門田 達也 (広島大学大学院 工学研究科)
Pagepp. 277 - 278
Keywordアドホックネットワーク, 端末位置推定, バネモデル
Abstractアドホック環境においてはサービス向上や通信の効率化のために端末の位置情報が重要な情報となる.位 置情報がGPS により取得できない場合,絶対位置を取得可能な端末から位置情報を取得し,位置を 推定する必要がある.その推定手法の一つにバネモデルを用いた手法がある.しかし,従来のバネモデルを用いた位置推定手法では,局所的最適値に陥る可能性が非常に高いという問題がある. 本稿では,バネモデルに反発力という概念を付け加えることにより,精度の高い推定手法を提案する.